坂東玉三郎『火の鳥』の特別ビジュアルが公開 歌舞伎座8月公演『八月納涼歌舞伎』第二部にて上演
撮影:岡本隆史
歌舞伎座8月公演『八月納涼歌舞伎』第二部にて上演される『火の鳥』の特別ビジュアルが公開となった。
令和7(2025)年、創業百三十周年を迎えた松竹。節目の年を記念し、歌舞伎座では1 月より意欲的な公演を行い、毎月大きな賑わいを見せている。8月公演『八月納涼歌舞伎』は、今年も恒例の三部制。第二部ではでは、坂東玉三郎の演出で、『火の鳥』が新作歌舞伎として上演される。
優れた新作歌舞伎の脚本に贈られる大谷竹次郎賞(第51 回)を受賞した歌舞伎狂言作者の竹柴潤一が脚本、オペラを中心に幅広い舞台の演出を手掛ける原純の演出・美術を担当するというコラボレーションにより、バレエ作品などにも影響を与えたロシア民話の題材が、歌舞伎作品として新たに誕生。演出も手掛ける玉三郎が火の鳥、市川染五郎と市川團子が王子・ヤマヒコ、ウミヒコ兄弟を演じる、豪華競演による舞台が実現する。
この度公開されたのは、坂東玉三郎勤める火の鳥の特別ビジュアル。凛とした存在感を放つ火の鳥の、美しく幻想的な姿が目を惹きつけ、歌舞伎として新たに描かれる、壮大かつ神秘的な「火の鳥」の世界に期待が高まる。
『火の鳥』あらすじ
儚き人間たち、火の鳥が示す永遠とは――
大王(松本幸四郎)の治める国では、血で血を洗う争いを繰り返し、多くの国に攻め入って領土を広げてきました。しかし、病に苦しみ老いた大王は、永遠の力を持つ火の鳥を我が物とすることで未来永劫に続く命を得ようと考えました。火の鳥の捕縛を命じられたふたりの王子、ヤマヒコ(染五郎)とウミヒコ(團子)は、古来より火の鳥が棲むとされる遥か彼方の国へと旅に赴きます。ふたりは黄金に輝く不思議な林檎の木が生い茂る苑で、イワガネ(坂東新悟)と名乗る人物に出会い…
公演情報
令和7年8月歌舞伎座 松竹創業百三十周年「八月納涼歌舞伎」
■公演日程:令和7(2025)年8 月3 日(日)~26 日(火)[休演]12 日(火)、20 日(水)
■会 場:歌舞伎座(東京都中央区銀座4-12-15)
■一般前売:7 月14日(月)午前10 時より電話予約・WEB 受付開始