明日海りお主演、シドニー=ガブリエル・コレットの人生を描いたミュージカル『コレット』の上演が決定
ミュージカル 『コレット』
2025年8月、東京・日本青年館ホール、大阪・梅田芸術劇場メインホールにて、ミュージカル『コレット』が上演されることが決定した。
フランス文学界で最も高名な女性作家の一人、シドニー=ガブリエル・コレット。自著『ジジ』を舞台化する際に当時無名のオードリー・ヘプバーンを主役に抜擢し一躍スターにした立役者だ。今回、20世紀初頭のパリを舞台に、信念を貫き、自らの道を切り開いた一人の女性の物語を、本公演では、オリジナル・ミュージカルとして上演する。
コレットを演じるのは、同じくミュージカル界で道を切り開き、輝き続ける明日海りお。今回の出演にあたり「片田舎に育ち、好奇心と才気に溢れた少女だったコレットが、一旦は陰に押しやられても、光を見出し、絶望の淵から立ち上がる。
そのほか、様々な作品で存在感を放つ今井朋彦(ウィリー役)、舞台・映像で活躍し透明感で魅了するCLASS SEVENの大東立樹(ベルトラン役)、宝塚歌劇団宙組・星組男役スターとして活躍後、舞台や音楽活動で活躍する七海ひろき(ミッシー役)、数々のミュージカルで作品を高みに作り上げる吉野圭吾(アンリ役)、元宝塚歌劇団花組トップ娘役で、現在は舞台・テレビを中心に女優として活躍する花乃まりあ(メグ役)、そして、映画・TVに多数出演し第一線で活躍し続ける前田美波里(シド役)という、豪華面々の出演が決まった。
男性優位の時代に、常識や慣習にとらわれずあらゆる分野で道を切り開いていった彼女の半生を、『エリザベス・アーデンvs.ヘレナ・ルビンスタイン –WAR PAINT-』 にてタッグを組んだG2のオリジナル脚本・作詞・演出で再び作品を紡ぐ。音楽には、G2と『Bitter days, Sweet nights』やミュージカル『スワンキング』などの作品を手掛け、互いに信頼し合う荻野清子が彩り、美しくドラマティックに描く。
19世紀末、ベル・エポックのパリ。田舎町で育ったコレットは、14歳年上の人気作家ウィリーと結婚し、華やかな社交界に足を踏み入れる。彼女の才能に気づいたウィリーはゴーストライターとして小説を書かせ、「クロディーヌ」シリーズは大ヒット。しかし、著者名は夫のもの。創作の歓びと葛藤に苦しみながらも、コレットは自らの道を切り開いていく——。
出演者 コメント
■明日海りお/シドニー=ガブリエル・コレット役
明日海りお
今から120年以上前のフランスで、女性でありながら、「国民的大作家」へと登り詰めた、シドニー=ガブリエル・コレットを演じることになりました。片田舎に育ち、好奇心と才気に溢れた少女だったコレットが、一旦は陰に押しやられても、光を見出し、絶望の淵から立ち上がります。彼女が求めたのは、本当に愛だったのか、また別のものなのか…。まだ保守的であった時代の人の目には、承認欲求の強い、スキャンダラスな女性に映ったであろう、彼女の人生を辿るのは、きっと苦しくもあり、とても面白いのではないかと、期待に胸を膨らませております。
脚本・作詞・演出のG2さん、そして豪華な出演者の皆様と共に作り上げる、新作のミュージカル『コレット』、ぜひ楽しみに劇場へお越しください!!
■今井朋彦/ウィリー役
今井朋彦
コレットの夫ウィリーを演じます。コレットの才能、強さ、バイタリティ、奔放さ。ウィリーの才覚、たくましさ、行動力、ズルさ。2人は近いようで遠く、似ているようで相容れない……常人には計り知れない関係なのかもしれません。そんな2人の関係がどう始まり、どう変わっていくのか。
G2さんが紡ぐ言葉の数々、荻野さんが紡ぐ音符の数々、そしてはじめてご一緒する明日海さんほか、共演の皆さんと一緒に探っていける稽古の日々が、いまから楽しみでなりません。
■大東立樹(CLASS SEVEN)/ベルトラン役
大東立樹
ベルトラン役を演じさせていただきます、CLASS SEVENの大東立樹です。初めて台本を読んだ時は、完璧な構成に胸を打たれました。歌詞の表現も素敵で、音楽を聴くのが待ち遠しいです。ベルトラン役は、ストーリーテラーの役割もあるので、お客様により物語に入り込んでいただけるよう研究を重ねたいと思います。これからG2さんの世界観を肌で感じることにワクワクが止まりません!
キャストの皆様からも、たくさん吸収して精進します。劇場にて、お待ちしております。
■七海ひろき/ミッシー役
七海ひろき
お話をいただいたときから、明日海りおさんをはじめ、豪華キャストの皆さんとご一緒できることを大変光栄に思い、胸が高鳴っています。
自らの才能を信じ、時代の常識や制約を超えて生き抜いたコレットの物語は、現代を生きる私たちにも大きな勇気を与えてくれるはずです。G2さんの演出のもと、心を込めて演じ、ドラマティックな舞台をお届けできるよう精一杯挑みます。時代を超えて響くこの物語を、皆様と一緒に受け止め、歩んでいけたらと思います。よろしくお願いします。
■吉野圭吾/アンリ・ド・ジュブネル役
吉野圭吾
オリジナル・ミュージカル! 新作です! スタッフ・キャスト一同一丸となって、この世界に新たな作品を生み出せることを、とても幸せに感じています。思いっきり楽しみながら、ぶつかり合いながら、『コレット』の世界観を創造できるよう全力を尽くしたいと思います。それでは皆様、劇場でお待ちしています!
■花乃まりあ/メグ・ヴィラール役
花乃まりあ
明日海さん主演のオリジナル・ミュージカルに自分が参加させていただけるなんて、お芝居を続けていて良かったと、人生のご褒美のように感じています。ベル・エポックの華やかでエネルギー溢れるキャラクターたちが、素晴らしいキャストの皆様の印象と重なります。私が演じるメグ・ヴィラールも、作品を盛り上げるスパイスのひとつに出来ればいいなと思っています。
G2さんの演出が受けられる日が待ち遠しいです! 誠心誠意努めてまいります。
■前田美波里/シド役
前田美波里
最初にこのお話を頂いた時は、G2さんとまたご一緒できるということでとても嬉しかったです。
「コレット」は実在の人物であり、まず彼女の半生を読んだ時には、苦難をも力に変えて常に前に進んでいく、なんと冒険心のある強い女性なのだろうと思いました。そしてそんなコレットの母親とはいったいどんな人なのだろう?どんな風に子供を育てたのだろうか?自分も一人の母親として沢山の問いが頭を駆け巡りました。大きな影響を与えた母親だと思うので、どのように演じていけばよいのか今はまだ悩むばかりですが、これから皆さんと創り上げていくのが楽しみです。
スタッフ コメント
■脚本・作詞・演出 G2
G2
かつてこれほどスキャンダルまみれの女流作家がいたでしょうか? 行動は天衣無縫にして善悪の区別なく、文才はあるけれど道徳心はどこかへ置いて来た。ただ好き放題に生きたのに、人生最後はフランスの国葬で締めくくられる。そんなあり得ない女性が、もっとあり得ない夫に嫁いで繰り広げられるとんでもないエピソードの数々。
明日海りおさん始め、今井朋彦さん前田美波里さんなど実力派ぞろいの俳優たち。物語のうねりを旋律にのせてくださる荻野清子さんの音楽。驚きと興奮、仕掛けに満ちた演出、感動の結末にご期待ください。
■音楽 荻野清子
荻野清子
何もないところからものを作り出す喜びを知ったコレットが、時代や様々な逆風に抗いながらも、力強く”自分の”作品を生み出し続ける、、、そんな彼女の生き様に心を動かされました。
私も、真っ白な五線紙に向かって音符を一つ一つ積み重ねながら、コレットたちの世界を作り上げ、素敵なカンパニーの皆さんとハーモニーを響き合わせたいと願っています。