『市川猿翁 追悼特別番組』を12/26に放送 長く舞台をともにしてきた歌舞伎俳優へのインタビューや猿翁の功績を伝える

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2023.11.21
『義経千本桜・四の切』より

『義経千本桜・四の切』より

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2023年12月26日(火)午後8時00分より、文化放送にて、『市川猿翁 追悼特別番組 駆け抜けた83年~夢は終わらない』を放送することが発表された。

2023年9月13日(水)、歌舞伎界の革命児、二代目市川猿翁(えんおう)がこの世を去った。

三代目市川猿之助時代、宙乗りを駆使した「スーパー歌舞伎」を創設し、革新的な人気舞台で日本中を仰天させた希代の歌舞伎役者、猿翁。ひとたびその舞台を観れば、熱気あふれる芝居に観客は呆然とし、興奮し、涙した。そうした「猿之助体験」が、歌舞伎世代も飛び越え、20代30代の若い歌舞伎ファンを生み出してきた。あふれ出すエネルギーはとどまるところを知らず、哲学者の梅原猛を作家に迎えた「ヤマトタケル」や「オグリ」のほか、伝説の「新・三国志」シリーズなどで繰り出した激しい宙乗りは計5000回を超え、ギネスブックにも登録された。さらに古典歌舞伎を復活させ、積極的な海外公演も展開。オペラの演出を手掛けるまでに拡がりを見せた。

しかし、そのような三代目猿之助は今からちょうど20年前の2003年、突然舞台から姿を消す。63歳という、歌舞伎役者としての円熟期を迎えたさなかに、脳梗塞で倒れたのだ。本格的な舞台への復帰がかなわぬまま、2012年に二代目市川猿翁を襲名すると、体は満足に動く状況ではなかったにも関わらず、歌舞伎の未来をひたすら信じてスーパーバイザーとして舞台の監修や後進の指導などにあたり、今年の9月、猿翁は旅立った。

(左から)市川右團次、坂東彌十郎

(左から)市川右團次、坂東彌十郎

本番組では、長く舞台をともにしてきた歌舞伎俳優や、ゆかりの方々へのインタビュー、さらに貴重な歌舞伎の舞台音源、文化放送の番組に出演した際の猿翁の肉声などを紹介し、その偉大な功績を伝えるとともに、創造的、革命的な精神が、次の世代にどのように引き継がれてゆくのか「歌舞伎の未来」についても探る。

放送情報

『市川猿翁 追悼特別番組 駆け抜けた83年~夢は終わらない』
 
■放送時間:2023年12月26日(火)午後8時00分~8時55分 (収録番組)
■放送局:文化放送
 
■出演:市川右團次(歌舞伎俳優)、坂東彌十郎(歌舞伎俳優)、市川笑也(歌舞伎俳優)、桜井久美(衣装作家)、児玉竜一(早稲田大学教授) ほか
 
■進行:水谷加奈(文化放送アナウンサー)
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