松本幸四郎主演、歌舞伎座『七月大歌舞伎』で『鬼平犯科帳』を上演

2025.4.10
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『鬼平犯科帳』

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2025年は、松竹創業百三十周年の節目として、歌舞伎座では1月より意欲的な公演を行っている。この度、1月23日に行われた「松竹創業130周年記念 2025-26年ラインナップ発表会」で発表のあった松本幸四郎主演『鬼平犯科帳』が、7月歌舞伎座『七月大歌舞伎』で上演されることが決定した。

時代小説の大家・池波正太郎が生み出した『鬼平犯科帳』。実在した火付盗賊改方長官の長谷川平蔵を主人公に、江戸の市井に生きる人々を情緒豊かに描き出した時代小説の傑作。「鬼の平蔵」と恐れられ、放火や強盗、殺人などの凶悪な盗賊一味を取り締まる「鬼平」が活躍する魅力的な物語は、鬼平の義理、人情、ユーモアも心得た懐の深い人物像と相まって、昭和42(1967)年の第一作発表以来、累計発行部数3,000万部を超え、長きにわたり愛されてきた。昭和44(1969)年には原作者である池波正太郎の強い希望により、初世松本白鸚(当時 八代目松本幸四郎)主演で映像化。その後、平成元(1989)年からは二世中村吉右衛門が鬼平こと長谷川平蔵を平成28(2016)年まで当り役として演じ続けた。

そして、池波正太郎生誕100年記念の新シリーズとして、令和6(2024)年に松本幸四郎主演で新たな『鬼平犯科帳』が誕生。ドラマ・映画版が公開され、好評を博している。

ドラマ『鬼平犯科帳 本所・桜屋敷』 (C)日本映画放送        時代劇チャンネル NETほかで絶賛配信中 時代劇専門チャンネルNETほかで絶賛配信中 シリーズ最新第6弾「鬼平犯科帳 暗剣白梅香」時代劇専門チャンネルで盛夏放送

今回、7月の歌舞伎座『七月大歌舞伎』で、松本幸四郎主演による『鬼平犯科帳』の上演が決定。祖父、叔父から継承した十代目松本幸四郎の長谷川平蔵が歌舞伎座に登場する。

松本幸四郎 /(C)松竹

ドラマ・映画版に続き、主演を勤める松本幸四郎は、1月のラインナップ発表会で『鬼平犯科帳』の歌舞伎座での上演発表を受け、自身のブログ(1月23日付)で、「『鬼平犯科帳』が歌舞伎化されます! 祖父も叔父も歌舞伎化されていました。鬼平の歌舞伎化が新シリーズでも叶いました。歌舞伎の世話物のようなものを書きたいと池波先生は言われていたそうで、江戸の風情、人の繊細な心の揺れ、人と人とのつながり、懸命な人の生き様が描かれた鬼平を歌舞伎座で上演できることに興奮しております。“新たな鬼平”をご期待ください!」とコメンしている。どんな公園になるのか、楽しみにしよう。

公演情報

歌舞伎座『七月大歌舞伎』
 
『鬼平犯科帳』
松本幸四郎