いきものがかり、新しい学校のリーダーズ、Saucy Dogらが出演した『FM802 MEET THE WORLD BEAT』特番決定、オフィシャルレポート到着

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2025.5.28
 写真提供:FM802、撮影:田浦ボン・ハヤシマコ・キョートタナカ

写真提供:FM802、撮影:田浦ボン・ハヤシマコ・キョートタナカ

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FM802主催の野外音楽フェスティバル『MEET THE WORLD BEAT』の特番『FM802 MEET THE WORLD BEAT 2025 SPECIAL』が、6月18日(水)21:00から放送されることが決定した。

特番では、この番組でしか聴けないライブ音源やアーティストへのインタビューを放送予定。出演アーティストのサイン入りグッズのプレゼントも用意されている。今回の発表にあわせてオフィシャルレポートも到着したので紹介する。


FM802が主催する、毎年恒例の音楽イベント『MEET THE WORLD BEAT 2025』(以下、MTWB)が、5月17日(土)に大阪・万博記念公園自然文化園「もみじ川芝生広場」で開催された。本イベントは「ラジオで音楽を伝え、ライブでアーティストを伝える」をコンセプトに、1990年にスタート。FM802と深い縁を持つアーティストが多数出演し、関西を代表する音楽イベントとして、これまで数え切れないほどの伝説的なステージを展開。今年はTele、アイナ・ジ・エンド、Omoinotake、新しい学校のリーダーズ、RIP SLYME、Saucy Dog、いきものがかりと豪華な面々が集結。当日は開演直前まで大粒の雨が降っていたものの、ステージが始まるころには雨もすっかり止み、集まった14000人の観客は一日限りの饗宴を大いに楽しんだ。

イベントにはアーティストのほかにも、FM802のDJ陣もMCとして出演。開幕宣言には大抜卓人、加藤真樹子が登場し、「雨が上がったのはみんなのパワーのおかげ! 良い一日を作っていきましょう」、「開局35周年を走り切り、新しい歴史がここから始まります!」と集まった観客に言葉を送る。

●Tele

Tele

Tele

トップバッターはTele。アーティストがDJを担当する音楽番組『MUSIC FREAKS』で昨年から番組を担当している彼。リスナーからはすでにおなじみの存在ということもあってか、「雨が上がったぞーー!!」とひと度声を上げただけで、観客のテンションは急上昇。1曲目「残像の愛し方」からバンドサウンドが心地良く体に響くなか、晴れやかで多幸感いっぱいの歌声が広い野外の会場に響き渡る。

Tele

Tele

「魂の準備はできてますか!全部掴もうぜ!」と繰り出した「包帯」では、浸透率の高いポップなメロで心酔させていく。曇天の空に明るく映えるオレンジカラーのトップスを身にまとっていた彼。続く「私小説」では、それ以上に気分を明るくするポップなサウンドを繰り出していく。「金星」「バースデイ」と、気持ちよさそうに天をあおぎながらギターをかき鳴らし、自身の存在感をこれでもかとアピール!「こんなに老若男女が揃ったイベントに出るのは初めてかも。ラインナップも含め、貴重な経験をさせてもらっている。最後、風を追い越して、一緒に歌ってみるのはどうでしょう♪」と、ラストはキラーチューン「花瓶」で観客とシンガロングで大きな一体感を作り上げ、ステージを後にした。

●アイナ・ジ・エンド

アイナ・ジ・エンド

アイナ・ジ・エンド

1曲目から中毒性高い「ZOKINGDOG」を放ち、唯一無二のハスキーボイスで声高らかに叫び、吠えたアイナ・ジ・エンド。「毎日の嫌なことを忘れて、犬みたいに楽しんで♪」と、オーディエンスと一緒に犬のポーズで可愛くダンス♪ 次曲「Poppin’ Run」ではご機嫌なビートに合わせてしなやかに踊り、「Frail」では妖艶な歌声で魅了。「好きなように踊って♪」と声をかけるけれど、表現力豊かなパフォーマンスに誰もがただじっと立ちすくんで見入っている。曲が終わるごとに見せる朗らかな笑顔、そのギャップにも心ときめいてしまう。さらに、「Love Sick」では強風で乱れる髪すらも表現のひとつに見えて、スクリーンに大きく映し出される強い視線、高低を使い分けた歌声、アグレッシブなダンスで観客を圧倒していく。

アイナ・ジ・エンド

アイナ・ジ・エンド

「誰も零さないように、楽しませて帰りたい!」と、4月にリリースしたばかりの新曲「Aria」では柔らかな表情を見せ、甘く、朗らかな歌声を届ける。その後のステージも、まるでひとつの物語を紡いでいくようにバンド、ダンサー、そして観客とともにステージを展開。「ほんまにありがとう。また会いたい」。地元・大阪出身の彼女は関西弁で感謝の気持ちを伝え、ラスト曲「サボテンガール」へ。初出演のMTWBのステージを大いに満喫した様子の彼女。「ほなまたね♪」、可愛く呟いたその姿にいつまでたっても胸のトキメキが止まらなかった。

●Omoinotake

Omoinotake

Omoinotake

MTWB初出演のアーティストが続くなか、Omoinotakeもまた、初めてのMTWBに軌跡を残そうと、「幸せ」から確固たる世界観を見せつけていく。バンドサウンドをさらに高みへと引っ張り上げる、藤井怜央(Vo.Key)の晴れやかな歌声に自然とハンズクラップが沸き起こった「So Far So Good」。冨田洋之進(Dr)のタフなビート、福島智朗(Ba)のグルーヴィなベースラインに自然と口角も上がってしまう。

Omoinotake

Omoinotake

「みんなのパワーで晴れましたね!雨が降ると思っていたから、雨にまつわる曲を用意してきました」と「空蝉」、「ひとりごと」を続けて披露。心震わす、切なくも艶っぽい歌声に引き込まれたのか、曇天模様の雲間から眩しい光がのぞき込む瞬間も♪ 「大好きなFM802のイベントで、大好きな大阪のみんなに会えて嬉しい!この曲で出会ってくれた人も多いはず」と喜びを伝え披露したのは、バンドの存在を大きく打ち出すキッカケとなった「幾億光年」。何度もラジオで聴いてきた名曲とあって、ドラマチックでメロディアスなサウンドはもちろん、藤井の凛とした歌声に魅せられ、会場からは大きな歓声が飛び出す。ラストは軽快なピアノの音色が盛大にハンズクラップを誘う「トニカ」。テクニカルな冨田、福島のリズム、ホーンの贅沢な音色で極上の音空間を作り上げ、全7曲を駆け抜けた。

●新しい学校のリーダーズ

新しい学校のリーダーズ

新しい学校のリーダーズ

今年で結成10周年を迎え、海外での単独公演や大型フェスへの出演など、世界規模で注目を集める新しい学校のリーダーズもまたMTWB初出演。フラッグを背負いながら威風堂々とステージに登場した4人は「Change」から豪快なステージを繰り広げていく「Arigato」ではSUZUKAがさらりとステージを飛び降り、客席まで駆け込む嬉しいハプニングも!「大人ぶっちゃって良いかしら♪」とキラーチューン「オトナブルー」では、メインボーカルを取るSUZUKAは客席の人ごみに紛れたままだが、それでも自由気ままに歌い、観客と一緒におなじみの振り付けを踊る♪

新しい学校のリーダーズ

新しい学校のリーダーズ

「青春とは今を全力で楽しむことです! 自分で開放するんです!!」と、「Toryanse」では強気なラップを決め込む RINに、誰よりもキレのあるダンスで魅せるMIZYU、スイートボイスのKANONと、これでもかと個性を見せつける。ステージ後半も勢いは止まることなく、じわじわと迫るスリリングなサウンドの「Tokyo Calling」では拳を突き上げ、強風が吹きすさぶなかでも熱量高いステージで魅せる4人。「みんなともっとエネルギーを繋げていきたい。メンバーも、太陽の塔も、岡本太郎も、あなたも最高♪」と、ラストは「One Heart」でビッグでタフな一体感を作り上げ、清く正しく下校していった。

●RIP SLYME

RIP SLYME

RIP SLYME

約8年ぶりに5人体制として再集結&来年3月22日のメジャーデビュー25周年を控え、今春から全国各地のフェスに出演しているRIP SLYMEが2007年以来、3度目のMTWBに登場!「オレらのダンス&ミュージックをぶち込むんで!」と、「STEPPER’S DELIGHT(2025 ver.)」「Super Shooter」と、これぞ!なサウンド&フロウで盛り上げていく。「熱帯夜」でのSUの低音&ワードセンスはいつ聴いても腰砕けだし、PESのスキルフルなMC、RYO-Zのアグレッシブさ。ILMARIのスムースなフロウや甘いボーカル、DJ FUMIYAの多彩なビートから繰り出すトラック。4MC1DJ、5人の圧倒的なパフォーマンスに目が離せない。

RIP SLYME

RIP SLYME

「お久しぶりです。5人で帰ってきました!」、改めて自己紹介した5人は新曲「ど ON」で最新型のRIP SLYMEを披露。観客の誰もがまだまだ彼らにゾッコンで、「FUNKASTIC」では次から次に繰りだされるフロウに誰もが破顔の表情を見せている。「久しぶりに帰ってきたこのステージがオレたちにとってどんなものか…まさに楽園です!!」と「楽園ベイベー」へ。リラクシンな音の波を泳ぐトラック、MTWB版にアレンジしたリリック、どれをとっても極上のものばかり♪ ラスト「JOINT」では会場いっぱいにタオルが振り回されるなか、PESのキレ味抜群のヴァースが冴えわたる! もちろんRYO-Z、ILMARI、SUも確固たるスタイルを見せつけ、18年ぶりのMTWBのステージを大いに盛り上げてくれた。

●Saucy Dog

Saucy Dog

Saucy Dog

石原慎也(Vo.Gt)が静かにギターを紡いだ瞬間、会場から感嘆の声が漏れ聞こえた「シンデレラボーイ」でライブスタート。緩やかに、でも確かに熱を高めていくグッドメロディを一音も聴き逃すまいと、じっと前を見据える観客たち。「BLUE」のせとゆいか(Dr.Cho)の柔和なビートは体の奥深くまで浸透していくし、秋澤和貴(Ba)のくっきりとした輪郭を描くベースラインは石原の歌声に生きた体温を持たせるようだ。

2021年以来、2度目の出演となる彼ら。当時はコロナ禍の影響から無観客での配信公演となったこともあり、大勢の観客を前に「私たちの熱量とか気持ちを届けて帰りたい」と意気込みを語る。「ブチ上げろ、ミザワビ!!」と石原が声を荒げると、「poi」で内に籠めた想いをタフなバンドサウンドに換える。

Saucy Dog

Saucy Dog

たくさんの観客を前に、石原は「心底楽しい! 大阪のラジオはどの地方よりも根付いている気がする。英才教育で育ったあなたたちと、ラジオが大好きなオレたちと、一日数十分(のステージ)だけど、一緒に時間を過ごせることがうれしい」と、真摯な思いを語る。その言葉の後に奏でられた「いつか」はいつも以上に優しくて、人間臭くて、とても力強かった。ラスト「優しさに溢れた世界で」まで、バンドと観客の思いをひとつに繋ぐ思いに溢れたステージに大きなシンガロングと拍手喝采が生まれたのは言うまでもない。

最後のステージを前に、MCの大抜卓人が今春からFM802に仲間入りした現役学生DJの岡田夏旺、中島大静を紹介。開局35周年を終え、ここからまた新たな歴史をともに築いていきたいと熱意を語ると、最後のステージとなるいきものがかりへバトンを繋ぐべく、熱いエールを送る。

●いきものがかり

いきものがかり

いきものがかり

2008年以来のMTWB出演となる、いきものがかり。1曲目に選んだのは、水野良樹(Gt.Piano)が柔らかなピアノの音色を奏でる「コイスルオトメ」。吉岡聖恵(Vo)は力強くも心癒される歌声で、ひとつひとつの音に丁寧に言葉を乗せていく。しっとりとした世界観を作り上げたと思いきや、「気まぐれロマンティック」ではポップでキュートなサウンドを投下。17年ぶりのMTWB出演とあって、この日のセットリストはとにかく豪華!!2人も初めて出演した当時の思い出を語りつつ、「何度も聴いてもらっていることがうれしい。感謝の気持ちを込めて」と、珠玉の名曲「ありがとう」へ。目を閉じてじっくりと聴き入る人、ともに歌う人、優しさに包まれた詞世界に思わず涙をこぼす人。長年愛された名曲だからこその光景をステージの2人も愛おしそうに見つめている。

いきものがかり

いきものがかり

「あったかい空気。17年ぶりに戻ってこれてうれしい」と喜びを伝える2人は最終曲に向け、「大阪の梅田にあった喫茶店でも歌詞に向き合っていた曲。MTWBに初出演した当時も演奏したけど、その頃に生まれていなかった人もいるこのステージで、何度も会えるのがうれしい。また会えるように、そんな思いを込めて」と、デビュー曲「SAKURA」へ。珠玉の名曲はひとつの曇りもなく真摯に届けられ、割れんばかりの拍手が2人に送られた。

イベントのクロージングMCで登場した中島ヒロトは「みんなで盛り上がる曲、聴きたいよね?」と、いきものがかりの 2人、さらにFM802のDJ陣をステージに呼び込み、ラストはキラーチューン「じょいふる」へ! 「大阪の声、聞かせて!」とアレンジした歌詞で呼びかけられたら、120%のテンションでお返しするのがMTWBオーディエンス♪ タオルをめいっぱい振り回し、フルエネルギーでピースフルにライブをエンジョイしていると、まだまだ足りないと言わんばかりに、アイナ・ジ・エンドやOmoinotakeら出演者たちもサプライズでステージに飛び入り参加! 『MEET THE WORLD BEAT』にまた新たな伝説を刻み、饗宴の幕が閉じた。

なお、この日の模様は6月18日(水)21:00~23:48、生放送での特別番組『FM802 MEET THE WORLD BEAT 2025 SPECIAL』として放送されるので、ぜひチェックしよう。

写真提供:FM802、撮影:田浦ボン・ハヤシマコ・キョートタナカ、文:黒田奈保子

放送情報

『FM802 MEET THE WORLD BEAT 2025 SPECIAL』
●放送日時=6月18日(水)21:00-23:48(生放送)
●DJ=飯室大吾・内田絢子
●ゲスト=アイナ・ジ・エンド/新しい学校のリーダーズ/いきものがかり/Omoinotake/Saucy Dog/Tele/RIP SLYME

ライブ情報

『FM802 MEET THE WORLD BEAT 2025』
●日時=2025 年 5 月 17 日(土)開場 10:30/開演 12:00
●会場=万博記念公園自然文化園「もみじ川芝生広場」
●出演=アイナ・ジ・エンド/新しい学校のリーダーズ/いきものがかり/Omoinotake/Saucy Dog/Tele/RIP SLYME
●主催=FM802
●イベント HP=https://funky802.com/meet/
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