ヤバイTシャツ屋さん『RUSH BALL 2023』ライブレポートーー怒涛のセトリでカオスに「みんなの体力を奪いに来ました!」

レポート
音楽
2023.8.27
ヤバイTシャツ屋さん 撮影=田浦ボン

ヤバイTシャツ屋さん 撮影=田浦ボン

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『RUSH BALL 2023』ヤバイTシャツ屋さん

「このあと、Saucy Dogよろしくお願いしまーす」とこやまたくや(Gt.Vo)がボケると、「ちゃうねん!」と、もりもりもと(Dr)がシンプルツッコミで笑わせて、元気いっぱいにサウンドチェックを終えたヤバいTシャツ屋さん。

午前中だが気温は33度。灼熱のメインステージに登場した3人は、2016年のATMC出演から7年ぶりとあって、「帰ってまいりましたーーーー!」と凱旋ライブさながらに、勢いと気合がものすごい。「かわE」から早くも『RUSH BALL 2023』初のサークルが出現した。そんな中、しばたありぼぼ(Ba.Vo)はステージの端まで、お客さんの様子を確かめるように移動。高音ボーカルでまくしたてながらも、リズム隊として抜群の安定感で支える。

ヤバイTシャツ屋さん

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「ちょちょちょ! みんなライブの楽しみ方、探り探りになってない? もっとやれんちゃうの! セキュリティさんが暇そうにしてるんですけど?」と容赦なくけしかけるこやま。「ヤバみ」「無線LANばり便利」とライブ鉄板曲をたたみかける怒涛の前半を経て、このあとは、ほぼ全曲サークル出現の過酷なライブとなっていく。

そして、しばたが考案した「ラッシュボールジャンプ」(しゃがませたお客さんをエリア後方からジャンプさせる)を実行すると、原点回帰的な新曲「Blooming the Tank-top」になだれこみ、圧巻の景色を見せる。後半、時間がなくなるのをわかっていながらも、おもしろを放り込んでくれるヤバTが好きだ。最強サマーソング「ちらばれ!サマーピーポー」では、4~5個のサークルがみるみる巨大化。猛暑の夏フェスに限界を感じていた昨今だが、汗だくになりながらひたすら笑顔で、みんなで走ることができる場所はほかにない。

ヤバイTシャツ屋さん

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後半に向けてどんどんテンポが速くなっていくが、もりもとは苦悶の表情を浮かべながらもカメラ目線は忘れない。「ハッピーウェディング前ソング」で、ちゃっかり『RUSH BALL』25周年へお祝いコメントを届けた後は、「大丈夫?」「無事か?」とオーディエンスを心配するメンバー。しかし「みんなの体力を奪う!」(こやま)と、7年前の『RUSH BALL』で演奏したレア曲「スプラッピ スプラッパ」で、またしてもフロアをもみくちゃにするスパルタっぷり。時間ギリギリまでつめこんだ「喜志駅周辺なんもない」では、ウォールオブデス&ヘドバンで締めくくって、見事にみんなの体力を奪い、記憶に残すことに成功したヤバTだった。

取材・文=岡田あさみ 撮影=田浦ボン

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