『七月大歌舞伎』昼の部オフィシャル初日レポート到着、中村鴈治郎、尾上菊之助、中村隼人らが出演
2023.7.12
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「沼津」
7月25日(火)まで大阪松竹座にて、『大阪松竹座開場100周年記念 七月大歌舞伎 関西・歌舞伎を愛する会 第三十一回』が開催されている。昼の部のオフィシャル初日レポートが到着したので紹介する。(SPICEでの夜の部レポートはこちら)
一、「吉例寿曽我」
「吉例寿曽我」
「鶴ヶ岡石段」では中村隼人演じる近江小藤太と中村虎之介演じる八幡三郎が舞台いっぱいに飾られた巨大な石段で立ち廻りを見せます。石段から次の場への大がかりながんどう返しも注目。「大磯曲輪外」では、片岡千之助演じる曽我十郎と市川染五郎演じる曽我五郎が、坂東彌十郎演じる、父の敵・工藤祐経と出会います。だんまりもあり、歌舞伎の様式美に富む一幕が客席を魅了しました。
二、「京鹿子娘道成寺」
「京鹿子娘道成寺」
「京鹿子娘道成寺」
尾上菊之助演じる白拍子花子が衣裳を変えながら恋する娘の様々な恋心を巧みに踊り分けます。所化による手ぬぐいまきには客席が大興奮。また美しかった花子が最後には落ちた鐘の上に清姫の怨霊である蛇体の姿となって現れると、大きな拍手に包まれました。
三、「沼津」
「沼津」
沼津の街道で中村鴈治郎演じる雲助平作と中村扇雀演じる呉服屋十兵衛が出会います。コロナ禍ではできなかった客席のなかを歩く演出では、時事ネタも取り入れた楽しいやりとりに客席は大盛り上がり。片岡孝太郎演じる平作の娘お米も加わっての明るい雰囲気から、後半は一転。生き別れた親子の悲しい対面とその情愛の物語が観客の胸を打ち、大きな拍手の中幕が下りました。
千秋楽公演の
公演情報
『大阪松竹座開場100周年記念 七月大歌舞伎
関西・歌舞伎を愛する会 第三十一回』
日時:7月3日(月)~25日(火)
関西・歌舞伎を愛する会 第三十一回』
日時:7月3日(月)~25日(火)
昼の部 午前11時~
夜の部 午後4時~
【休演】10日(月)、18日(火)
夜の部 午後4時~
【休演】10日(月)、18日(火)
終演予定時間:昼の部 午後3時5分頃/夜の部 午後7時10分頃
※終演予定時間は変更になる可能性があります
※終演予定時間は変更になる可能性があります
劇場:大阪松竹座
昼の部
一、「吉例寿曽我(きちれいことぶきそが)」
〈鶴ヶ岡石段〉
近江小藤太 隼人
八幡三郎 虎之介
〈大磯曲輪外〉
工藤左衛門祐経 彌十郎
曽我十郎祐成 千之助
曽我五郎時致 染五郎
茶道珍斎 吉之丞
秦野四郎 廣太郎
大磯の虎 米吉
朝比奈三郎 亀鶴
二、「京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ)」
白拍子花子 菊之助
三、「沼津(ぬまづ)」
雲助平作 鴈治郎
娘お米 孝太郎
荷持安兵衛 寿治郎
池添孫八 幸四郎
呉服屋十兵衛 扇雀
夜の部
一、「俊寛(しゅんかん)」
俊寛僧都 仁左衛門
丹波少将成経 幸四郎
丹左衛門尉基康 菊之助
海女千鳥 千之助
平判官康頼 橘三郎
瀬尾太郎兼康 彌十郎
二、「吉原狐(よしわらぎつね)」
三五郎 幸四郎
泉屋おきち 米吉
越後屋孫之助 隼人
仲働お杉 虎之介
貝塚采女 染五郎
十寸見東作 吉之丞
岡っ引き幸八 松之助
鶴賀富吉 廣太郎
遣手おつる 吉弥
小松屋おえん 孝太郎
松葉屋女将お筆 扇雀
遠州屋半蔵 鴈治郎
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