石井杏奈、秋田汐梨ら出演、特異な人間が存在する不思議な世界を描く青春ファンタジー『SHELL』 稽古場の様子&出演者コメントが公開
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KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース『SHELL』稽古場より
2023年11月11日(土)~26日(日)KAAT 神奈川芸術劇場<ホール>(京都公演あり) にて上演される、KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース『SHELL』。倉持裕と杉原邦生 という注目の初タッグで、現代を舞台に特異な人間が存在する不思議な世界を描く青春ファンタジー『SHELL』 。 キャストには石井杏奈、秋田汐梨ら若手から岡田義徳といったベテランまで個性豊かな俳優陣が集結した。
公演まで1ヶ月を切ったタイミングで、キャスト・スタッフが一丸となって取り組む熱気溢れる稽古場の様子が公開された。
この日行われたのは、冒頭から3場まで。あることをきっかけに交錯する、学生たち、盲目の女性、娘との関係に悩む父という3つの軸に関する導入とOPのダンスシーンまでの流れだ。「流してみようかと思います」という言葉にキャスト陣から「やってみよう!」「いけるいける!」と明るい声が返り、和気あいあいとした雰囲気で稽古がスタートする。
石井杏奈
希穂役の石井は、クールな雰囲気を放ち、静かながら目を惹きつける存在感がある。咲斗との会話で見せる穏やかさ、未羽たちと言い争う時のどこか一線を引いているような佇まいが印象的だ。未羽役の秋田は、ハキハキとした強気な態度で、短いシーンでも彼女の性格やクラスでの立ち位置を表現。高木と出会う場面では、これから何が起きるのかというワクワクを感じさせてくれる。
また、SEや音楽が雰囲気を一瞬で変えるのが面白い。「松田先生が突然学校に来なくなった」という事件についての生徒たちの話し合い、盲目の女性・長谷川と隣人の会話、高木と娘の気まずい空気など、ひりついたシーンに様々な音が臨場感や深みを与えていた。ここから3つの世界がどう交わり、ストーリーがどう展開していくのか期待が高まる。
秋田汐梨
キャストの人数が多く、椅子を使った動きなどもあるため、安全に気を付けながらフォーメーションや移動時のタイミングを細かく確認・修正していく。OPのダンスにおいても作品のテーマや世界が伝わるように話し合いながら振りを変えたり、意図しない意味が生まれないように調整したりと、こだわりを持って進めていた。
緊張感があり動きも激しいダンスのため、休憩に入るとキャスト陣からは安堵のため息や「疲れた!」という声も上がるが、すぐに各所で振り付けの練習や小物の設置場所についての確認が始まる。
岡田義徳
また、杉原の「移動するときもう少し忍者っぽくできないかな」という声を受けて各々がイメージする忍者走りを試したり、変更箇所について杉原に「すぐやって大丈夫?」と聞かれた秋田が「大丈夫じゃないです!」と素直に答え笑いが起きたりと、気軽にアイデアや意見を発信できる環境が見て取れる。クリエイター陣が丁寧に指示を出してブラッシュアップしていくと同時に、キャスト陣も主体的に動いて作品を練り上げている印象を受けた。
稽古場取材会に合わせてオフィシャルコメントも到着した。
演出 杉原邦生 コメント
若き俳優たちの溢れるエネルギーと瞬発力、少しだけ先輩な俳優たちの豊かな発想と安定感、そして、スタッフたちの惜しみない情熱と技術により稽古場は躍動し続け、日々がアッという間に過ぎていきます。さらに、次から次へと届く原口沙輔くんのオリジナリティ溢れる音楽によって新たな視点が加わり、これまでの演出作品にはない大きな手応えを感じています。
初日までの残り約3週間、稽古場で試せることを試し尽くして、お客様に刺激的な時間をお届けしたいと思っています。ぜひ楽しみにしていてください!
伊藤希穂役 石井杏奈 コメント
伊藤希穂役の石井杏奈です。
10月からキャスト、スタッフの皆様と素敵な作品を作るべく稽古に取り組んでいます。
物語を濃くするために照明や音楽と同様に、踊ったり触れ合ったり人間で魅せる表現が沢山あり、見応えのある舞台になっています。
演出家の杉原さんや大人の役者さんたちもとても優しく、同世代の役者さんも多く笑顔の絶えない稽古場です。
日常の中に非日常が存在する不思議な世界のお話ですが、もしかしたら現実でもそれぞれ見えている世界が違っていて自分の生活と重ねながら楽しめる舞台になっていると思います。
みんなで作る物語が多くの方に届くことを願っています。
沢木未羽役 秋田汐梨 コメント
具体的なセットや小道具などをあまり使わずに、人や音楽で空間を作り上げるという舞台になっています。私が今までに経験したことのない体の使い方をして空間を表現しなければならず、日々筋肉痛と闘いながらお稽古に励んでいます。
私が演じる未羽は、学校を変えたいという強い正義感を持つ女の子です。高木が希穂に見えたことから、物語がジェットコースターのように進んでいくのですが、感じたままの感情を表現することを意識しつつ、広い会場で後方の方のお客様にも感情が伝わるようにはどうしたら良いのか、日々模索しています。
観る人それぞれが各々の思う世界観を投影してもらえる様になっているので、その不思議な世界観を楽しみに見に来てくださると嬉しいです。
高木憲一役 岡田義徳 コメント
台本を頂いた時、倉持さんの不思議な世界観を杉原さんがどう演出するのかワクワクしました。
実際、今、稽古をしていますが、若い皆さんと沢山のディスカッションを重ねて一場、一場、丁寧に作っています。
日々、成長をしているキャストを観ていると自分も色々と勉強をさせてもらいながら共に成長しているのを感じています。
SHELL
この舞台を観てくださる方が、観終わった後、何かしらを感じ持って帰って頂けたらと思います。
本作は2023年11月11日(土)よりKAAT神奈川芸術劇場ホールにて開幕(京都公演あり)。新進気鋭のクリエイター陣と俳優たちが生み出すオリジナル作品に期待しよう。
公演情報
『SHELL』
日程:2023年11月11日(土)~26日(日)
会場:KAAT 神奈川芸術劇場<ホール>
作:倉持裕
演出:杉原邦生
音楽:原口沙輔
石井杏奈 秋田汐梨
石川雷蔵 水島麻理奈 成海花音 北川雅 上杉柚葉 キクチカンキ 香月彩里
近藤頌利 笠島智 原扶貴子
岡田義徳
古賀雄大 出口稚子 中沢凜之介 中嶋千歩 浜崎香帆
S 席:6,800円
S 席平日夜割:6,500円
A 席:4,800円
神奈川県民割引(在住・在勤/S 席のみ):6,000円
U24 (24歳以下):3,400円 高校生以下割引:1,000円 シルバー割引(満 65歳以上):6,300 円
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会
<京都公演>
日程:2023年12月9日(土)、10日(日)
会場:京都芸術劇場 春秋座
主催:京都芸術大学 舞台芸術研究センター
お問合せ:京都芸術大学 舞台芸術研究センター 075-791-9207
https://k-pac.org/