新たなるウルトラマンの伝説が池袋に最速降臨『ウルトラマンブレーザー』プレミア発表会レポート

2023.6.13
レポート
アニメ/ゲーム

撮影:斉藤直樹 (c)円谷プロ(c)ウルトラマンブレーザー製作委員会・テレビ東京

画像を全て表示(25件)

防衛チームの隊長がウルトラマンに変身するなど、ウルトラマンシリーズ初の試みなどで話題を呼んでいる7月8日より放映スタートの新作テレビシリーズ『ウルトラマンブレーザー』。その気になる全貌が明らかになる発表会が6月12日に池袋サンシャイン劇場で開催された。監督・レギュラー出演陣・主題歌アーティストに加え、迫力の新作怪獣も多数登場してファンの度肝を抜いた発表会の様子をお送りしよう。

きただにひろしとウルトラマンブレーザー 撮影:斉藤直樹 (c)円谷プロ(c)ウルトラマンブレーザー製作委員会・テレビ東京

■『ウルトラマンブレーザー』のキーワードは「コミュニケーション」

新たなるウルトラマンの世界に触れようと、会場と配信に詰めかけたファンの期待をと共に始まった発表会のオープニングを飾ったのは、主題歌アーティスト・きただにひろしによる『僕らのスペクトラ』の初披露ライブ! 数多くのアニメ・特撮ソングを歌い紡いできた実力派シンガーならではの迫力の歌声と、それに導かれるように客席に出現したウルトラマンブレーザーの姿に会場は早くも歓声に包まれた。

きただにひろし 撮影:斉藤直樹

ライブの盛り上がりの余韻の中、続いて『ウルトラマンブレーザー』のドラマを紡ぎ出す劇中衣装姿の出演陣とメイン監督&シリーズ構成の田口清隆監督が登場し、それぞれの役柄や作品への意気込みを語った。

蕨野友也(ヒルマ ゲント隊長役)

蕨野友也(ヒルマ ゲント隊長役) 撮影:斉藤直樹 (c)円谷プロ(c)ウルトラマンブレーザー製作委員会・テレビ東京

「まさか自分が『ウルトラマン』シリーズに出演できることになるとは思ってもいませんでした。小学校の頃に紅白の体育帽でウルトラマンになって登下校したのを覚えていますが、まさかそんな自分が結婚して、作品内でほぼ同じような設定のヒルマ ゲントとしてウルトラマンの長い歴史の中の1ページに加われることを誇りに思っています。ファンの皆様にしっかりと納得できる『ウルトラマン』の作品をお届けするために今日までがんばってまいりました。今日は『ウルトラマンブレーザー』の魅力をたっぷりお伝えしていきたいと思います」

搗宮姫奈(アオベ エミ役)

搗宮姫奈(アオベ エミ役) 撮影:斉藤直樹 (c)円谷プロ(c)ウルトラマンブレーザー製作委員会・テレビ東京

「私の演じるエミちゃんは本当にめちゃくちゃ軸がしっかりとしていて、自分のやりたいこと・やるべきことに対して真っ直ぐで真摯に突き進んでいくキャラクターになっています。それでいて弱さも持っていて、ファンの皆様に愛されるようなキャラクターなんじゃないかとなすごく思っています。皆さんに早く見ていただきたいなという気持ちでいっぱいです。あとキャラクターがみんなしっかりしていて、超大人なウルトラマンだなと撮影中もずっと思っていました。新しい形のウルトラマンになるんじゃないかなと思っているので、皆さん楽しみにしていてください」

梶原颯(バンドウ ヤスノブ役)

梶原颯(バンドウ ヤスノブ役) 撮影:斉藤直樹 (c)円谷プロ(c)ウルトラマンブレーザー製作委員会・テレビ東京

「出演が決まった時はすごく嬉しくて、小さい時から見ていてゲームとかでも遊んでいたウルトラマンにボクが出られるなんてと最初は信じられなかったです。なんか不思議な感覚ですね。ヤスノブという役はSKaRDの一員で機械がすごく大好きで、好きな機械に名前を付けて愛でるというちょっと気持ち悪い性癖の機械フェチですが、どうぞよろしくお願いします」

内藤好美(ミナミ アンリ役)

内藤好美(ミナミ アンリ役) 撮影:斉藤直樹 (c)円谷プロ(c)ウルトラマンブレーザー製作委員会・テレビ東京

「この作品への出演が決まった時は、皆さんと同じく夢のようなお話だと思いました。撮影期間中も発表になるまで誰にも知られていなかったので、伊藤さんとも「これって現実なのか実感湧かないね」なんて言っていたんですけど、今日ここにミナミ アンリとして立てたことで喜びの実感が出てきました。今日からやっと「夢じゃないんだ」という喜びに向き合えそうな気がします。アンリは朴訥で任務に従っていれば間違いないというキャラクターなんですけど、SKaRDの変わったメンバーと過ごす中で戸惑いながら自分の才能に覚醒していく、裏表のない真っ直ぐな女性なので、そういう人間模様も楽しんでもらえればと思います」

伊藤祐輝(ナグラ テルアキ役)

伊藤祐輝(ナグラ テルアキ役) 撮影:斉藤直樹 (c)円谷プロ(c)ウルトラマンブレーザー製作委員会・テレビ東京

「今日はファンの皆様の顔を直接見られることを本当に心から楽しみにしておりました。撮影中はキャストさん・スタッフさんとチーム一丸となって作っていたんですけれど、どういう方に見ていただくかというのは想像だったんですね。なので、ウルトラマンを愛してくださっている皆さんに向けて、今日「出来ました!」と挨拶できることが本当に心から嬉しく思っております。ナグラ テルアキは地球防衛隊の一火力誘導員からSKaRDの副隊長となり、怪獣生物学の知識を活かして作戦を立案する縁の下の力持ち的な役を演じました。なので撮影でもみんなにとって頼れる存在になれればなと願いながらがんばりました。今日のSKaRDメンバーは大人といえど緊張しておりますので、今日はぜひ温かい目で見ていただければと思います」

加藤雅也(ハルノ レツ役)

加藤雅也(ハルノ レツ役) 撮影:斉藤直樹 (c)円谷プロ(c)ウルトラマンブレーザー製作委員会・テレビ東京

「SKaRDの創設者・ハルノ レツを演じさせていただきました。僕は初代のウルトラマンからの歴代のウルトラマンを見ながら育ってきた人間なので、ウルトラマンは見るモノであって出演するモノではないという感覚でした。なので最初このお話をいただいた時は「あ…演るんだ自分が」っていう驚きがありました。今日この場に立ってこんなにもすごい人気があるっていうのも改めてこの熱気で実感しました。今回のハルノはこの場でまだ色々な事を語れない役なので一つだけ…私はウルトラマンにはなりません(笑)」

そして田口清隆監督からは意気込みと合わせて全体的な見所も語られた。

田口清隆監督 撮影:斉藤直樹 (c)円谷プロ(c)ウルトラマンブレーザー製作委員会・テレビ東京

「今回の『ウルトラマンブレーザー』がウルトラマン監督として10本目の作品となりまして、いままで培ってきた色々な事を全部ぶち込んだ作品となっています。今回のキャスト陣もみんな役柄そのままというか、蕨野さんとこの前話していたらゲントと蕨野さんどちらと話しているかわからなくなったぐらいで。本編でSKaRDが設立されて徐々に人間関係ができていくのが、そのまま撮影でも起きているような人間模様を見られる悲喜こもごもな現場だったので、それがそのまま映像に焼きついているようなウルトラマンになっています。今回のテーマはコミュニケーションなので、ドラマでも特撮でも色々な話し合いを元に作っていったウルトラマンになっているかと思います。特報とかでは今までのウルトラマンとは違う色を出していたので、これはどうかなと思っているファンの方もいると思いますが、基本は明るく楽しい良い意味で当たり前の王道なウルトラマンとなっています。その代わり、その下敷きになっている部分はかなり本気で手の込んだことをやったと思っていますので、お楽しみにしていてください」

さらに監督から、すでに全話撮影が終わっているとのサプライズが明かされて、会場からは大きな拍手が巻き起こった。

撮影:斉藤直樹 (c)円谷プロ(c)ウルトラマンブレーザー製作委員会・テレビ東京

続いて各キャスト陣からの見所についてのトークがスタート。加藤は今回ウルトラマンに変身するゲントが家族持ちで、ウルトラマンになる人が普段どんな生活をしているのかが描かれるのが衝撃的で「ウルトラマンが家でどんなご飯を食べているかとか、これは見所の一つですね」と語った。

そしてウルトラマンに変身する主人公が隊長というシリーズ初の試みについて、蕨野は「新しいことにチャレンジする責任の重さを現場に入ってから感じてました」とコメント。

伊藤は自分達が演じるSKaRDが、お互いが「はじめまして」状態からどういう距離感でチームとなっていきつつ個々の繋がりを深めていくかや、SKaRDとブレーザーや怪獣の関係性が回を重ねる毎に変わっていく様子をキャストとスタッフで話し合いながら作り上げていったので、その変わっていく先に何が起こるのかを見届けてほしいと語った。

撮影:斉藤直樹 (c)円谷プロ(c)ウルトラマンブレーザー製作委員会・テレビ東京

そして内藤の番になると「私達(アンリ&ヤスノブ)の見所を語るといったら、彼がいないとはじまらないんじゃないかなと思うので……隊長、お願いします!」とアンリとしてゲントへとバトンタッチし、ゲントが「了解! アースガロン、ゴー!」と号令を掛けると、会場内に発進シークエンスのBGMが鳴り響きステージにSKaRDの主力巨大兵器・23式特殊戦術機甲獣「アースガロン」が登場! ヤスノブによるスペック紹介に合わせてアースガロンが雄叫びを上げると、場内は拍手と歓声に包まれた。

撮影:斉藤直樹 (c)円谷プロ(c)ウルトラマンブレーザー製作委員会・テレビ東京

劇中ではアンリとヤスノブがパイロット、ゲントとテルアキが機長として乗り込むとのこと。そして内藤がオススメする見所としては、はアースガロンのコクピット内のディテールの細かさと描写、そして意外と可愛い目に注目してほしいとのこと。

撮影:斉藤直樹 (c)円谷プロ(c)ウルトラマンブレーザー製作委員会・テレビ東京

続いて梶原はアースガロンと怪獣の迫力あるバトルについて熱く語り、最後に「皆さん期待してください! な? アースガロン!」と共に雄叫びを上げるポーズを決めて場内を沸かせた。

搗宮はメンバー同士やそれぞれの家族、そしてアースガロンなどとの様々な関係性が織りなすコミュニケーションを通して、みんながどんどん成長していくドラマに注目してほしいとのこと。撮影中はメンバー同士の心の動きや生き様などをキャスト同士で話し合いながら演じてきたので、そういう部分を見てほしいと語った。

最後となった蕨野は『ウルトラマンブレーザー』のテーマはコミュニケーションだと語り、撮影中はゲントとメンバーや上司であるハルノとの距離感を考えながら、日常生活からゲントを意識して演じてきたとコメント。そうしながら他のキャストと培った絆がカメラの向こう側のファンに届くと信じて演じてきたので最終回まで期待してSKaRDとブレーザーの物語を見てほしいと語った。

■初の生変身では予想外のアクシデントが! そして迫力の怪獣総登場!

撮影:斉藤直樹 (c)円谷プロ(c)ウルトラマンブレーザー製作委員会・テレビ東京

新しいウルトラマンといえば、やはり気になるのが変身シーン。そこで左腕に変身アイテム「ブレーザーブレス」を身につけた蕨野が、田口監督の「ヨーイ…ハイ!」のかけ声を合図に「俺が行く!」の決めゼリフと共に生変身を披露。そしてそれに合わせてステージに再びウルトラマンブレーザーが登場しポーズを決めると場内は大きな拍手に包まれた。

撮影:斉藤直樹 (c)円谷プロ(c)ウルトラマンブレーザー製作委員会・テレビ東京

たくさんのファンに見られながらの生変身に蕨野は「少し恥ずかしいですが、地球を救うためです!」とコメント。キャスト陣からも「初めて見たので興奮がヤバイです」(搗宮)「うらやましいです! ボクも変身したい!」(梶原)「隊長本当にブレーザーになるんだ…という感じです」(内藤)「いいなあ…あと変身後にブレーザーが呼吸をする胸の動きが好きです」(伊藤)「僕らも子供の頃は変身したかった。ボクが今変身するならウルトラマンキングですかね」(加藤)と興奮のコメントが寄せられ、生のブレーザーを前にして筋肉のディテールを意識したデザインにも注目してほしいと語られた。

撮影:斉藤直樹 (c)円谷プロ(c)ウルトラマンブレーザー製作委員会・テレビ東京

撮影:斉藤直樹 (c)円谷プロ(c)ウルトラマンブレーザー製作委員会・テレビ東京

そしてゲントの生変身に続いて、キャスト全員がブレーザーブレスを着けての「変身チャレンジ」がスタート。蕨野のレクチャーを受けながら変身ポーズに挑戦するも、加藤がブレーザーストーンをうまくブレスに入れられなかったり、ブレスを逆向きに着けられていた梶原が腕を捻りながらの新ポーズになってしまったりとファンの笑いを誘いながら、三度目のチャレンジで全員での変身に何とか成功。

撮影:斉藤直樹 (c)円谷プロ(c)ウルトラマンブレーザー製作委員会・テレビ東京

続いては冒頭の主題歌ライブに続いて、タイ出身のアニソンシンガー・MindaRynによるエンディングテーマ「BLACK STAR」の初披露ライブがスタート。迫力ある歌声とパフォーマンスで会場を盛り上げると、きただにひろしも再びステージに登場。それぞれ楽曲を担当することになった感想や楽曲に込めた想いを語った。

MindaRyn 撮影:斉藤直樹

MindaRyn 撮影:斉藤直樹

「男子に生まれたからにはウルトラマンは憧れですし、その主題歌を歌えるというのはすごく幸せだと思いましたし、母親も喜んでくれて親孝行できました。ストレートにブレーザーへの応援歌となっているので、よろしくお願いします!」(きただに)

撮影:斉藤直樹 (c)円谷プロ(c)ウルトラマンブレーザー製作委員会・テレビ東京

「タイの子ども達にとってもウルトラマンが人気で初めてのヒーローなので、そんな宝物のような作品のエンディングを担当させていただいて、言葉が出ないくらい光栄です。仲間とのコミュニケーションがテーマの曲で、一人で困難を乗り越えるのが難しい時には仲間を信じて、自分を仲間に信じてもらうこと。そのために仲間と一つになって戦っていくぞという気持ちを込めた曲になっています」(MindaRyn)

撮影:斉藤直樹 (c)円谷プロ(c)ウルトラマンブレーザー製作委員会・テレビ東京

毎年夏の恒例行事になっているイベント「ウルトラヒーローズEXPO 2023」の告知や、新たに公開された『ウルトラマンブレーザー』本編映像先行ダイジェストPV上映の後、いよいよ発表会もフィナーレへ。そのラストを飾るのは、何と『ウルトラマンブレーザー』に登場する多数の新怪獣を中心とした14体の怪獣の揃い踏み! 第1話から4話に登場する「宇宙甲殻怪獣バサンガ」「深海怪獣ゲードス」「甲虫怪獣タガヌラー」「軟体怪獣レヴィーラ」以外の怪獣の情報は不明だが、ブレーザーとSKaRDが彼らにどう立ち向かっていくかが楽しみになる顔見せとなった。

撮影:斉藤直樹 (c)円谷プロ(c)ウルトラマンブレーザー製作委員会・テレビ東京

そして発表会のラストでは、『ウルトラマンブレーザー』がこの日を迎える為に力を尽くしてくれた多くの人達への感謝と、みんなが「信じる心」で作品に全力で挑んできたことを語り、ファンのみんなの力で作品を盛り上げるため「最後まで俺達と一緒に戦ってくれ!」との熱いメッセージで発表会を締めくくった。

撮影:斉藤直樹 (c)円谷プロ(c)ウルトラマンブレーザー製作委員会・テレビ東京

発表会後におこなわれた試写会では、SKaRDの結成を描いた第2話「SKaRDを創った男」が上映。上映終了後にはサンシャインシティ全面協力で池袋が戦いの舞台となる第1話はぜひ放送で見てほしいという田口監督のコメントや、最後の挨拶に登場したキャスト陣がいよいよファンに作品を届けられた喜びで涙ぐむ一幕も。

王道ながらも新たな試みも満載のウルトラマンシリーズ最新作『ウルトラマンブレーザー』、ぜひとも7月8日放送スタートの第1話から追いかけてみてほしい。
 

取材・文・撮影:斉藤直樹

放送情報

『ウルトラマンブレーザー』 

2023年7月8日(土)放送開始
毎週土曜日 午前9:00~9:30
放送局:テレビ東京系6局ネット 他
製作:円谷プロダクション・テレビ東京・電通
出演:蕨野友也 搗宮姫奈 梶原颯 内藤好美 伊藤祐樹 加藤雅也ほか
メイン監督:田口清隆/メイン脚本:小柳啓伍/シリーズ構成:小柳啓伍・田口清隆
 
番組公式サイト:https://ani.tv/ultraman_blazar/
作品公式サイト:https://m-78.jp/blazar/
作品公式Twitter: https://twitter.com/ultraman_series/

 
(c)円谷プロ(c)ウルトラマンブレーザー製作委員会・テレビ東京