物語の結末を迫力の大スクリーンで堪能……TVアニメ『アークナイツ【焔燼曙明 / RISE FROM EMBER】』舞台挨拶付き全話上映イベントレポート

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2025年9月5日、TVアニメ『アークナイツ【焔燼曙明 / RISE FROM EMBER】』舞台挨拶付き全話上映イベントが新宿ピカデリーにて開催された。今回のイベントは迫力の大画面と圧巻の音響システムの中で、ドクターやアーミヤたちの道のりを再確認し、その熱量を維持したまま最終話であるepisode.26「黎明 Dawn」を視聴できるまたとない機会。さらにはドクター役の甲斐田ゆき、アーミヤ役の黒沢ともよ、OPテーマを担当したReoNaによるスペシャルトークも楽しめるとあってその注目度は非常に高いものとなっていた。イベント当日は会場内にチェン、アーミヤ、ドクターのスタンディパネルが設置されていたわけだが、その前で次々にシャッターを切るドクターたちの姿には、本イベントへの期待値の高さを感じずにはいられなかった。

そして迎えた開演時間の19時、この日のMCを務めるフリーアナウンサー・山口慧が「いちドクターの山口慧です」と自己紹介し、その場に集う全員が『アークナイツ』を愛していることを改めて確認しあう。そして彼女が甲斐田、黒沢、ReoNaがステージ上に招き入れると、3人から来場者に対して自己紹介。黒沢はこの日のイベントが24時までであることを受けて「帰れないけど来たよって人、いる?」と問いかけると、この質問に対していくつかの手が上がった。これに対し黒沢は「この後のカラオケ、すごい盛り上がるんでしょうね」と語り、場内の空気を朗らかなものにした。

そしてここで甲斐田、黒沢、ReoNaがTVアニメ『アークナイツ【焔燼曙明 / RISE FROM EMBER】』の思い出に残ったシーンが語り合う。甲斐田が「(選ぶにあたって)本当に困りましたよ、名場面しかないじゃないですか」と述べると、スクリーンに映し出されたのはepisode.24「残響 Recall」にてドクターが持つ端末に「PRTS」と表示された瞬間だった。このチョイスに対して来場者からは笑いがこぼれると、山口からは「笑うところじゃないないぞ!」とのツッコミも。改めて甲斐田が本シーンを見ての感想について「ゾクゾクしてしまいましたね」と述べると「ケルシー先生のリアクションを見てその重さを知るみたいなところあるじゃないですか」と続ける。そんな甲斐田の話に人一倍の共感の表情を見せたのはReoNa。彼女が「ここでこの話出すんだ思った……」と本シーンを見た瞬間を振り返ると、来場者たちは思わず首を縦にふった。

続けて黒沢が「炎に関するふたつのシーンを挙げさせてもらったんですけど」と語ると、スクリーンにはタルラがアリーナを背負い、森の中を歩みゆくシーンが映し出される。そして「(『アークナイツ』は)愛の物語なんだなっていうのを感じた、すごく好きなシーンでした」とその感想を続け、「私もあんなふうに愛されたい……です」と感想を漏らす。続けて黒沢がもうひとつの思い出に残ったシーンとして、アーミヤが剣を生み出した瞬間をあげる。本シーンのアフレコについて振り返ると「いろんな可能性を録らせていただいて、監督に(どの演技を使うかを)託したシーンだった」と語る。これを受けてReoNaからは「この瞬間のアーミヤの顔、めっちゃ好き」との感想が飛び出し、黒沢はこれに「わかる! ビジュすごいいいよね」と共感すると「美しくて苦しいってすごいですよね」と本シーンの作画に対して賛辞を送った。

ReoNaの思い出に残ったのは、Wがロドス・アイランド製薬の人々と出会うシーン。改めて『アークナイツ』では「光のような存在」との出会いが多く描かれているとの感想が語られると、「私の推しであるWが消えない光を手に入れたんだなっていうすごく印象的なシーンです」と選考の理由を述べ、来場者と思い出を共有。続いてReoNaにTVアニメ『アークナイツ【焔燼曙明 / RISE FROM EMBER】』OPテーマ「End of Days」に込めた想いについての質問が投げかけられると、「歌詞を書き始める前にタルラのことを深く考えたんです。彼女は一体何を求めて歩み続けているのかっていうことを」と本楽曲制作の出発地点を語り出す。さらに「タルラに深く向き合ったことによって『アークナイツ』の世界に生きる一人ひとりに寄り添えるお歌になったんじゃないかと思います」と続けると、甲斐田が「End of Days」について「一番受けた印象は祈りだったんです」との感想を漏らした。これに対しReoNaからは「自分の力でどうしようもできないことの最終的な拠り所って祈りだなと思って、そんな想いも込めました」との話が飛び出し、楽曲の魅力が一層深掘りされたのだった。

さらに3人が『アークナイツ』の魅力について語り合うと、黒沢からは「全世界の人に見てほしいですね」とのコメントも。甲斐田も「ね、本当にそう思いました」と賛同し「勇気をもらいたい時に、何度でも見たいと思います」と続ける。ここで『アークナイツ【焔燼曙明 / RISE FROM EMBER】』のBlu-ray BOXの予約が受付中であること、そして10月4日にReoNaも出演する『アークナイツ』TVアニメシリーズオーケストラコンサート【暁光追奏/FILM ON ORCHESTRA】が開催されることが告知されると、会場は温かい拍手に包まれる。そして黒沢からこの後に待つ一挙上映に対して「寝ちゃダメですからね!」とコメントが投げかけると、甲斐田の「ではまた」で舞台挨拶は締めくくられる。そしてスクリーンにはドクターとアーミヤの道のりが映し出され始める。

物語については改めてここで語る必要はないだろう。画面に映し出される緊迫の展開に会場内の空気は張り詰め、来場者たちはその目を見開いて本作を堪能する。そして、待ちに待ったepisode.26「黎明 Dawn」公開の瞬間が訪れる。長きに及んだタルラとの戦いのクライマックスがスクリーンに映し出されると、その様子を全来場者が固唾を飲んで見守る。そして訪れたエピローグ。そこにReoNaの新たなお歌が重なり、会場を優しく包み込む。「生命換装」、この日初めて公開された楽曲の旋律が物語の余韻を彩ると、TVアニメ『アークナイツ【焔燼曙明 / RISE FROM EMBER】』は無事締め括られた。そして場内は温かな拍手で溢れたのだった。

一度大団円を迎えたTVアニメ『アークナイツ』シリーズ、しかしアーミヤとドクターの旅路はここで終わったわけではない。今後も一層の広がりを見せる『アークナイツ』の世界を堪能していきたい。

(C)HYPERGRYPH

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まずはその第一歩として『アークナイツ』TVアニメシリーズオーケストラコンサート【暁光追奏/FILM ON ORCHESTRA】を訪れてみてはどうだろうか。本イベントでも登壇し『アークナイツ』のドクターであり、本作の最終話エンディングテーマとしてサプライズ公開された「生命換装」を歌うReoNaの出演が予定されている。

取材・文:一野大吾
 

イベント情報

『アークナイツ』TVアニメシリーズオーケストラコンサート【暁光追奏/FILM ON ORCHESTRA】

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■開催:2025年10月4日(土)
■会場:LINE CUBE SHIBUYA
(〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町1-1)
■時間:昼公演 開場13:00 / 開演14:00
    夜公演 開場17:00 / 開演18:00
■価格:プレミアム記念グッズ付き
(1階席・2階席):¥14,000(税込)
(3階席):¥11,000(税込)
〇プレミアム記念グッズ
・【暁光追奏/FILM ON ORCHESTRA】公式パンフレット
・コンサート記念レプリカ
・特製ホルダー
※グッズは全席共通、会場内でのみの配布となります。
(郵送対応は致しかねますので予めご了承ください)
■販売:イープラスにて販売 https://eplus.jp/arknights_orche/
■出演:林ゆうき/ReoNa/糸奇はな(敬称略、順不同)
■指揮:吉田行地
■演奏:Heartbeat Symphony
コンサート情報公式サイト:https://orchestra.arknights-anime.jp
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