鳥取で『古代エジプト美術館展』初開催、ミイラやツタンカーメンの指輪などの遺物、当時の衣・食・住がわかる装飾品や彫刻など展示

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2024.2.21
『古代エジプト美術館展』

『古代エジプト美術館展』

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4月6日(土)~5月12日(日)の期間、鳥取県立博物館にて『古代エジプト美術館展』が開催される。

日本唯一の古代エジプト専門美術館「古代エジプト美術館 渋谷」。質量ともに国内第一級を誇るコレクションは先王朝時代からローマ支配時代までを網羅し、古代エジプト文化の全貌をうかがい知ることができる。同展は、1,000点以上の豊富なコレクションの中から、ミイラやミイラマスク、人型木棺、神殿の柱、ツタンカーメンの指輪など世界的に貴重な遺物や、当時の生活様式がわかる装飾品や彫刻など約200点を展示する。

第1章 古代エジプトの神々と信仰

ウラエウス厨子装飾/新王国時代・第18王朝

ウラエウス厨子装飾/新王国時代・第18王朝

古代エジプト人は「自らが存在するこの世界や宇宙は、創世神によって創造されたもので、その後、数多くの神々が誕生していった」と考えていた。古代エジプトでは、多くの動物神が信仰されていたが、これは動物には人間にはない特別な能力を持つことが注目されたため。同章では、多様な神々の護符や神像、動物のミイラを紹介する。

第2章 ファラオが率いた国家

王とアトゥム神のレリーフ/第3中間期・第22王朝

王とアトゥム神のレリーフ/第3中間期・第22王朝

古代エジプトの社会は、ファラオ(国王)を頂点とする国家。ファラオの下で人口の約10%にあたるエリート高官たちによって、国家は運営されていた。また長い古代エジプトの歴史において、ファラオたちは、常に絶対的権力を行使していた。同章では、ファラオをモチーフとした像やレリーフ、神殿の柱などを紹介する。

第3章 古代エジプト人の衣・食・住

花をモチーフにした胸飾り/新王国時代

花をモチーフにした胸飾り/新王国時代

エジプトの乾燥した気候により、墓に副葬された数多くの品々が朽ちることなく残されている。亜麻製の衣服や下着、履物、装身具、化粧道具なども多く存在。また、彼らが食べたパンや果物、野菜、肉なども乾燥した形で残り、木製のイスやベッドなどの家具なども遺跡から出土している。墓や神殿の壁面に描かれた壁画などの図像には、当時の人々の生活を示す多くの場面が描かれている。同章では、ツタンカーメン王の指輪や化粧用容器、ジュエリーなどを展示する。

第4章 古代エジプトの死生観―再生とミイラ

人型木棺/プトレマイオス朝時代初期

人型木棺/プトレマイオス朝時代初期

古代エジプト人は、死後に再生し永遠なる生命を得ると信じ、死者の遺体はミイラとして保存された。最古のエジプトのミイラは、先王朝時代のもので、人工的なものではなく自然乾燥によって作られたものだった。その後、古代エジプトでは、ミイラ作りが盛んとなり、第3中間期(前1070~前664年)には、その技術は頂点に達する。末期王朝時代からプトレマイオス朝、ローマ支配時代にかけても多くのミイラが作られた。同章では、少女のミイラや人型木棺、副葬品などを紹介する。

会場には、限定の鳥取砂丘の砂を使ったミイラマスク型マグネットや、ペコちゃんとのコラボグッズなどを販売。無料で参加できるギャラリートークやヒエログリフ体験講座なども用意されている。詳しくはHPをチェックしよう。

同展の観覧券は、イープラスほかプレイガイドにて販売中。

イベント情報

展覧会名:『古代エジプト美術館展』
会 期:2024年4月6日(土)~5月12日(日)午前9時~午後5時(最終入場は午後4時半)
    4月8、15、22日(いずれも月曜日)は休館
会 場:鳥取県立博物館(鳥取市東町 2 丁目 124 番地/電話 0857-26-8042)
主 催:新日本海新聞社、鳥取信用金庫、古代エジプト美術館 渋谷
共 催:鳥取県立博物館
特別協賛:日ノ丸グループ佳友俱楽部・日ノ丸報恩会、グッドヒル、日本海ケーブルネットワーク
協 賛:サンマート
監修:ロバート・スティーヴン・ビアンキ(古代エジプト美術館 渋谷 主任学芸員)
学術協力:近藤二郎(早稲田大学 名誉教授)、大城道則(駒澤大学 教授)
企画協力:アートプランニング レイ
協力:駒澤大学、FARO、関西大学
企画制作:西日本新聞イベントサービス
後援:エジプト大使館、鳥取県、鳥取市、岩美町、八頭町、若桜町、智頭町、鳥取市教育委員会、岩美町教育委員会、八頭町教育委員会、若桜町教育委員会、智頭町教育委員会、鳥取県公民館連合会、鳥取県文化団体連合会、鳥取県老人クラブ連合会、鳥取県連合婦人会、鳥取県観光連盟、鳥取市観光コンベンション協会、日本海テレビ、BSS 山陰放送、TSK さんいん中央テレビ、エフエム山陰、エフエム鳥取、いなばぴょんぴょんネット (順不同)
 
関連イベント
※内容が変更になる場合があります ※参加無料ですが、本展観覧券が必要です
①学芸員によるギャラリートーク
日時:会期中毎週日曜日 午後2時から
会場:鳥取県立博物館 第1~3展示室(申し込み不要)
②菊川匡氏によるギャラリートーク
日時:4月6日(土)午前 10時~11時
会場:鳥取県立博物館 第1~3展示室(申し込み不要)
講師:菊川匡氏(古代エジプト美術館 渋谷 ファウンダー)
③砂で作ろう!ピラミッドやツタンカーメン
日時:4月13日(土)、14日(日)各日午後2時から
会場:鳥取県立博物館 玄関前 定員:各日15名(事前申し込みが必要)
対象:小学生以上(小学生は保護者同伴) ※雨天中止
協力:鳥取砂丘 砂の美術館
④記念講演会「古代エジプト美術館展から読み解く古代エジプト文化-神話・神々・信仰-」
日時:4 月 20 日(土)午後 2時~3時半 会場:鳥取県立博物館 講堂
講師:田澤恵子氏(古代オリエント博物館 研究部長) 定員:200名(事前申し込みが必要)
⑤子ども向けヒエログリフ体験講座
古代エジプトの文字ヒエログリフについて学んだ後、自分の名前やメッセージを書いてみよう
日時:4月 21 日(日)午前 10 時半~正午 会場:鳥取県立博物館 会議室
講師:田澤恵子氏(古代オリエント博物館 研究部長)、髙見妙氏(古代オリエント博物館 教育普及員)
定員:20 名(事前申し込みが必要) 対象:小中学生(小学生は保護者同伴)
⑥あなただけのシャブティを作ろう!
古代エジプトの墓に埋葬された小さな像「シャブティ」ってどんなもの?
石膏のシャブティに色をぬって、自分だけのシャブティを作ってみよう
日時:4月 21 日(日)午後 2 時ー4 時 会場:鳥取県立博物館 会議室
講師:田澤恵子氏(古代オリエント博物館 研究部長)、髙見妙氏(古代オリエント博物館 教育普及員)
定員:20 名(事前申し込みが必要) 対象:小学生以上(小学生は保護者同伴)
準備物:絵具セットをご持参ください
⑦ダンス公演「エジプト古典ファラオニックショー」
ベリーダンス発祥の地・エジプトで活動するエジプシャンダンサー、マヤ・ガミーラさん率いるダンスチーム「マヤトループ」(大阪)によるダンス公演。古代エジプトの壁画の世界をテーマに華麗に表現します。
日時:4月 29 日(月・祝)午後 2 時~2 時半 会場:鳥取県立博物館 講堂
出演:Maya Gamila(オリエンタル・エジプシャンダンサー)& Maya Troupe
協力:ツながる工房、ARG エジプトトラベル、MBEC Oriental Dance School
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