大人でも勉強への興味を持つきっかけになって欲しい『補講男子』藤代晴仁役:小林裕介インタビュー

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2024.5.15
 (C)EARTH STAR SPICA

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「EARTH STAR SPICA(アース・スタースピカ)」ブランドの企画第1弾としてスタートしたメディアミックスプロジェクト『補講男子』。ドラマCD第1弾が5月15日に発売、そして8月4日には初のイベント『第1回まるつけイベント~起立、俺、着席~』の開催が決定している。
「勉強嫌いに悩める乙女たちに向けた、メディアミックス“着席”プロジェクト」を謳い、「絶対、好きにさせてやる」をキャッチコピーとしているが、『補講男子』とはどういったものなのか、どういった人に届けたいのか、を国語担当:藤代晴仁(ふじしろ・はると)を演じる小林裕介に訊いてきた。

藤代晴仁(ふじしろ・はると)役:小林裕介 (C)EARTH STAR SPICA

藤代晴仁(ふじしろ・はると)役:小林裕介 (C)EARTH STAR SPICA

■演じる藤代晴仁は一番まっすぐでみんなのまとめ役

――今回は『補講男子』のインタビューになりますが…まずちょっと小林さんの学生の頃のお話をお聞きしたいです。勉強は得意だったのでしょうか?

いきなりですか(笑)。そうですね、その時その時によってムラがありましたけど、ある程度できる方だったとは思います。高校だと上位10番には入っていました。

――それは凄い!

でも大学は下から30番とかになってしまったので(苦笑)。

――大学に入ると結構油断しちゃいますよね。凄く分かります!

単純に自己管理が下手だったという(苦笑)。

――ということで『補講男子』の話になるのですが、小林さんが演じる藤代晴仁(ふじしろ・はると)は国語担当です。国語は得意でしたか?

国語は苦手な方でしたね。もともと僕が帰国子女なもので、あまり日本語をちゃんと理解していない状態でどんどん進学してしまったというのもあり、いまだに主語述語以外…修飾語とか助動詞とかっていうのが何なのか、あまり分かっていないところがあるので、得意かと言われると不得意なほうに入ります。

――帰国子女ということで、頭の中ではもしかして、日本語ではなくて英語に変換されて考えられていたりするのでしょうか?

おそらく帰ってきた当初はそうだったのかもしれないですけど、日本に戻ってきてから英語よりも長期間日本語に触れた結果、頭の中も日本語で考えています。英語は聞き取りはできるんですけど、文法面だったりとか、自分から話をすることも少ないので、もう日本語より下になってるのかな(笑)。

――英語の聞き取りはできるけど、やっぱり英語も文法までとなると難しいんですね。

そうですね。関係代名詞とか、あとは述語とか、文法というか日本語で言うとこういう意味になるっていう、そういうのはすっかり抜けて落ちているので。あと英会話も向こうの人達って簡単な英語で話しかけてくれるので、そういう状態であればあまり緊張はしないかな、という感じです。

――では、そもそも人に教えるのは得意な方なんでしょうか?

人にそもそも勉強を教えたことがないのですが……最近は事務所内でお芝居の講師的なことをやったりはしますけど、国語とかそういう勉強を教えるのはたぶん決して上手くはないと思います。

――演技指導とかされている、ということは教えるのはそんなに苦ではない?

ジャンルによりけりですけど、自分がある程度把握している内容だったら、教えることは苦ではないですね。

メディアミックス"着席"プロジェクト『補講男子』 『1stドラマCD~Memory 1~』 (C)EARTH STAR SPICA

メディアミックス"着席"プロジェクト『補講男子』 『1stドラマCD~Memory 1~』 (C)EARTH STAR SPICA

――そんな中で『補講男子』のドラマCDが発売されるわけですが、ドラマの会話の中で、いろんなことを教えていくじゃないですか。今回のドラマCDだと中学生レベルだと思うんですけど、改めて「ああっそうだったよな」っていうことが結構多かったのですが、小林さんも学び直し的なところはありましたでしょうか?

もちろんありました。それこそ古文とか漢文は大人になると、全く触れることがないので。そういうのあったな、って凄く懐かしかったです。内容的には決して難しくはない、本当に入門に近いレベルだったので、演じる上でも言葉にする上でも難しくはなかったと思います。

――ではちょっと戻るんですけど『補講男子』はオーディションだったんでしょうか?

はい、藤代晴仁と、英語担当の茶屋町義也を受けさせていただきました。お芝居のオーディションと面接があって、そこで質疑応答などもあって藤代に決まりました。

――先ほどもお話にでたように帰国子女ということで、英語の茶屋町義也の方がもしかしたらやりやすかったかもしれないですね。

これは多分、得意科目というよりも、キャラクターに合う合わないで決まったんだと思います。

――なるほど。そんな小林さんが演じられる藤代晴仁はメンバーの中では28歳っていう最年長ですが、ドラマCDを聴いていると結構いじられ役、最年長らしさはあまりないですよね。

あまり年齢を正直意識はしていなくて、ただ一番まっすぐで分かりやすい青年であることは間違いないし、裏を返せば、他のキャラクターがちょっと濃い人たちばっかりなので(笑)、それをまとめようとすることができるっていう意味で、最年長というかリーダーらしさが必然的に出るかなとは思っていて、お芝居であえて気張って兄貴らしさを出そうっていうのは意識してないです。


■『補講男子』をきっかけに勉強に興味を持ってもらえたら

――今は大人になってから、資格を取るなど、学生ではなくても勉強をすることが当たり前にっていますが、小林さんも大人になってから勉強されたことってありますでしょうか?

勉強というか、例えば声優という仕事にちゃんと関わるような勉強、心理学の本を読んで自分のメンタルをケアしたりとか、あとは人体の構造の本を読んで、声を出す時にこういう筋肉が必要になるから、こういうところはちゃんと鍛えたり休ませたりした方がいいんだなとか、あとは今の仕事をやりつつ、他にもビジネス的なものを何かやりたいなって、起業の本とか、自分の資産を運用するために投資の本とか、興味が向くものを見つけたらとりあえずかじってみようかなって、そういうことはしています。

――やはりそういう勉強の中でも、声優という仕事で活かすものを中心に勉強されているんですね。

そうですね。メインはそれが多いです。

――じゃあ、結構本とか読まれたりとかする感じですか?

本も読みますし、最近は本を要約しているYouTubeを見て、要点だけを自分で取り入れて、本当に気になったものは、実際に本を買って読んでみるってことが多いですね。

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――今、確かに学生の勉強も、単にノートに書いていくのではなく、YouTubeで要点を学ぶことが多くなっていますし、小林さんもYoutubeを活用されているのですね。

やっぱり学生時代を思い返してみて、学校の授業がつまらなかった理由っていうのは……申し訳ないですけど、先生の教え方にあると思うんですよね。

――分かります。そもそも聞き取れない先生も多かった。

中学生・高校生の勉強って、内容は全部同じなのに、やっぱり面白く話をするってすごく大事だと思っていて、僕は数学と物理が好きだったんですけど、その一番の理由は、内容というよりも先生の教え方、が大きかったんです。YouTubeももちろんいろんな要約チャンネルがある中で自分が一番聞き取りやすかったり、面白いなって思えるものを探して見ている。そういう風に学ぶ側が先生を選ぶ時代になってきているという風に感じています。

――そういう意味ではこの『補講男子』って興味を持たせるのにうってつけですよね。

そう思います。勉強をやりたいと思って入るよりも、キャラクターとか、あるいは声優さんに興味があってっていう取っ掛かりとしては面白い、今までにない形だと思うんです。それで『補講男子』に触れてみたら、思った以上にちゃんとしたことをやってるんだなって思ってもらって、そこから興味が勉強の方に向いてくれたら嬉しいなとは思っています。

――私事で申し訳ないのですが、うちの娘がちょうど今中学3年生で、やっぱり勉強しろっていうだけではなかなか言うことを聞かないのですが、こういう『補講男子』があって、ドラマCDを聞きながら、動画を観ながらやってごらんよっていうのは凄くスムーズに入れるよなと思いました。……ただちょっと心配なのがキャラがみんなカッコいいじゃないですか、キャラに入れ込みすぎないといいな……という部分ではちょっと心配なんですけどね(笑)。

そこはぜひ沼っていただいて(笑)、「補講委員会」(ファンクラブ ※ファンクラブのURLは欄外に掲載)の方にも入っていただきたいですね。ただ、内容的にやっぱり勉強がメインなので、皆さんがどういうハマり方をしてくれるのか、本当まだプロジェクト自体が始まったばかりで、ドラマCDが初めて皆さんの手に届いてどういう反応が出るか、僕たちも、スタッフの皆さんも未知の部分ではあるので楽しみです。


■『第1回まるつけイベント』はちょっとした豆知識が身に着くようなものにしたい

――そんなドラマCDですけど、収録の時はどんなところを意識されて収録されたのでしょうか?

藤代は他のキャラクターよりも生徒に寄り添う、頑張って励ましてあげようっていうのが若干漏れ出てもいいかなぐらい、そういう人の良さが出るようにはドラマを進めました。あとは会話の相手が生徒なのか、先生なのかで変わる部分もあって、先生同士の会話の時は基本的に真面目な会話が多いので、そういう意識の違いを見せられればいいな、というふうには心がけましたね。

――そして先日は『AnimeJapan 2024』のイベントもありましたがいかがでしたか?

『AnimeJapan』のイベントで初めて解禁される情報が多くて……正直、僕たちも初めて知る情報がいっぱいでした(笑)。ドラマCDのリリース、楽曲の解禁もありましたし、そもそもその『補講男子』がどういうものなのかっていうのを皆さんに伝えることが重要だったので、あまりみんなではしゃぐようなバラエティ色はなかったですね。

――皆さんキャラの方が相当濃いので何かワチャワチャとしてやり取りがあったのかと思ったのですが、『AnimeJapan』のイベントはお披露目ということでまだそこまでいかなかったと。

そうですね。それがつまびらかになる、ワチャワチャ感がでるのは、おそらく8月にある『第1回まるつけイベント』になるんじゃないでしょうか。

――そこに繋げていただいてありがとうございます。もう『第1回まるつけイベント~起立、俺、着席~』の内容はある程度決まっているかと思うんですけど……こんなことしてみたいなというのがあれば。

僕に言わせると過激なものがいろいろ出てくるので(笑)。

――ちょうどこのインタビューにはプロデューサーも同席されているので(笑)、実現可能かは分かりませんが……ちょっと過激でも小林さんに案があれば。

そうですね……入場の際に皆さんにテストを受けていただいて赤点の人はイベントにそもそも入れないとか。

――それ厳しいですね!(笑)

そうしたらきっとみんな一生懸命に勉強してくるんじゃないかな(笑)。

――本番になってからじゃなくて入場時にテストがあるのは新しいですね!

本番中でもいいんですけど(笑)、本番中だと皆さんが試験を頑張ってる間、僕たちが何もやれることが無くなってしまうので(笑)。この『補講男子』のオーディションの時にも感じたのですが、ちゃんと勉強を好きになって欲しいっていう意図があります。だからバラエティーコーナーよりも、ちゃんと身になるようなことをみんなで納得しながら進められるようなイベントにしたいです。それこそクイズ形式とかでも構わないですけど、ちょっとした豆知識で織田信長って怖い人っていうイメージがあるけど、実は……みたいな、ちゃんと後々友達にドヤれるような知識が身につくと面白いと思っています。

――(プロデューサーの顔を見ながら)プロデューサーがうなずいているので、先ほどの小林さんの案も検討していただける、ってことで(笑)。

ありがとうございます(笑)。


■『補講男子』が学ぶことの面白さや興味を持つきっかけにしていきたい

――イベント楽しみですね。ここで改めてなのですが『補講男子』のコンセプトを知った時にどのように思われましたか?

勉強をテーマにしたコンテンツをよく知らないのですが…こんなにちゃんと勉強が好きになってもらおうっていう趣旨で作られているものってない気がするんですよね。それでいて女性向けコンテンツっていうエッセンスも包括されていて、新しい試みとして凄く面白いと思います。僕も最近、急に数検を受けてみたくなって、過去問を解いたりしているんですけど、じゃあなんで?って言われると別に理由はないんです。それが全然キャリアに活きるとかっていうわけでもないですし、ただなんて言うんでしょうね。成功体験が欲しいというか。

――分かります。大人でも成功体験って大事ですよね。

特に数学はちゃんとした答えが一つ出るものなので「おーちゃんと解けてる!」って満足感が得られる。そういうものが大人になってもたまに欲しくなる瞬間があって、そういう気持ちを思い出させてくれるんです。そういったきっかけに『補講男子』がなって、イベントで皆さんが人の輪を広げて行ったり、改めて勉強することの面白さ、何かを学ぶことへの興味を持ってもらえたら最高だと思っています。

――確かに『補講男子』は「そうだった!」が多くて、本当に小林さんがおっしゃるような大人になると得にくくなる成功体験みたいなものが入っていると感じます。

だから興味がどこから生まれて、どういう風に派生していくかっていうのは本当に未知だと思うので、『補講男子』はそういう学びだったり、興味を改めて発見できるきっかけだったりになってくれればいいなと思っています。

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――ではそろそろ最後になるのですが、このインタビューを読んで『補講男子』に興味をもった皆さんに一言メッセージをいただけないでしょうか。

『補講男子』プロジェクトが発足してまだ本当に間もない時期ではありますけれども、これから盛り上がっていければと思っています。僕は国語担当ではありますが、自分が好きな教科、あるいはキャラクターから入っていただいて、少しでも興味の幅を広げるきっかけにして欲しいなと思います。

今はプロジェクトの立ち上がり時期なので基本的なことの発信になっていますけど、これが5年、10年続くようであれば、専門的なことっていうのがどんどん増えてくると思うんです。数学だったら「フェルマーの最終定理」の解き方とか、あと国語で言ったら、最近発見された最古の文献、これって実はこういうことを言ってるんだよっていうのであったり、本当にその時代に沿って取り上げて、みんなで勉強していったりできる、『補講男子』の可能性は無限大だと思うので、そういうコンテンツになるように、まずは最初のドラマCDリリースイベントで皆さんのハートをがっちり掴みたいなと思ってます。

取材:林信行・加東岳史 構成:林信行

イベント情報

メディアミックス"着席"プロジェクト『補講男子』
『第1回まるつけイベント~起立、俺、着席~』

■日程:2024年8月4日(日)昼夜2回公演
■会場:KFC Hall (東京・両国)
■内容:トーク、バラエティ、朗読劇等
■出演:小林裕介/今井文也/堂島颯人/豊島聖人ほか
■持ち物:筆記用具
■:
ドラマCD最速先行 2024年5月14日(火)13:00~6月20日(木)23:59
※5月15日(水)発売予定「1stドラマCD~Memory 1~」に、本イベントの最速先行の抽選にご参加いただけるシリアルコードが封入されています。
※1シリアルコードにつき、1公演のみ、席種第3希望までご応募可能です。
※今後の販売に関する詳細情報については、公式Xをご確認ください。
■席種:
1.受講席(最前列VIP)¥13,200
2.受講席(前方VIP)¥9,900
3.受講席(提出係)¥9,900
5.受講席¥7,700

 
※席種1.2.3.の皆様には、イベント演出の一部として「まるつけ用紙」の"提出"行為をお願いする可能性がございます。ご協力いただける方のみ、ご応募をお願いいたします。
※1.受講席(最前列VIP)と2.受講席(前方VIP)は、一部座席の方を対象に「提出」をすることができる座席です。
※3.受講席(提出係)は、まるつけ用紙を確実に「提出」することができる座席です。

公式ファンクラブ『補講委員会』:https://hokou-iinkai.com/
公式ホームページ:https://www.hokodan.com
公式X(旧Twitter):https://twitter.com/hoko_dan
公式YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/@hokodan_channel
WITHPER 楽曲配信:https://fanlink.tv/WITHPER
ハッシュタグ #補講男子 #ほこだん

(C)EARTH STAR SPICA

リリース情報

メディアミックス"着席"プロジェクト『補講男子』
『1stドラマCD~Memory 1~』

2024年5月15日発売
■価格:
3,850円(税込)
■テーマソング「俺、テストに出ます。」デジタル配信URL:
https://nex-tone.link/A00139792
■ドラマCD予約受付:
https://hokou-iinkai.com/contents/161196
○ディスク2枚組
- Disc 1 -
01.Memory 1-1.ほこレターは突然に
02.Memory 1-2.ご着席ください
03.Memory 1-3.絶対、好きにさせてやる
04.Memory 1-4.もう一度、嗅いでみないか?
05.Memory 1-5.親しき仲には故事成語
06.Memory 1-6.With you, perfect!
- Disc 2 -
01.Memory 1-7.そう、これがフォッサマグナです
02.Memory 1-8.ミトコンドリアは俺が守る
03.Memory 1-9.樹と貴志といちごハニー
04.Memory 1-10.もうすぐ夏だ!海だ!補講だ!
05.俺、テストに出ます。
06.俺、テストに出ます。 - Instrumental
○ドラマ出演
小林裕介 (藤代晴仁役)、豊島聖人 (柏谷信役)、堂島颯人 (堂満智役)、岡本信彦 (貴志礼世役)、今井文也 (茶屋町義也役)ほか
○テーマソング「俺、テストに出ます。」
作詞:金子麻友美 / 作曲:大沢圭一・金子麻友美 / 編曲:佐々木博史
歌:WITHPER 
藤代晴仁 (CV.小林裕介)、柏谷信 (CV.豊島聖人)、堂満智 (CV.堂島颯人)、貴志礼世 (CV.岡本信彦)、茶屋町義也 (CV.今井文也)
「補講男子」第1回まるつけイベント~起立、俺、着席~の最速先行抽選シリアルコード特典入り☆
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