ストレイテナー ホリエをゲストに迎え、アジカン伊地知、フジファブ金澤がクッキング＆セッション――お腹も耳も満たされるイベント『ROCK & DISH』第2弾が開催

FM802『FM802 ROCK &DISH vol.2 Supported by ELECOM』2023.6.6（TUE）ビルボードライブ大阪

6月6日（火）、大阪・ビルボードライブ大阪にて、ASIAN KUNG-FU GENERATION・伊地知潔（Dr）とフジファブリック・金澤ダイスケ（Key）によるFM802料理部のイベント『FM802 ROCK &DISH vol.2 Supported by ELECOM』が開催された。ゲストを料理と音楽でもてなすこのイベント、来場者も同じレシピのスペシャルフードが食べられるとあって、2回目にして大好評、は完売となった。

部長を務める伊地知潔は、料理研究家という肩書きを持ち、自身の料理Youtube『KIYOSHI'S KITCHEN』でも活躍中。副部長の金澤も伊地知とともにレシピ本を出版したことがあり、料理好きとして知られる。そんなふたりが今回、おもてなしする相手に選んだのは、ストレイテナー・ホリエアツシ（Vo.G）だ。「普段は牛丼とラーメンばっかり食べてる」というグルメ（！？）なホリエは喜んでくれるのか。まずはステージ上で料理がスタート！

ホリエのオーダーは「夏バテに効く、元気が出る料理」

進行兼実況役のFM802 DJ・加藤真樹子が「みなさん、お腹すかしてきましたかー！？」と挨拶。早速、部長の伊地知と副部長の金澤を呼び込むと、お揃いのエプロン姿で登場したふたりは、規模を拡大したゴージャズな会場とお客さんの近さに「うわー！」と驚きの声をあげる。

ステージ上には、前回同様、ELECOMの調理家電が準備されている。ひとつは、「HOT DISH cocotte（ココット）」。素早く食材を加熱できて、安定した保温性があり、いつでも手軽に鍋や煮込み料理が食べられる深皿タイプのIH調理なべだ。そしてもうひとつが、「ポット型コンベクションオーブン」。熱風で加熱することで、油を使わずに揚げ物料理ができるポット型の調理器。どちらも6月発売の新商品とあって、ふたりはとびきりの笑顔で商品をアピールした。

そして、「ごちそうになります！」とゲストのホリエが登場。つきあいの長い伊地知と金澤との共演にリラックスしている様子だ。まずはホリエから料理のテーマが発表される。チリンチリンと鈴を鳴らしてオーダーされたのは、「夏バテ予防！元気が出るレシピ！」。理由については、「暑い夏が来る前に精をつけたい。食欲がないときにも食べられる料理が知りたいから」とのこと。さらに油っぽいもの、味が濃いものが苦手とのことで、「さっぱりしながらもスタミナがつく」という難易度高めの注文をするホリエだったが、ふたりからは「まかせとけ！」と、いう頼もしい一言が飛び出した。

調理がスタートすると、後ろのスクリーンに手元が映し出されて、お客さんも調理の様子を楽しむことができる。金澤の料理名は「ライムとミントの豆スープ」。なんともおしゃれで爽やか。レンズ豆・そら豆・玉ねぎ・ライム・ミントなど使用する食材を説明し、手際よくみじん切りにしていく。「僕はやること（工程）が少ないので（笑）」と、前半は手元カメラマンに徹する伊地知だった。

伊地知が作るのは、「ローストポークパイナップルソース」。気になるパイナップルソースに使用するのは、バター・ケチャップ・ウスターソース。意外とどの家庭にもある材料ばかりで試しやすそう。そして、あらかじめ塩と砂糖をふって一晩寝かせてきた豚肩ロースをコンベクションオーブンにいれてセット。「もうやることがなくなった」と伊地知。あとは25分待つだけだ。すると、料理番組によくある「25分焼いたもの」が登場（笑）。さらに裏返して10分加熱すると、余分な脂が落ちて皮がパリパリになるそう。「すでにいい匂い！」とホリエと加藤も興味津々でのぞき込む。

トマトやじゃがいもも加えてコトコト煮込んでいた金澤のスープはきれいな色に仕上がってきた。「ライムの酸味とミントの爽やかさでメキシコとかの熱い国のスープをイメージ。香草が熱をとってくれる。豆のビタミンBは、疲労回復にも効く」という金澤の料理うんちくに、「ためになるぅ～！」とホリエも感心。味付けはシンプルに塩胡椒だけ。煮込むことでレンズ豆の風味が出てくるそう。「声出し解禁になって、みんなが「へ～！」と言ってくれるのがＴＶ番組みたいでおもしろい！」と金澤もうれしそうだ。

「オーブンに溜まった油をとっておくと、ほかの料理にも使える。ラーメンの香味油にもオススメ」と伊地知も負けじとうんちくを披露。「このオーブンは、焼け具合に合わせて勝手に温度を調節してくれるから、外パリッ、中ジュワっと仕上がります」という魅力的な商品説明に思わず、「買う！！」と叫ぶ金澤だった。調子よく解説していた伊地知だったが、先ほどオーブンのスイッチをいれるのを忘れていたそうで、「すみません、3分おしてます…」とカミングアウト（笑）。

塩胡椒で味をととのえて、ライムを絞ると金澤の豆スープが完成。オーブンで焼き上げた豚肉にパイナップルソースをかけて、伊地知も無事に調理終了！

試食タイムにシークレットゲストが登場

おまちかねの試食タイムにＴシャツ＆短パンのラフな姿で現れたのは、食レポの達人として知られるFM802 DJ・中島ヒロトだ。「裏でずっと（調理の様子を）見てました！楽しみです！」と中島はビール、ホリエは白ワインで乾杯。まずは伊地知のローストポークから。「柔らかい！パイナップルソースの酸味と甘みがバッチリです！白ワインに合う」（ホリエ）、「お肉の味がしっかりしてて、ソースが美味しいね！濃厚とサッパリのバランスがいい。繊細な伊地知くんの技が光ってる」（ヒロト）とふたりとも大絶賛。

続いて金澤の豆スープを口にしたふたりは、「面白い！食べたことない味！最後にミントの香りが鼻に抜けるのがいい。塩加減も完璧です」（ホリエ）、「すごく爽やか。体にスっと入ってくる。今、4時間生放送やってきたけど一気に疲れがとれた。このスープなら食欲なくても食べられます」（ヒロト）と食レポの腕を惜しみなく披露。ちなみに豆スープには、今回グッズで販売されていた「料理部特製SPICY HOT SAUCE」を加えて味変しても美味しいそう。「オーダー通りで、100点越え！このイベントのゲスト、ずっと僕でお願いします！（笑）」と美味しい料理に感動した様子のホリエだった。

後半プログラムは、3人によるセッション。その前に、お客さんには、同じレシピで作った料理がサーブされた。良い香りが会場中に漂い、ゆったりと食事をしながらセットチェンジを待つなんて、なんて贅沢なイベント。食べた人からは「おいしい！」と声があがっていた。筆者もありがたいことにいただきました。ローストポークは、豚肉の塩加減とパイナップルの甘みが絶妙で、本当にワインに合いそう。豆スープは、ミントやライムの香りがさわやかで、豆とじゃがいものホクホク感も感じられ、おかずとして満足感たっぷり。2品の相性も抜群で、思わず笑顔になってしまうワンプレートだった。

さらにELECOMの豪華賞品が当たる抽選会も。料理に使われた2種の調理家電は出演者のサイン色紙付きでプレゼントされ、当選者からは喜びの歓声があがっていた。

食事をしながらこの日だけのスペシャルなセッションを楽しむ

お腹とともに音楽で耳も満たしてくれるこのイベント。ピアノとドラムがセットされたステージに3人が登場して後半がスタート。「ごはん食べたあとすぐに歌ったことないんですが、いちかばちか頑張ります（笑）」（ホリエ）。1曲目に披露されたのは、フジファブリックの「ブルー」。アコギを抱えたホリエの優しいヴォーカルが響き、金澤の包容力のあるピアノの調べがすべてを包み込んでくれるようだ。ホリエは「めちゃめちゃいい曲」と絶賛。金澤も「演奏中にみんなが食事しているカトラリーの音が聞こえるのがなんかいいね」と、いつものライブとは違うシチュエーションを楽しんでいた。

2曲目は、「ホリエくんといったらこの曲」と伊地知が紹介したASIAN KUNG-FU GENERATIONの「無限グライダー」。「この曲、貰っちゃおうかなってくらい好き」というホリエが楽曲への愛情たっぷりに歌いあげた。躍動感のあるピアノとドラム、アコギが三位一体となる。顔を見合わせて楽しそうに演奏する3人の姿が印象的だった。ラストを飾るのは、ストレイテナーの「彩雲」。会場を煌びやかなライトが照らし、心地良いサウンドに身体をゆらさずにはいられない。

最後にゲストのホリエには、ELECOMから本日、伊地知がローストポークを調理した「ポット型コンベクションオーブン」をプレゼント！「いいんですか！？！？ありがとうございます！」と大喜び。「ありがとうございました！みなさんの笑顔がごちそうでした！」と加藤真樹子がしめ、盛り沢山の内容でイベントは終了となった。

会場後方のバーカウンターには、今回使用したELECOMの新商品が展示され、イベント終了後も大盛況。

伊地知と金澤が考案レシピは、ELECOMの紹介記事から確認できるので、ぜひチェックして自宅で作ってみてほしい。

取材・文＝岡田あさみ　写真提供＝FM802（撮影：渡邉一生）