新生・純烈として駆け抜けた2023年、2024年は結束力をさらに高め新歌舞伎座での座長公演『新春 純烈公演』でスタート
純烈
『新春 純烈公演』のオフィシャルインタビューレポートが到着した。
1月6日(土)より大阪・新歌舞伎座で4人組歌謡コーラス・グループ純烈の初座長公演が 幕を開ける。芝居と歌の二本立て。第一部の芝居「ハリウッドスターになりたくない!」は1930年代という黄金期のハリウッドを舞台にした書き下ろしコメディで、岩永洋昭と後上翔太は役者の兄弟デビ―役とパット役、白川裕二郎はセールスマンのトニー役、酒井一圭はその3人を追うギャングのジャック役を演じる。出演はほかに横山由依、曽我廼家寛太郎、小川菜摘らと豪華な顔合わせが実現した。第二部の歌謡ショーはヒット曲から最新曲まで、劇場版特別演出でおくる。本公演の取材会に出席した白川と岩永が意気込みなどを語った。
「2014年に前川清さんの座長公演に出させていただいて、あれから10年が経ってやっとここまで昇りつめることができました。あの時は座長公演ができるなんて夢にも思っていなかったのですが、こうして呼んでいただいて。岩永も加入した新生・純烈の座長公演を大阪の皆さんにぜひ観ていただきたいと思います」と感慨深い表情を浮かべる白川。2022年12月31日に卒業した小田井涼平に代わり、2023年1月1日より新メンバーとなった岩永は「初めてづくしの1年」と振り返り、「今は精一杯やれることをやるだけ」と身を引き締める。第一部の芝居は今年9月に東京・明治座でも上演した。白川が演じる役については「ひょんなことからハリウッドスターを目指すようになって、どんどんのし上がっていくという役です。僕がどういうふうに変わっていくのかという点も見どころの一つです」と話した。一方の岩永は笑いどころも担う役。「笑いの聖地である大阪で、東京公演と同じままでやっていいものか……」と思いめぐらせながらも、「東京では6、7割スベっていたので(笑)、僕の中ではリベンジですね。大阪でもドッカンドッカン、ウケたいと思います」と気合を入れた。
そんな芝居の見どころを尋ねると、オープニングは必見と白川。「岩永さんが最初に登場するシーンは、ある映画のオマージュのようになっています。岩永さんの鍛えられた肉体美もぜひとも見てもらいたいです。すごいです!」第二部の歌謡ショーについては、白川はこう話す。「セットがすごいです。この座長公演のためだけに作っていただきましたので、ぜひ観てください。純烈のコンサートでは今までやってこなかった巨大なLEDパネルを使った演出もあります。華やかすぎて、目がチカチカしちゃうかもしれません。歌は、『NHK紅白歌合戦』で歌わせていただいた曲や先輩方の名曲、ご当地ソングを歌わせていただくコーナーもあります。あとは岩永さんが初めてソロを取った「汐風ららばい」もあります!」。
新メンバー加入は2007年の結成以来、初めてのことだった。それだけに岩永の存在は刺激的だったようだ。「10年くらいやっていると、最初の頃にやっていたことが見えなくなるんですよね。だけど岩永は新しく入ったので、振りとか歌とか、いろんなものを最初から覚えなきゃいけない。そんな彼から、「初心忘るべからず」ではないですが、改めて学ぶこともあります」と白川。取材中も息の合ったやり取りで場を和ませた二人。新生・純烈として駆け抜けた2023年を『NHK紅白歌合戦』で締めくくり、2024年は結束力をさらに高め、初めて挑む新歌舞伎座での座長公演でスタート。純烈の歴史に新たな足跡を刻む。
取材・文・写真=岩本和子