吉田鋼太郎による新たなシェイクスピア・シリーズが始動 第一作目『ハムレット』の主演は柿澤勇人に決定

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2023.10.31
彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd  Vol.1『ハムレット』

彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd Vol.1『ハムレット』

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2024年5月、吉田鋼太郎による新たなシェイクスピア・シリーズが始動することが発表され、第一作目『ハムレット』の主演は柿澤勇人に決定した。

舞台『ハムレット』PV【彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd Vol.1】演出・上演台本:吉田鋼太郎、主演:柿澤勇人

蜷川幸雄のもとでシェイクスピアの全37戯曲を完全上演することを目指し、1998年のスタート以来、国内外に次々と話題作を発表してきた彩の国シェイクスピア・シリーズ。シリーズ完結間近でこの世を去った蜷川幸雄から芸術監督のバトンを引き継いだ吉田鋼太郎は、2017年から残された5作品を見事に上演し、23年2月に『ジョン王』をもってシリーズを完結させた。だがその後も、本拠地である彩の国さいたま芸術劇場、そしてシェイクスピア作品を長年愛し続けてきた吉田ならではの解釈と、エンターテインメント性を意識した演出で高い評価を得た吉田のもとには、新たなシリーズを望む声が多く寄せられていた。

そしてこの度、24年5月、吉田鋼太郎が新たに立ち上げる「彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd」が始動する。

(左から)吉田鋼太郎、柿澤勇人

(左から)吉田鋼太郎、柿澤勇人

その記念すべき一作目に吉田が選んだのは、シェイクスピア不滅の金字塔『ハムレット』。また、タイトルロールを担うのは、吉田からの信頼も厚く、満を持して大役に挑むことになる柿澤勇人。

二人は、『デスノート THE MUSICAL』(15年)『アテネのタイモン』(17年)『スルース~探偵~』(21年)に続いて4本目の共演となり、演出と主演のタッグとしては、『ブラッド・ブラザーズ』(22年)以来、2年ぶりとなる。

なお、24年の『ハムレット』上演後は、25年『マクベス』、26年に『リア王』の上演を予定。シェイクスピア作品の新たな魅力を届ける新シェイクスピア・シリーズに期待しよう。

『ハムレット』埼玉公演は2024年5月・彩の国さいたま芸術劇場 大ホールにて上演、その後ツアー公演あり。発売は24年2月を予定。

【新シリーズのコンセプト】
・シェイクスピア演劇をより多くの方に気軽に楽しんでもらうことを目指す新シリーズ。芸術監督はこれまでのシリーズに引き続き吉田鋼太郎が務める。
・シェイクスピアの全37戯曲の中でも、その奥深さをもう一度伝えたい作品を吉田鋼太郎が選び、年に一本を目安に上演していく。
・吉田鋼太郎が上演台本を手掛けることで、より理解しやすいシェイクスピア演劇を届ける。
・難しいと思われがちなシェイクスピア演劇の作品理解に役立つ情報を積極的に発信し、新しいお客様にアプローチする。また、各作品のキャスティングにおいてオーディションで選ぶ役を必ず設けることで、新しい役者との出会う場をつくる。
・鑑賞サポートをこれまでのシリーズよりもさらに充実させ、様々なお客様が一緒にひとつの芝居を楽しめる機会を増やす。


■吉田鋼太郎(演出/クローディアス役) コメント

僕がずっとハムレットをやって欲しいと思っていた柿澤くんを迎えての『ハムレット』ということで、今からワクワクドキドキ、素晴らしいものができるのではないかという予感に満ち溢れています。 ハムレットという役は、誰にでも出来る役という訳ではないと思っています。 イギリスには“ハムレット役者”という言葉があるくらいなので、ぜひ選ばれた役者、柿澤勇人のハムレット、見届けていただけたらと思います。

■柿澤勇人(ハムレット役) コメント

「ハムレット」という役は僕にとってプレッシャーでしかなく、僕が持っているものや今まで経験してきたこと全てを出しても敵わない大変な役だと思っています。
生半可な気持ちで出来るものではありません。
全身全霊で挑みたいと思います。
劇場にてお待ちしております。

公演情報

彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd
Vol.1『ハムレット』
 
<埼玉公演>
日程:2024年5月
会場:彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
主催:公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団
制作:公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団/ホリプロ
※ほかツアー公演あり
 
<スタッフ>
作 :W.シェイクスピア
翻訳:小田島雄志
演出・上演台本:吉田鋼太郎 (彩の国シェイクスピア・シリーズ芸術監督)

<キャスト>
ハムレット役:柿澤勇人
クローディアス役:吉田鋼太郎
ほか
 
<ストーリー>
デンマーク王国では、2ヶ月前に王が亡くなり、先代の王の弟 クローディアス(吉田鋼太郎) が王に即位。そして、先代の王妃ガートルードはクローディアスと再婚する。父の死の悲しみも冷めぬ間に母が叔父と再婚したことに、王子 ハムレット(柿澤勇人) は憤りを感じていた。
ある日、従臣から亡き王の亡霊が夜な夜なエルシノアの城壁に現れるという話を聞き、ハムレット自身も確かめに行く。父の亡霊に会ったハムレットは、父の死はクローディアスによる毒殺であったと告げられ、復讐を決意する。
やがて、叔父クローディアスが父である王を暗殺した確かな証拠を掴んだハムレットは、王妃ガートルードとの会話を盗み聞きしていた侍従長ポローニアスを、クローディアスと誤って刺殺してしまう。ポローニアスの娘で、ハムレットの恋人であったオフィーリアは、悲しみのあまりに正気を失い、川で溺死してしまう。
ポローニアスの息子であったレアティーズは、父と妹の仇をとろうと怒りを募らす。クローディアスはハムレットの存在を恐れ、復讐心を持ったレアティーズと結託してハムレットを剣術試合に招き、毒剣と毒入りの酒を使って殺そうと画策する—。
 
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