京都の笑いの新鋭たちが集う『ハイタウン外伝』
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男肉 du Soleil
『ハイタウン外伝』で京都コメディ界のホープを探せ!
京都というと、一般的には雅かつ芸術的というイメージが強いけど、一方でMONOやヨーロッパ企画を輩出するなど、意外とコメディ系の芝居が盛んな都市でもある。とはいえいわゆる“ボケツッコミ”とは言いがたい、ひねった笑いを追求する集団が多いのは、京都の特性かもしれない。そんな京都のコメディ界の期待の若手が一同に集う、ショーケース的なイベントが『ハイタウン外伝』だ。
『ハイタウン』は前述の「ヨーロッパ企画」が隔年で主催する、地元の若手劇団とともに様々なコメディ作品を上演するという、学園祭的なノリのイベント。この催しを通して、自らの笑いに磨きをかけた若者たちが「隔年なんて待ってられない!」とばかりに番外的に催すのが『ハイタウン外伝』で、これが3回目となる。
今回は6組の団体or個人が参加。「ヨーロッパ企画 イエティ」はヨロ企主宰の上田誠の右腕的存在である作・演出家の大歳倫弘によるユニットで、デフレスパイラルや通販などの演劇的でない題材を、あえてB級テイストのコメディにするスタイルを持つ。「伊勢村圭太」は「夕暮れ社 弱男ユニット」で俳優として活動する一方、『ことばドリル』(Eテレ)などの脚本も手がける存在。元お笑い芸人ながら、毎回不思議な空気が流れるネタを披露している。「男肉 du Soleil」は最近東京でも注目を集めているダンスカンパニー。サブカルネタを巧みに取り入れたメタ演劇と熱いダンスで、今回も客席を熱狂状態にしてくれそうだ。
「THE ROB CARLTON」は「なんちゃってセレブ」な世界観を強固に保った洒脱な笑いが特徴だけど、こういうイベントではミュージカルかトリオ漫才で勝負することが多い。マゴノテは『ヨーロッパ企画の暗い旅』(KBS)の映像ディレクター西垣匡基と、京都演劇界で活躍する俳優・古藤望のユニット。毎回想像もつかない「体験型のお笑い」を持ってくるので、引き続きアバンギャルドに楽しませてくれそうだ。「夕暮れ社 弱男ユニット」は変わった仕掛けの演劇に挑み続ける劇団だけど、短編だと意外と王道なコメディを見せてくることも。一番何が出てくるかわからない、不気味な存在と言えるだろう。
全体の司会は、ヨロ企の石田剛太が担当(予定)。彼の巧みなMCぶりと、各劇団に投げつけられるであろう鋭いツッコミもお楽しみに。さらに「特別ゲスト出演枠」が設けられるという噂もあり、ますます期待が高まるところだ。会場が小さいので、
日時:8/1(土)・2日(日)
会場:元・立誠小学校 音楽室
出演者:ヨーロッパ企画 イエティ、伊勢村圭太、男肉 du Soleil、マゴノテ、THE ROB CARLTON、夕暮れ社 弱男ユニット