神戸セーラーボーイズ、和気藹々としたキービジュアル撮影に密着ーー塚木芭琉、石原月斗、中川月碧の高校生組が語る現在地

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2023.7.18
左から塚木芭琉、石原月斗、中川月碧

左から塚木芭琉、石原月斗、中川月碧

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舞台プロデュースを手がけるネルケプランニングにより始動した、10人の少年たちからなるティーンエイジャー演劇ユニット・神戸セーラーボーイズ。今年4月のお披露目会を経て、6月上旬にはAiiA 2.5 Theater Kobeで初公演となる「神戸セーラーボーイズ SF『Boys×Voice 306』」を終えたばかり。それから約3週間。早くも8月4日(金)〜6日(日)に次回公演「神戸セーラーボーイズSF『Boys×Voice 308』」が行われることが決定した。今回SPICEは、次回公演のキービジュアル撮影に密着取材。実に神戸らしいロケーションで、和気藹々とした雰囲気で撮影に臨むメンバーを直撃した。同時に塚木芭琉、石原月斗、中川月碧へのインタビューも実施し、現在のユニットの様子を聞いてみた。

レストランクルーズ船「ルミナス神戸2」を貸し切っての撮影

今回のキービジュアルの撮影場所は「ルミナス神戸2」。ルミナス神戸2は1994年から就航している、日本最大級のレストランクルーズ船だ(全長106m、容積4,778t)。船内は1930年代に客船の黄金時代を彩ったフランスの豪華客船「ノルマンディー号」をイメージして造られており、レトロで重厚な雰囲気が漂う。予約して乗船することが可能で、豪華な食事とともに神戸の美しい景色を堪能することができる。

ルミナス神戸2

ルミナス神戸2

ルミナス神戸2が停泊しているのは、神戸のランドマーク「神戸メリケンパークオリエンタルホテル」の目の前。船のデッキからはメリケンパークが一望できる。まさに「ザ・神戸」という景色が広がる最高のロケーション。神戸セーラーボーイズにピッタリの場所で、船を丸ごと借りての撮影となった。

当日は曇り空。湿気があって蒸し暑いものの気温が高すぎることもなく、撮影には適した気候と言えるだろう。SPICEが午前中の撮影開始時刻にお邪魔すると、既に現場入りしたメンバーから撮影が始まっていた。1日で全員分の撮影を行うため、2名のカメラマンが船内の複数箇所で同時進行。スタッフやメイクさんは慌ただしそうに船内を駆け回っていた。

深まるメンバー同士の仲

カメラに向かって全員でハート!

カメラに向かって全員でハート!

現場で印象的だったのはメンバーの仲の良さだ。他のメンバーの撮影中、必ず誰かが勉強のために様子を見に来たり、ガヤを入れて賑やかす。特に崎元リストはよく顔を出しており、1人でいる時もダンスしたり鼻歌を歌ったり自撮りをしたりと、持ち前の明るさで自然と現場を和ませていた。

「目指すのは王子!」と笑う石原月斗

「目指すのは王子!」と笑う石原月斗

どんなポーズもお手の物な田中幸真

どんなポーズもお手の物な田中幸真

撮影は着々と進行する。船内でバック紙と照明を設置してのカットでは、小道具のヒマワリを持ったり指ハートをしたりと、テンポよく数パターンのポーズをキメてゆく。

ヒマワリを持って鏡の前に立つ明石侑成

ヒマワリを持って鏡の前に立つ明石侑成

集中力も必要になるが、明石侑成は後に続くメンバーのために少しでも早く終わらせようと、鏡の前でヒマワリを持って角度や表情のリハーサルを行っていた。その甲斐あって「うまい。4月よりも良くなってるよ!」とスタッフに褒められ、安心したように笑顔を浮かべていた。

中川月碧

中川月碧

津山晄士朗

津山晄士朗

船外デッキでの撮影は、日光の照り返しによる眩しさや海風の強さと戦う場面も。先に撮影を行った塚木や中川は落ち着いた様子で、高校生らしい笑顔をみせていた。

崎元リスト

崎元リスト

メリケンパークに手を振ってアピールする石原月斗

メリケンパークに手を振ってアピールする石原月斗

石原はメリケンパークにいる人々に向けて大きく手を振り、「あ、気づいてくれた!」と無邪気さを発揮。

田中幸真

田中幸真

田中幸真は予定よりも早く現場に入り、リラックスした様子でカメラマンの指示にもどんどん応える対応力を見せた。

撮影中も爆笑する細見奏仁

撮影中も爆笑する細見奏仁

「船乗るの初めて! 楽しい!」と瞳を輝かせていたのは、6月22日(木)に15歳になったばかりの細見奏仁。最年少の髙橋龍ノ介とふざけあいながらも、いざ撮影となるとバシッとカッコ良くキメていたのはさすがだった。

カメラ目線の髙橋龍之介1

カメラ目線の髙橋龍之介1

カメラ目線の髙橋龍之介2

カメラ目線の髙橋龍之介2

そして髙橋はどんな時でもカメラを向けられたらカメラ目線でバッチリポーズ。このスキルはソロカットでも遺憾無く発揮され「ポージングがうますぎる」とスタッフから絶賛されていた。

仲良し中学生組

仲良し中学生組

中学生組はとにかくギュッと固まってキャッキャ楽しそう。

崎元曰く津山は「前世からの友達」

崎元曰く津山は「前世からの友達」

津山晄士朗は崎元と一緒にいるところをよく見かけたが、崎元から「前世からの友達」と言われるほど仲が良いようだ。

奥村頼斗の撮影を撮影する崎元リスト

奥村頼斗の撮影を撮影する崎元リスト

1階の中央に鎮座するレトロな螺旋階段は、少し大人っぽい雰囲気で高校生組の魅力を惹き立てる。

奥村頼斗

奥村頼斗

1番最後に現場入りした奥村頼斗は「クールに。ちょっと見下ろす感じで」とカッコ良いポーズを求められ、見事に表情を作り出してスタッフに感嘆のため息をつかせていた。

合間には動画の撮影も

合間には動画の撮影も

今年はじめにオーディションで選ばれた10人。ほぼ初対面からスタートしたが、結成から2ヶ月が経ち、初公演を終えた今、すっかり仲を深めた様子。メンバーのキャラや個性が垣間見える瞬間も多く、グループの良い雰囲気が伝わってきた。

全員でのキービジュアル撮影!

元気な10人!

元気な10人!

15時前には全員が揃い、いよいよ次回公演のキービジュアルの撮影に。しかし神戸の地形の特性から徐々に海風が強まり、時折小雨がパラつく天候にはやや悪戦苦闘。そんな中でも石原が率先して「心をひとつに!」と掛け声を掛けて盛り上げ、現場は終始和やかだった。

OKの合図に歓喜する神戸セーラーボーイズ

OKの合図に歓喜する神戸セーラーボーイズ

カッコ良いバージョン、笑顔のバージョンなどを撮影したら、タイミングを合わせて全員でジャンプ! 何度も何度もトライして、ようやく「OKです!」の合図が出た時は思わずスタッフ含む全員で拍手!

そしてこの後は引き続きソロカット撮影が続き、17時過ぎに全ての撮影が終了! 崎元は着替えが終わっても現場に残って遊んでいたのが印象的だった。

塚木・中川・石原に聞いた、神戸セーラーボーイズの今

左から塚木芭琉、石原月斗、中川月碧

左から塚木芭琉、石原月斗、中川月碧

撮影の合間、塚木芭琉、石原月斗、中川月碧の高校生O型トリオに、初公演を終えた感想やメンバー間の変化、次回公演の意気込みを聞いてみた。

ーーキービジュアルへの手応えは?

塚木:めっちゃ楽しみです。

石原:手ごたえしかないです!!

塚木:いいよいいよ。そういう自信たっぷりなところが大好きです。

ーー6月に初めてのセミフィクション公演を終えたばかりです。自分たちを投影した役を演じてみてどうでしたか?

石原:緊張もしたし、失敗しないかなという心配もあったんですけど、全員無事で終えられて、いっぱい笑えてすごく楽しかったです!

中川:台本を見た時、(自分は)確かにこういうキャラだなと。やっぱり自分では気づかないキャラも言葉を通して見えてくるから。新しい発見があったのですごく楽しかったです。

石原:僕も普段とあまり変わらないですね。笑かせることが大好きで、結構ずっと調子に乗っているキャラなので(笑)。

中川月碧

中川月碧

ーー8月にも公演が決まっていますが、お芝居は前回からの続編ですか?

中川:まあ……どうなんですかねー?(ニヤリ)

塚木:演技以外のパフォーマンスも変わるところはたくさんあります。前回とはまた違う色を出していけるようにしたいですね。

中川:変化は僕らのテーマで、すごく大事だと思います。自分もまだお芝居は経験が浅いので、色々なシーンを演じて自分の色んなキャラを見つけていきたいです。「自分はこういう表現もできるんだ」という新しい発見が楽しいですね。

石原月斗

石原月斗

ーー結成から2ヶ月経って、成長は感じますか?

石原:ほんとに個々に成長していっています。個人的には表現力や演技力は、始めた頃より成長したと思います。僕は歌が苦手なので、練習を積んで積んで、頑張っていきたいです。数ヶ月後どう変わっていくか、自分もすごく楽しみです。

中川:メンバーやスタッフさん、人と関わることが増えて考えることが多くなったので、自己成長に繋がってるかなと思います。あとは自分で課題を見つけられているので克服したり、もっと伸ばせるところを伸ばそうと自分で努力したり。でも考えすぎてしまうこともあります。高校生組だし周りを見れるようにはしないとなと。人前に立つことが増えたので、日頃から見られてる意識や自覚、責任感は必要になりました。

塚木:グループでの役割も確立されつつあります。中学生の子たちは可愛く見られることが多いし、特に高校生チームは結構キャラが強いかな。結成した最初の最初は何も見えなかった。一歩先もわからへんぐらいの感じ。でもお披露目会や公演、イベントを通して、何となく目指すところが明確になってきました。チームとしてはまだまだかもしれないけど、1個目標を決められたら、まとまりが出てくるかなと思っています。

塚木芭琉

塚木芭琉

ーー目標も見えてきたんですね。

塚木:1人1人が言葉にするのは難しいんですけどね。将来進む道によって、それぞれ目指すところは絶対に違うし。でも志しの深さに差は出てほしくないな。

中川:1人1人が意識持ってやっていかないと、やっぱり成長できないので。

チームとして進化している僕たちを見てほしい

わちゃわちゃ楽しそう

わちゃわちゃ楽しそう

ーー撮影中に年齢関係なく話していていたのが印象的でした。

中川:中学生はほんとに皆仲が良くて。毎日楽しそうで微笑ましいです(笑)。

塚木:「ザ・中学生」って感じ。(明石)侑成くんや年上の子が中学生の面倒を見ている感はあります。初めは探り探りだったんですけど、稽古を通して皆の歌やダンス、お芝居を見て、それぞれ発見があって、お互いに分かり合えてきて。やっぱりチーム感は強くなったのかな。

石原:(関係性は)だいぶ変わりました。初めて会った時なんか誰も一言も喋らず帰る時があったくらい。もう今では家族レベルで仲が良いです。僕は話すのも聞くのも大好きなので、誰かの悩みを聞いたりしてます。目標とかはあまり話さないけど、「大丈夫? 疲れてない? 稽古どう?」と声を掛けます。僕自身の勝手な想いなんですけど、もし悩んでたらできれば解消してあげたいし、聞いてあげたいなと思ってます。

仲良しの明石侑成と津山晄士朗

仲良しの明石侑成と津山晄士朗

ーー高校生組として、これからどのように神戸セーラーボーイズの活動をしていきたいと考えていますか。

中川:中学生たちに頼られて、安心感を持ってもらえるようになりたいです。

塚木:やっぱり中学生はキラキラしているじゃないですか。でもそこに頼ってばかりになっちゃうので、アクロバットやダンスといった技術面を磨いていければと思っています。

ーーアクロバットが得意な石原くんは、天然キャラでもあるのですよね。

石原:皆天然って言うけど、俺はちゃんと考えて、和ませるために天然キャラ出してます。

中川:いやいやいや(笑)。ぶっ飛んでますよ。

塚木:キャラじゃ補えへんとこまでぶっ飛んでるから(笑)。

中川:どう頭を使っても、そこには行きつけない。

石原:これが俺の領域です!

中川:天然さは誕生日サプライズで証明されてますから。

石原:あれはしゃあない。皆打ち合わせしてくれへんかったから。

塚木:したじゃないですか(笑)。

ーー楽しそうですね(笑)。最後に8月公演に向けての意気込みをお願いします。

石原:6月の公演からさらにアップグレードして、チームとして進化してる自分たちをお客さんに見てもらって、神戸に限らず全国まで僕らを知ってくれるように頑張っていきたい。「この子たちすごいな」と思ってもらえるよう頑張ります。

塚木:初めて観に来てくださる方もいてくれたらすごく嬉しいです。でも前回観に来てくださった方に成長を見ていただきたいです。

中川:「また観に行きたい、応援したいな」と思ってもらえるように、精一杯頑張ってるところをお見せできたらと思ってます。

左から塚木芭琉、石原月斗、中川月碧

左から塚木芭琉、石原月斗、中川月碧

取材・文=久保田瑛理 撮影=久保田瑛理、SPICE編集部(川井美波)

公演情報

『神戸セーラーボーイズ SF (セミフィクション)「Boys×Voice 308」』
【期間】2023年8月4日(金)〜8月6日(日)
(8月4日(金)18:00、8月5日(土)13:00、8月5日(土)17:00、8月6日(日)13:00、8月6日(日)17:00)
【劇場】AiiA 2.5 Theater Kobe(神戸)
【キャスト】明石侑成 石原月斗 奥村頼斗 崎元リスト 髙橋龍ノ介 田中幸真 塚木芭琉 津山晄士朗 中川月碧 細見奏仁(50音順))
【ゲスト】 神⾥優希 (8/4・8/5 出演) ⽮⽥悠祐 (8/6 出演) 
【主催】神戸セーラーボーイズ製作委員会
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