日本音楽界のパイオニア・工藤重典のコメントが公開 最高峰のメンバーが集結した『工藤重典演奏活動50年記念 ブランデンブルク協奏曲 全曲』
『工藤重典演奏活動50年記念 ブランデンブルク協奏曲 全曲』
2025年11月30日(日)横浜みなとみらいホールにて、『工藤重典演奏活動50年記念 ブランデンブルク協奏曲 全曲』が開催される。この度、日本を代表するフルート奏者である工藤重典のコメントが公開された。
J.S.バッハの管弦楽作品の最高峰にして、純器楽によるバロック音楽の極みであるブランデンブルク協奏曲。2025年に演奏活動50年を迎えた日本音楽界のパイオニア・工藤重典の呼びかけによって楽界を代表するビッグ・スターたちが集結し、その全曲を演奏する。
近年の古楽ブームにより世界的にバロック演奏、またバッハ演奏が進化してきた昨今。ここ日本でも、ほんの十数年前までは「あり得ない」とまで言われていたノン・ヴィブラート奏法が今では当たり前のように取り入れられるようになったことをとっても、その変遷ぶりは革命的と称されている。そんな激動の現代に、日本の最前線に立つ音楽家たちがどのようなバッハ音楽を描くのか。本公演ではそれを確かめることができる。
2020年にコロナ禍によって中止となって以来、5年越しの再演となる今回。最高峰のメンバーで行われるバッハ:ブランデンブルク協奏曲全曲を聴き逃さないでおこう。
工藤重典 コメント
工藤重典 (C)土居政則
フルートのレパートリーの歴史を見ると、18世紀が黄金時代だということが分かります。
J.S バッハ、その息子たち、ヘンデル、ヴィヴァルディ、テレマン、ルクレール、クープランのみならず、その後のモーツァルトに至るまで、その時代を生きた作曲家達は皆、フルートを始めとする管楽器のために重要な作品を残してます。
1970年代には、ピリオド楽器の出現がありますが、ランパル、モーリス・アンドレ、ホリガーたちの現代の楽器で演奏するスタイルは、カラヤン、カール・ミュンヒンガー、パイヤール、イ・ムジチなどに代表されるバロックであり、全世界を魅了しました。
今回のブランデンブルク協奏曲全曲コンサートでは、その先人たちの意志を受け継ぎ、私自身が経験した巨匠たちの黄金時代を振り返りたいと思ってます。
最後まで楽しんでいただければ幸いです。
公演情報
会場:横浜みなとみらいホール
フルート:工藤重典(東京音楽大学特別招聘教授)
フルート:ヤノシュ・バリント(デトモルト音楽大学教授)
オーボエ:古部賢一(東京音楽大学教授)
オーボエ:高橋早紀(富士山静岡交響楽団)
オーボエ:野村明日夏(フリーランス)
ファゴット:保崎佑(東京音楽大学助教)
ピッコロ・トランペット:辻本憲一(読売日本交響楽団首席)
ホルン:柳谷信(富士山静岡交響楽団首席)
ホルン:阿部華苗(富士山静岡交響楽団)
ソロ・ヴァイオリン:加藤知子(桐朋学園大学教授)
コンサートマスター:森下幸路(大阪交響楽団首席ソロコンサートマスター)
ヴァイオリン:福田悠一郎(品川カルテット)
ヴァイオリン:鎌田泉(紀尾井ホール室内管弦楽団)
ヴァイオリン:森岡聡(名古屋フィルハーモニー交響楽団コンサートマスター)
ヴィオラ:須藤三千代(元東京フィルハーモニー交響楽団首席奏者)
ヴィオラ:小山佳織(ARKフィルハーモニック)
ヴィオラ:古屋聡見(石田組)
チェロ:村井将(NHK交響楽団チェロ奏者)
チェロ:三森未來子(東京音楽大学講師)
チェロ:大谷雄一(大阪交響楽団首席チェロ奏者)
コントラバス:小笠原茅乃(東京フィルハーモニー交響楽団コントラバス奏者)
チェンバロ:水永牧子(フリーランス)
曲目・演目
バッハ:ブランデンブルグ協奏曲 全6曲
第3番 BWV1048 (弦楽合奏)
第6番 BWV1051 (弦楽合奏)
第1番 BWV1046 (独奏:オーボエ3,ファゴット,ホルン2&弦楽合奏)
―――――
第4番 BWV1049 (独奏:フルート2,ヴァイオリン&弦楽合奏)
第5番 BWV1050 (独奏:フルート,ヴァイオリン,チェンバロ&弦楽合奏)
第2番 BWV1047 (独奏:フルート,オーボエ,トランペット,ヴァイオリン&弦楽合奏)