市川染五郎・市川團子、歌舞伎座7月公演「七月大歌舞伎」夜の部上演『蝶の道行』特別ビジュアルが公開

歌舞伎座7月公演「七月大歌舞伎」夜の部にて上演される『蝶の道行』の特別ビジュアルが公開された。

公演に向けて、撮り下ろされたスチール写真。麗しい恋人同士の助国と小槇に扮した市川染五郎と市川團子の二人の姿が映し出される。撮影・アートディレクションは、BOØWYや布袋寅泰の撮影・アートワークをはじめ、数多くのアーティストのクリエイションを手掛ける永石勝。染五郎が歌舞伎座で主演した『信康』や『木挽町あだ討ち』、團子が出演した『新・水滸伝』も手掛けている。

平成25（2013）年10月国立劇場の『春興鏡獅子』胡蝶の精で初共演した染五郎と團子。胡蝶の精から12年――夢幻の世界に蝶が舞う、美しく儚い舞踊の傑作『蝶の道行』に初めて挑む。令和4（2022）年8月歌舞伎座での舞踊『三社祭』、令和5（2023）年8月歌舞伎座での『弥次喜多（流離譚）』以来の競演となる二人。染五郎は「本当に久しぶりなので、お互いに培ってきたものをぶつけ合って刺激を与え合いたい」、團子は「また演技をぶつけ合えることは非常に楽しみ」と期待を込めたコメントをしている。

 『蝶の道行』花咲く野辺に舞う二羽の蝶。戯れ遊ぶ二羽の蝶はいつしか若く麗しい男女の姿に変貌。実は助国と小槇の二人は、恋が報われずに世を去った恋人同士。在りし日を偲び、花の咲き乱れる野辺で馴れ初めや恋の歓びを舞い踊ります。二人は再び蝶の姿となり…。天明4（1784）年に『けいせい倭荘子』の道行として初演された『蝶の道行』。明治以降、上演が途絶えていた作品は、昭和37（1962）年の歌舞伎座での復活上演以降、単独で上演されるようになった。名優たちの競演で魅せてきた舞踊の傑作に、染五郎・團子が初めて挑む。