レキシ、スキマ、カエラ、秦 基博、KREVAらを迎えた 『802 RADIO MASTERS 15th Anniversary LIVE~GO! HAPPY GO!~』 ライブレポート到着
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『802 RADIO MASTERS 15th Anniversary LIVE~GO! HAPPY GO!~』
11月26日(日)、大阪・大阪城ホールにて、FM802が主催するライブイベント『802 RADIO MASTERS 15th Anniversary LIVE~GO! HAPPY GO!~』が開催。そのオフィシャルレポートが到着した。
本イベントはFM802でDJを務める中島ヒロトが担当する、平日午後の看板番組『THE NAKAJIMA HIROTO SHOW 802 RADIO MASTERS』の15周年、そして中島ヒロトの55歳(GO!GO!)を記念して行われるダブルアニバーサリー。出演者も番組や中島に所縁のある豪華アーティストが多数顔をそろえた。ラインナップは阿部真央、梅田サイファー、岡崎体育、木村カエラ、キュウソネコカミ、KREVA、スガ シカオ、スキマスイッチ、秦 基博、flumpool(山村隆太・阪井一生)、矢井田 瞳、レキシ。オープニングにはダンスグループのアバンギャルディが。さらに本イベントのスペシャルハウスバンド【GO!GO!HAPPYバンド】として、ハマ・オカモト(OKAMOTO’S)、大樋祐大(SANABAGUN.)、Rei、岡本啓佑(黒猫チェルシー)が出演。会場には約8000人のリスナーが集まり、祝宴をともに楽しんだ。
中島ヒロト
イベントスタートを前に、ステージにDJ中島ヒロト(以下、中島ヒロト)とアシスタントMCにレキシが登場。レキシの出演は当日までシークレットで、キャンプの焚火風セットでのトークにお祝い感満載の黄金に輝く袴姿で登場したこともあって観客は大盛り上がり。2人はラジオ番組さながらの自由気ままなトークで会場を温めると、「GO!HAPPY! GO!」と声高らかに開幕を宣言。
アバンギャルディ(オープニング)
アバンギャルディ
オープニングには謎の制服おかっぱ集団として話題のダンスチーム・アバンギャルディが登場。令和&昭和のヒット曲「アイドル(YOASOBI)」や「シンデレラ・ハネムーン(岩崎宏美)」、「迷い道(渡辺真知子)」に合わせ、大人数で一糸乱れぬキレ味抜群&奇怪なダンスで観客の心を鷲づかみしていく。多数のメディアでも注目される彼女たちのパフォーマンスに中島ヒロトもレキシも大興奮。しかも、中島ヒロト自身が彼女たちのファン。せっかくの一大イベント、音楽だけでなく、ダンスパフォーマンスもリスナーのみんなに楽しんでほしいと、自ら出演をオファーしたんだとか。
アバンギャルディ
梅田サイファー
梅田サイファー
この日は7MC+2DJでのライブとなった彼ら。「KING」からMC一人一人の個性を打ち出したハイクオリティなラップで観客を圧倒。ステージを右へ左へと自由気ままに練り歩き、ヴァイブス高めなラップで魅せていく。「めでたいところに呼んでもらえて光栄」「この瞬間を一緒にフィーバーしてくれますか?」と、続いて「梅田ナイトフィーバー’19」へ。次々に繰り出されるラップはとにかく華やか! この日の出演者はジャンルレスということもあって、集まった観客も老若男女様々。それでも、梅田サイファーは『THE NAKAJIMA HIROTO SHOW 802 RADIO MASTERS』の番組ジングルを制作したこともあって、リスナーには馴染みの存在。メンバーは観客と一緒になって、「ヒロト」のコール&レスポンスで祝祭を盛大に盛り上げる。
梅田サイファー
阿部真央
阿部真央
まずはアコースティックギターの弾き語りで「貴方の恋人になりたいのです」を届ける。凛とした歌声で、優しくも切ないメロディラインを丁寧に歌い上げる彼女。感情が極まる歌声は美しくも儚くて、誰もが真剣な眼差しで彼女に魅入っている。次曲は「ヒロトさんにリクエストされた曲を。あなたに会いたいよっていう歌。1人では寂しいので、バンドのみんなと」と、スペシャルハウスバンド【GO!GO!HAPPYバンド】を呼び込み、「I wanna see you」をコラボ。バンドの音が大きく鳴り響くと、一瞬でステージは華やかさがアップ! 阿部真央も気持ちよさそうに笑顔を見せ、キュートな歌声を聴かせる。この日限りのスペシャルバンドということもあって、アーティスト自身も祝宴を存分に楽しんでいるようで、みな一様に素敵な笑顔を見せてくれた。
阿部真央
木村カエラ
木村カエラ
鮮やかな花模様のワンピースをひらりとひるがえしながら、キュートな笑顔を振り舞いた木村カエラ。「リルラ・リルハ」からご機嫌に歌い、踊り、広い会場にたっぷりのハッピーオーラをふりまいていく。ポジティブなリリック、弾むメロディに観客も夢中になって飛び跳ねる姿を観た彼女は「みんな最高!!」と言葉を送る。デビュー当時から中島ヒロトの番組に出演していた彼女。「デビュー当時からお世話になりっぱなし。いつも優しくて、こういうイベントにも呼んでもらえてうれしい」と、感謝の気持ちを伝える。ラストは「私がすごく好きな曲。音楽をしている理由はみんなの笑顔が見たいから。最高の笑顔を見せてください!」と「Magic Music」へ。エネルギッシュなバンドサウンドが響くなか、高くジャンプ&足を跳ね上げ、フロアを盛り上げる。「みんなの笑顔が見たい」の言葉で、リスナーみんなも満面の笑顔に!
木村カエラ
岡崎体育
岡崎体育
観客を盛大に巻き込み、笑いたっぷりのステージで盛り上げたのが岡崎体育。「Call on」でご機嫌なトラックに合わせて会場を盛り上げたと思いきや、無茶ぶりしまくりの複雑なハンズクラップ&コール&レスポンスを観客に要求するシーンも。「なにをやってもあかんわ」ではハウスバンドとともにスペシャルなステージを展開。会場をあっという間にポジティブオーラに変えてしまうキャッチーなサビに観客も一緒になって大合唱。締めはバンドで歌うならいつかやってみたかったと、ボーカルがかっこよく曲を締めるやつをやりたい!と、ハウスバンドを使って贅沢に遊ぶという、岡崎体育ならではのステージで楽しませてくれた。
岡崎体育
矢井田 瞳
矢井田 瞳
「どうも矢井田 瞳です。大阪、楽しんでますか? ヒロトさん15周年、55歳、“GOGO”の年、おめでとう! 大好きな大阪と大好きなヒロトさんに愛をこめて、この曲を歌います」と「My Sweet Darlin’」へ。「Are You Rready?」と観客を煽ると、あっという間に会場のテンションをピークへもっていってしまう。ポップ&キャッチーなサビに観客は盛大に拳を突き上げ大盛り上がり。バンドの力強いビートに乗っかり、無邪気な歌声が会場いっぱいに響き渡る。ハイトーンの歌声にはグルーヴもたっぷりと感じられて、バンドの音も一層気持ちよく響きわたる。彼女も中島ヒロトとは長年の付き合いがあり、「デビュー前、大学生の頃からお世話になっていて。宇宙一早く音源を(ラジオで)かけてくれた。ヒロトさんがいないと、今の私はいないと言ってもいい! これからもイチファンとして、番組を楽しみにしたい」と感謝の気持ちを伝える。ラストは「たくましく日々を生き抜く全ての人を思って描いた曲」と、テレビドラマ「ゆりあ先生の赤い糸」の主題歌にもなっている「アイノロイ」を披露。伸びやかな歌声で、心情をリアルに描いたリリックを丁寧に歌い上げた。
矢井田 瞳
flumpool(山村隆太・阪井一生)
flumpool(山村隆太・阪井一生)
flumpoolはこの日、山村隆太と阪井一生、2人でのアコースティックライブで登場。「花になれ」から美しいメロディで観客を心酔させていく。アカペラで歌い始めた山村はぐっと深みのある歌声を響かせ、バンド編成とはまた違った魅力を見せていく。2人は「ヒロトさんの人柄は最高!安心感があって、いつもトークで、言葉で背中を押してくれる。DJ(のイベント)でこんなにも人が集まる人おる!?」と、中島ヒロトを絶賛。さらに、中島ヒロトからリクエストを受けたという「君に届け」では、より心の深層に染みこむ、力強く伸びる歌声を聴かせる。多幸感たっぷりな心弾むメロディラインも秀逸で、客席からは大きな拍手が届けられた。最後は「星に願いを」で、バンド編成とはまた異なる力の漲るステージで楽しませてくれた。
flumpool(山村隆太・阪井一生)
スガ シカオ
スガ シカオ
スガ シカオはハウスバンドとコラボしてのステージ。「ヒロト、55歳おめでとう!一生懸命歌うんで、みんなも楽しんで!」と1曲目「午後のパレード」へ。さっそくのキラーチューン、ギターリフが鳴り響くだけで会場は大盛り上がり。ギターをかき鳴らし、ご機嫌にステップを刻み、声を高めていくスガ。抜群のメロディセンスに誰もが夢中だ。バンドのビートもご機嫌度が増し、Reiの圧巻のギターソロにはスガも大喜び。今年でデビュー27年を迎えるというスガは、もちろん中島ヒロトとは長年の付き合いがある旧知の仲。「キャリアを積むと仕事に慣れて楽になると思っていたけれど、そんなことはない。プレッシャーとの闘い。こんなにも長くDJを続けていることをリスペクトしている」とエールを送る。そして「みんなそれぞれ自分の壁を少しずつクリアして生きていかないといかない。みんなに、あと一歩前に進もうという曲をプレゼントしたい」と、「Progress」へ。ギターリフだけで会場から歓声が沸き起こる名曲。思いが込められた言葉のパワー、それを伝えるメロディの存在感に圧倒され、観客はただじっと前を見据えて楽曲に世界観に没入していた。
スガ シカオ
イベントの合間には中島ヒロトと交流のあるアーティストからのお祝いVTRとして、増子直純(怒髪天)、トータス松本、奥田民生、スピッツといったビッグアーティストからのお祝いコメントも届けられた。さらに、小中高校と同じだったというフリーアナウンサーの武田真一からのコメントも飛び出すなど、ラジオだけでなく幅広い交流を持つ中島ヒロトの一面が見えるシーンも。
キュウソネコカミ
キュウソネコカミ
イベントの休憩時間中に行われたサウンドチェックでも、本番さながらに盛り上げたのがキュウソネコカミだ。本番のステージも「ビビった」から「ロックバンドと一緒にヒロトさんのお祝いしようぜ!」と、タフなバンドサウンドを響かせる。アッパーなロックサウンドに拳を突き上げ、高くジャンプでライブを満喫するリスナーたち。ショートすぎるアッパーチューン「家」では入場時のお土産として配布された手ぬぐいを振り回して会場をひとつに。中島ヒロトからは毎年お年玉をもらうというもはや“親戚のおじさん”並みに仲のよい彼ら。最終曲「ハッピーポンコツ」では曲フリを中島ヒロトが担当するコラボステージも展開。底抜けに楽しくなるロックサウンドで盛大に祝砲を上げ、最後の瞬間まで観客を楽しませ、ステージを後にした。
キュウソネコカミ
KREVA
KREVA
この日はハウスバンドでのバンドセットでステージを展開したKREVA。抜群のライムセンスが輝く「アグレッシ部~2019Ver.~」では、バンドのリラクシンなビートに合わせて丁寧にリリックを綴っていく。「みんなでヒロトさんをお祝いしよう!楽しみ方は自由。あなたのできる100%をください」と、中島ヒロトからリクエストを受けたという「C'mon, Let's go〜2019Ver.〜」へ。バンドの抜群のグルーヴに乗せ、滑らかなフロウを届ける。曲間にはトラックもバンドサウンドもないなかで、エッジを効かせまくった高速ラップを披露。圧巻のパフォーマンスに観客は大興奮。中島ヒロトも「キメるよねぇ」と思わず唸りをあげた。
KREVA
スキマスイッチ
スキマスイッチ
この日のライブ前日、自身のデビュー20周年を記念したライブで大阪城ホールでのステージを終えたばかりのスキマスイッチ。大橋卓弥と常田真太郎の2人は「自分たちもハウスバンドと共演がしたかった」とうらやみつつ、2人だけのステージで祝宴に花を添えた。「ボクノート」では、丸く柔らかな歌声、美しいメロディラインで会場を優しく包み込んでいく。次曲では「ハウスバンドとは一緒にできないけど、(ライブを)手伝ってくれる人がいます!」と、阿部真央を呼び込む。さらに、せっかくのアニバーサリーイベントだからと中島ヒロトも飛び込み参加! 中島は「やっぱり2人のライブがいい」と、今回のステージはバンド編成ではなく2人だけのライブが聞きたかったと、この日のライブに懸ける思いを伝える。そして、デビュー20周年と番組開始15周年、互いのアニバーサリーをお祝いしようと「全力少年」をコラボすることに。阿部真央は美しいハーモニーを、観客もめいっぱい大きなハンズクラップを響かせ、特別なステージをお祝い。照れくさそうにしながらもコラボステージを満喫する中島ヒロトに、スキマスイッチの2人は「セカイを開くのは僕だ」を「中島ヒロトだ!」と歌詞をアレンジし、ダブルアニバーサリーを盛大にお祝い。
スキマスイッチ
秦 基博
秦 基博
秦 基博のステージでは、アコースティックギターのリフだけで会場からわっと大きな歓声と拍手が沸き起こった。1曲目「ひまわりの約束」、真っ直ぐに前を見据え、ギター1本だけで唯一無二の世界を作り上げていく彼。素朴でいて心を締め付けて離さない唯一無二の歌声、じっくりと紡いでいく言葉、心震わすメロディに酔いしれ、観客たちは気持ちよさそうな表情を見せている。MCでは、「なんで僕がアシスタントMCじゃないんだろう…。」とレキシに嫉妬する秦。実は、秦と中島ヒロトは「秦サンタとヒロトナカイ」として、毎年クリスマスの時期にダブルDJで特別番組を担当する仲。それでもイベントに呼んでもらえてうれしいと感謝の気持ちを伝え、「鱗」へと続く。ギター1本で圧倒的な歌世界を作り上げ、ふくよかな歌声と多幸感いっぱいの詞世界でリスナーの心の奥底まで確かな印象を残していった。
秦 基博
レキシ
レキシ
アシスタントどころかメインMC並みに会場を沸かしてきたレキシも、「人前で歌いたいんや!」と約半年ぶりのライブパフォーマンスを披露。「年貢for you feat.旗本ひろし、足軽先生」では「一緒に年貢を納めてくれる人!」と、さきほどステージを終えたばかりの秦 基博こと“旗本ひろし”(レキシがつけたレキシネーム)が羽織&足袋姿で登場。会場にはたくさんの稲穂が舞い、ハピネスでラブな空間に! さらに「今日の主役にも年貢を納めてもらいましょうか」と、“西中島南方熊楠”こと中島ヒロトもライブに参加。スペシャルハウスバンドで音遊びをする、なんとも贅沢な無駄遣いでイベント大満喫。
レキシ
ラストは「最後にもうひと盛り上がり!」と、レキシの「きらきら武士」をオールキャストでセッションし、リスナーも一緒に大合唱! 長時間にわたって繰り広げられた祝宴は大団円で終わりを迎えた。出演者を送り出した中島は集まったリスナーに改めて感謝の気持ちを伝える。
『802 RADIO MASTERS 15th Anniversary LIVE~GO! HAPPY GO!~』
そして、「(番組開始から)15周年、あっという間。ラジオが好きで、毎日が夢のような楽しい日々。小さい頃にラジカセで聴いたラジオ。ラジカセは魔法の箱だった。今の時代はラジオの聴き方は変わってきたけど、これからも魔法の箱の中からみなさんに音楽と言葉を届けたい。来年はFM802は開局35周年。僕はDJになって30年の年。またどこかでお会いしましょう!」と、メッセージを送りイベントは終幕。終演後に流れた音楽はKAN「愛は勝つ」。最後の最後までラジオ愛、音楽愛の詰まったイベントにリスナーからは大きな拍手が届けられた。
『802 RADIO MASTERS 15th Anniversary LIVE~GO! HAPPY GO!~』
この日のライブ音源の一部は、中島ヒロトが担当する番組『THE NAKAJIMA HIROTO SHOW 802 RADIO MASTERS』(毎週月~木曜14:00~17:51)内にて随時放送を予定。ぜひチェックしよう。
取材・文=黒田奈保子 撮影=日吉"JP"純平・ヨシモリユウナ(FM802)