日本センチュリー交響楽団 楽団長 望月正樹に聞く

インタビュー
クラシック
2020.3.11
首席指揮者 飯森範親と日本センチュリー交響楽団(豊中市立文化芸術センター) (C)s.yamamoto

首席指揮者 飯森範親と日本センチュリー交響楽団(豊中市立文化芸術センター) (C)s.yamamoto

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創立30周年の記念イヤーを、まもなく終えようとしている日本センチュリー交響楽団。

大阪府のオーケストラとして恵まれた環境で活動をしていた彼らは、2011年に公益財団法人日本センチュリー交響楽団として大阪府から独立し、活動をスタートさせた。

以降、厳しい環境にありながらも彼らの奏でる音楽は、精度の高い温もりのあるサウンドが持ち味。
新たにミュージックアドバイザーとして秋山和慶が加わり、飯森範親との複数指揮者体制で、未来への第一歩を踏み出そうとしている日本センチュリー交響楽団。

楽団長 望月正樹にあんなコトやこんなコトを聞いてみた。

―― シーズン最初の定期演奏会は、新にミュージックアドバイザーに就任された秋山さんのお披露目公演ですね。秋山さんは定期演奏会10回の内3回指揮されます。

はい、秋山和慶さんからは、センチュリーの楽員がリハーサルから積極的に真摯に音楽と向き合う姿勢を評価いただき、このオーケストラとなら、自分も一緒に良い音楽を作りたいと、ミュージックアドバイザーの申し出を快諾いただきました。飯森範親さんと作り上げて来た音楽に、秋山さんも加わって頂き、さらなる充実を図って行ければと思っています。

「大阪4大オーケストラ合同記者発表会」で意気込みを語る秋山和慶 (C)H.isojima

「大阪4大オーケストラ合同記者発表会」で意気込みを語る秋山和慶 (C)H.isojima

秋山さんは、「オーケストラはオールラウンドでなければいけない。ドイツ、ロシア、アメリカと、色々な音楽を豊富な音のパレットで表現できる事が、一流のオーケストラだと思う。センチュリーはそれを目指すべきだ!」と言って頂きました。それを受けて、定期演奏会でも変化に富んだプログラムをお願いしました。

ーー 4月のお披露目公演は、ソリストにデジュー・ラーンキの登場です。ハンガリーの三羽烏といわれたラーンキも、今では巨匠の領域ですね。

デジュー・ラーンキ (C)飯島隆

デジュー・ラーンキ (C)飯島隆

2012年の定期演奏会ではバルトークの3番を弾いて頂きましたが、今回はアニバーサリーイヤーという事も有って、ベートーヴェンの4番をお願いしました。ラーンキさんで正統派ドイツ音楽を聴いてみたいと云うのはお客様の共通の思いでは無いでしょうか。弦楽器の力強さと、ラーンキさんの持つもの哀しいメランコリックな音楽の対比は、聴くものを魅了すると思います。メインは秋山さんと相談してエロイカに決めました。楽団としてエロイカを定期演奏会で取り上げるのは2015年の3月、第199回定期演奏会(指揮:M.ポンマー)以来5年振りです。ベートーヴェンはセンチュリーにとっては屋台骨を支える重要な作曲家ですので、基本を踏まえつつ31年目のシーズンを始めます。   

―― 秋山さんは7月と12月の定期演奏会も指揮されますね。

7月定期演奏会はオールロシアプログラムでチャイコフスキーの交響曲第4番を指揮して頂きます。ご存知のように秋山さんのチャイコフスキーは定評があります。

―― 先日の大阪フィル2月定期で交響曲第1番「冬の日の幻想」を指揮されましたが素晴らしかったです。

ミュージックアドバイザー秋山和慶(2020年4月~)

ミュージックアドバイザー秋山和慶(2020年4月~)

そうなんです。ベートーヴェンの陰に隠れていますが、今年はチャイコフスキー生誕180年でもあるので、こちらからのリクエストで4番をお願いしました。前半のコンチェルトは、難曲と言われるショスタコ―ヴィチのチェロ協奏曲第2番を、イングランド出身の腕利きシェヴリンでお楽しみ頂きます。そして12月にはブルックナー交響曲第4番「ロマンティック」です。意外に思われるかもしれませんが、センチュリーはブルックナーを良く取り上げています。もちろん8番や9番は編成的にも難しいですが、「ロマンティック」は人気の曲でもあり、一昨年に飯森さんも取り上げました。今回の演奏は、今後のセンチュリーのブルックナー演奏のメルクマールになると思います。前半はモーツァルトの交響曲第39番。同じ調性、しかもヒロイックな響きの変ホ長調の2曲のシンフォニーの組み合わせは、お客様に元気になって頂けると思います。     

 ―― 首席指揮者の飯森範親さんも定期演奏会には3回登場。5月定期はマーラーの交響曲第1番「巨人」ですが、珍しい1893年ハンブルク稿です。このあたり、飯森さんですね(笑)。

仰る通り、何かしら捻りを入れて来られます(笑)。実は以前に依頼公演で「巨人」を演奏した時には一般的な楽譜でやりました。今回2回目の「巨人」ということで、“花の章”が入ったハンブルク稿をやってみようという事になりました。世界的に活躍されているマリンバ奏者の三村奈々恵さんの奏でる吉松さんの「バード・リズミクス」も楽しみです。

首席指揮者 飯森範親 (C)s.yamamoto

首席指揮者 飯森範親 (C)s.yamamoto

―― そして11月は、今シーズンの目玉の一つじゃないですか、ベートーヴェン歌劇「フィデリオ」の演奏会形式です。

今年、「ミサ・ソレムニス」をやるオーケストラは多いですが、「フィデリオ」の演奏会形式は少ないのではないでしょうか。オペラとしては東京二期会が上演されるそうです。ちょうどこの回が記念すべき250回目の定期演奏会ですので、ベートーヴェン生誕250年とかけて「フィデリオ」をやろう!というハナシがまとまりました(笑)。今回、日本人だけで良いソリストを集める事が出来ました。フロレスタンを演じる充実の二塚直紀さんに加え、レオノーレ役は木下美穂子さん、マルツェリーネ役は石橋栄実さん。ロッコ役はドイツから松位浩さんをお招きする事が出来ました。センチュリーの歴史に残る公演になると思います。

フロレスタン役 二塚直紀(テノール)

フロレスタン役 二塚直紀(テノール)

レオノーレ役 木下美穂子(ソプラノ) (C)深谷義宣aura.Y2

レオノーレ役 木下美穂子(ソプラノ) (C)深谷義宣aura.Y2

マルツェリーネ役 石橋栄実(ソプラノ)

マルツェリーネ役 石橋栄実(ソプラノ)

ロッコ役 松位浩(バス) (C)Eiji Yamamoto

ロッコ役 松位浩(バス) (C)Eiji Yamamoto

―― 1月はヴァイオリンのイザベル・ファウストの登場ですか。これも楽しみですね。

前回、ブラームスを弾いて頂いた時のオーケストラのメイン曲はバルトークの「管弦楽のための協奏曲」でしたが、今回はバルトークの2番の協奏曲を演奏して頂きます。ブラームスがあまりに素晴らしかったので、楽員も共演を心待ちにしていました。1曲目にバルトークと同じくハンガリーの作曲家リゲティの作品を演奏します。後半はやはり飯森さんのアイデアで、定期演奏会では珍しいと思いますが、ニューイヤーらしくJ.シュトラウスⅡ世のポルカやワルツでお楽しみ頂きます。ポルカ「ハンガリー万歳」で始まり、ポルカ「観光列車」でウィーンまで旅をして頂こうと…(笑)。こんな定期演奏会があってもいいのではないでしょうか。

イザベル・ファウスト (C)Felix Broede

イザベル・ファウスト (C)Felix Broede

―― 飯森さんと秋山さん以外が指揮をされる定期は4公演ですね。指揮者としては、6月に登場するジョシュア・タン、9月のマックス・ポンマー、10月のドミトリー・シトコヴェツキー、そして3月に登場するジョナサン・ブロックスハム。順番に聴きどころを紹介してください。

6月定期演奏会は、大変バラエティに富んだプログラムをお届けいたします。前半は、現代フルート界の巨匠アンドラーシュ・アドリアンと日本におけるフルートの第一人者 工藤重典によるフルートにスポットを当てたプログラム。後半は、イギリスの作曲科ブリテンと、彼の師匠ブリッジの、共に“海”をテーマにした作品です。ブリテンは、師匠ブリッジの「海」を聴いた事が「ピーター・グライムズ」を作るきっかけだったと言います。このチャレンジングなプログラムの指揮を、将来を嘱望される指揮者ジョシュア・タンさんにお願いしました。

ジョシュア・タン

ジョシュア・タン

―― 9月は3度目の共演となるマックス・ポンマーです。

これまではロマン派の曲をお願いしていましたが、ポンマーさんと言えば、バッハ、ヘンデル辺りの音楽と近現代の音楽の権威です。きっとフィンランドのラウタヴァーラは得意のはず。一度ラウタヴァーラを一緒にやりたかったという事で、何が良いか考えた結果、演奏機会は少ないのですが、とても清澄で美しい揺らぎの音楽「秋の庭」をお願いしました。前半はご当地出身、人気ヴァイオリニストの神尾真由子さんの登場です。神尾さんからモーツァルトのコンチェルトをやりたいとの希望が有ったので、第4番をお願いしました。

マックス・ポンマー (C)青柳聡

マックス・ポンマー (C)青柳聡

神尾真由子 (C)Makoto Kamiya

神尾真由子 (C)Makoto Kamiya

―― 13年前のチャイコフスキーコンクールの印象からか、ロシアものや、音の大きな派手な曲のイメージが強い神尾さんのモーツァルト。それは、楽しみですね!楽しみなヴァイオリンと言えば、10月のシトコヴェツキー!

ありがとうございます。楽員の人気は断トツでトップ!全員がリスペクトしている音楽家です。今回、何をやってもらおうかと考えていたところ、「ロシアものはどう?ロメオとジュリエットで挟んでみたりして!」という奇抜な意見が通りました(笑)。もちろん、挟まれる曲は、シトコヴェツキーさんのヴァイオリンを堪能して頂けるチャイコフスキーの「懐かしい土地の思い出」。これを目当てに来られる方もいらっしゃるでしょうね。人気の曲ですから(笑)。最後に演奏するプロコフィエフのバレエ音楽「ロメオとジュリエット」は、シトコヴェツキーさんによるセレクト版です。通常の組曲版では聞けない曲も入っています。とってもエモーショナルな演奏会になると思います。

コリリアーノ「レッド・ヴァイオリン」組曲を演奏するシトコヴェツキー(第217回定期演奏会 2017.6) (C)s.yamamoto

コリリアーノ「レッド・ヴァイオリン」組曲を演奏するシトコヴェツキー(第217回定期演奏会 2017.6) (C)s.yamamoto

―― そして3月定期演奏会は、ブルーノ=レオナルド・ゲルバーでベートーヴェンの「皇帝」ですか。うーん、攻めてますね、センチュリー(笑)。
                                               
最初にも言いましたが、2020年のシーズンまではこれまでの流れを継承して、ソリストにはこだわっています。ラーンキの4番で始まって、ゲルバーの「皇帝」で終わるベートーヴェンイヤー、素敵じゃないですか⁈

―― はい、とっても!

ゲルバーさんも来年80歳です。ちょっと足が悪いとお聞きしているので心配ですが、ピアノを弾くのは問題ないそうです。レコードで聴いてきたゲルバーさんのベートーヴェンに触れることの出来る演奏会。ご期待ください。この演奏会を指揮するのがジョナサン・ブロックスハムさん。アメリカ、イギリスで活躍されている指揮者ですが、ゲルバーさんの「皇帝」はさぞかし緊張することでしょう。シーズンを締め括るラフマニノフの交響曲第2番では、伸び伸びとオーケストラをドライブして、センチュリーの魅力を引き出して頂きたいです。

ブルーノ=レオナルド・ゲルバー

ブルーノ=レオナルド・ゲルバー

―― その他の自主公演としては、やはりハイドンマラソンですね。シンフォニー104曲の長丁場も、ようやく折り返しを迎えられたそうですね。

はい。後半戦を迎えるにあたって、色々と考えました。ここまでいずみホールの素晴らしい響きの中で音楽を作り上げて来ましたが、全曲完走するために、新しい響きの中でもう一度目指すべきハイドンの音楽を見つめ直す必要があるのではないかという結論に達し、会場をザ・シンフォニーホールへ移す事と致しました。環境を変える事で、一番期待したい事は、今からでもいいので、ハイドンマラソンを共に走っていただく、新しいお客さんに加わって頂きたいという事です。まだまだ名曲は残っています。これまでは疾風怒濤の時代を中心に、前に行ったり、後ろに行ったり、バランスを考えて演奏して来ましたが、ロンドン・セット(ザロモン・セット)の多くはこれからです。最後は104番「ロンドン」と決めていますが、定期演奏会と同じ会場で演奏する事で、センチュリー交響楽団が目指すハイドンのサウンドがよく分かると思います。

ハイドンマラソンはプログラミングが難しいのです! (C)山岸伸

ハイドンマラソンはプログラミングが難しいのです! (C)山岸伸

―― 現在までにCDは何枚リリースされているのでしょうか。

現在9枚目が発売になりました。ハイドン全曲発売は、オクタヴィアさんにとってもビッグプロジェクトです。とても仕上がりが良いので、CDもお聴き頂きたいです。聴いて頂いた演奏がCDになるのは、やはり嬉しいものだと思います。

―― では「ハイドンマラソン」もざっと聴きどころをお願いします。

6月の第19回は、いきなりロンドン・セットから3曲と、ホルストの「吹奏楽のための第1組曲」を室内楽のような形で演奏します。ハイドンは弦パートと管パートのバランスが大変なのです(笑)。たまには管楽器の曲もやろう!という事ですね。しかしこの曲は吹奏楽にとっては宝石のような曲です。吹奏楽をやっている中高生たちに聴いて欲しいです。

―― 8月のスペシャルプログラムは、首席ファゴット奏者 安井悠陽さんのソロでジョリヴェのファゴット協奏曲。

センチュリーの将来を背負って立つ安井悠陽の晴舞台です(笑)。ハイドンの交響曲の30番台、40番台と云うのは、結構ホルンが大変な曲が多いのです。ホルン奏者的にはついに来た!という感じじゃないでしょうか(笑)。第48番「マリア・テレジア」も難しい曲ですが、首席客演奏者 日高剛の演奏にご期待ください。
 
―― 10月の第21回は、何と言ってもファブリス・ミリシェ―が楽しみですね。トロンボーンでミュンヘン国際音楽コンクールの優勝者が出たのは初めてだと大騒ぎになりました。

ファブリス・ミリシェー

ファブリス・ミリシェー

はい、楽員も楽しみにしています。ハイドンの弟、ミヒャエル・ハイドンのアルトトロンボーン協奏曲はこちらからのリクエスト。ミリシェーも初めて演奏するそうです。全国のトロンボーン吹きが集まって来たらいいですね(笑)。前回に続いて今回もエステルハージ家時代の交響曲34番、40番と、72番を演奏します。

―― 2月はスペシャルプログラムがありません。

珍しいオペラ「薬剤師」から序曲を含めて、がっちり交響曲を聴いて頂きます。交響曲75番、79番を演奏し、人気のパリ交響曲から第83番「めんどり」です。このハイドンマラソンが難しいのは、プログラミングです。1番から順番にやる方法もあるのですが、それでは変化がなく、飽きてしまいます。ハイドン研究家の観点からは色々な意見もあるとは思いますが、その時々の楽団の状態や集客などを考慮して、1年のプログラムを作るようにしています。ノンビブラートにこだわりつつ、アクセントとしてのビブラートの使用や、繰り返しの厳守、装飾音符の使用、バロックティンパニの使用、管楽器はモダン楽器を使用、などセンチュリースタイルのハイドン演奏のルール的なモノもありますが、何と言ってもパブロ・エスカンデさんのチェンバロをフィーチャーしている事だと思います。ザ・シンフォニーホールに鳴り響く、センチュリースタイルのハイドンの響きを聴きにお越しください。

―― オーケストラとして初めて2016年から指定管理をされて来た豊中市立文化芸術センターですが、来年度が5年目、最後の年です。

そうですね。もちろん、2期目も指定管理に関わりたいと思っていますが、豊中市との関係は良好ですので、指定管理とは関係なく豊中市内の中学校の音楽鑑賞会や第九公演、豊中名曲コンサートなど、今後も継続していきたいと思っています。

―― なるほど。来年も豊中名曲シリーズは年に4回のペースですね。こちらも簡単に聴きどころをお願いします。

ヤノーシュ・コヴァーチュ

ヤノーシュ・コヴァーチュ

5月はクラウディオ・アバドの信頼を一身に浴びていたホルン奏者アレッシオ・アレグリーニがリヒャルト・シュトラウスの協奏曲第1番を吹いてくれます。指揮はユースオーケストラ等でお世話になっている粟辻聡さん。ドヴォルザークの交響曲第8番で、豊中名曲シリーズに初登場です。9月はどうしても定期演奏会の空きが無かったため、こちらのシリーズを指揮して頂くことになったお馴染みのコヴァーチュさん。今回はハンガリーものではなく、ショスタコーヴィチ交響曲第5番をメインにロシアプログラムです。

―― そして1月が秋山さん、3月が川瀬賢太郎さん。定期演奏会の指揮者陣ですね。

はい、そうです。1月は秋山さんにブラームスの交響曲第2番を指揮して頂きます。ソリストは、飛ぶ鳥を落とす勢いの辻彩奈さん。びわ湖ホール定期演奏会ではシベリウスのヴァイオリン協奏曲を弾いて頂きましたが、もう凄い弾きっぷりに楽員もお客さまもびっくり。 スケールの大きなブルッフの協奏曲を聴かせてくれると思います。

辻彩奈 (c)Warner Classics

辻彩奈 (c)Warner Classics

そして3月は川瀬賢太郎さん。彼が東京国際音楽コンクールの記念演奏会でシベリウスの交響曲第2番を指揮した2007年3月以来の付き合いです。バラエティに富んだプログラムを指揮して頂きます。ソリストには円熟期を迎えたピアニスト若林顕さんにグリーグの協奏曲を弾いて頂きます。このシリーズは、誰もが知っている名曲をお届けいたします。クラシック音楽の魅力を確実に味わって頂ける演奏会ですので、クラシック音楽をあんまり知らないと云うご家族やご友人、お知り合いの方とご一緒にお越しください。

川瀬賢太郎 (C)Yoshinori Kurosawa

川瀬賢太郎 (C)Yoshinori Kurosawa

―― お話をお聞きしていると、豪華ソリストを中心に、さすがセンチュリーというラインナップが並んでいますね。望月さん、長時間に渡ってありがとうございました。最後に「SPICE」読者に向けて、メッセージをお願いします。

なかなか厳しい環境であることは間違いありませんが、このオーケストラを無くす訳にはいきません。センチュリーが30年かけて積み上げて来たものをしっかり継続して、これからも頑張りたいと思います。ぜひ一度、コンサートホールにお越しください。皆様のお越しをお待ちしています。

コンサートホールでお待ちしています!(ザ・シンフォニーホール) (C)s.yamamoto

コンサートホールでお待ちしています!(ザ・シンフォニーホール) (C)s.yamamoto

取材・文=磯島浩彰

公演情報

<日本センチュリー交響楽団 シンフォニー定期演奏会>

第244回定期演奏会
■日時:2020年4月9日(木) 19:00開演 (18:00開場)
■会場:ザ・シンフォニーホール 
■指揮:秋山和慶  
■独奏:デジュー・ラーンキ(ピアノ)
■曲目:
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第4番 ト長調 作品58
ベートーヴェン/交響曲第3番 変ホ長調 作品55 「英雄」
■料金:A席6,500円 B席5,000円 C席3,500円 D席1,500円
■問合せ:センチュリーサービス 06-6848-3311

第245回定期演奏会
■日時:2020年5月14日(木) 19:00開演 (18:00開場)
■会場:ザ・シンフォニーホール 
■指揮:飯森範親
■独奏:三村奈々恵(マリンバ)
■曲目:
吉松隆/マリンバ協奏曲 作品109 「バード・リズミクス」
マーラー/交響曲第1番 ニ長調 「巨人」(1893年ハンブルク稿)
■料金:A席6,500円 B席5,000円 C席3,500円 D席1,500円
■問合せ:センチュリーサービス 06-6848-3311

第246回定期演奏会
■日時:2020年6月4日(木) 19:00開演 (18:00開場)
■会場:ザ・シンフォニーホール
■指揮:ジョシュア・タン
■独奏:アンドラーシュ・アドリアン(フルート)、工藤 重典(フルート)
■曲目:
モーツァルト/歌劇「ドン・ジョヴァンニ」K.527より序曲
ドヴィエンヌ/フルート協奏曲第7番 ホ短調
ドップラー/2本のフルートのための協奏曲 ニ短調
ブリテン/歌劇「ピーター・グライムズ」より4つの海の間奏曲 作品33a
ブリッジ/交響組曲「海」
■料金:A席6,500円 B席5,000円 C席3,500円 D席1,500円
■問合せ:センチュリーサービス 06-6848-3311

第247回定期演奏会
■日時:2020年7月9日(木) 19:00開演(18:00開場)
■会場:ザ・シンフォニーホール
■指揮:秋山和慶
■独奏:オーレン・シェヴリン(チェロ)
■曲目:
ボロディン/歌劇「イーゴリ公」よりダッタン人の踊り
ショスタコーヴィチ/チェロ協奏曲第2番 ト長調 作品126
チャイコフスキー/交響曲第4番 ヘ短調 作品36
■料金:A席6,500円 B席5,000円 C席3,500円 D席1,500円
■問合せ:センチュリーサービス 06-6848-3311

第248回定期演奏会
■日時:2020年9月25日(金) 19:00開演(18:00開場)
■会場:ザ・シンフォニーホール
■指揮:マックス・ポンマー
■独奏:神尾真由子(ヴァイオリン)
■曲目:
モーツァルト/バレエ音楽「イドメネオ」 K.367
モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 K.218
ラウタヴァーラ/秋の庭
■料金:A席6,500円 B席5,000円 C席3,500円 D席1,500円
(一般発売:5月13日(水) 10:00~)
■問合せ:センチュリーサービス 06-6848-3311

第249回定期演奏会
■日時:2020年10月15日(木) 19:00開演(18:00開演)
■会場:ザ・シンフォニーホール
■指揮・ヴァイオリン:ドミトリー・シトコヴェツキー
■曲目:
チャイコフスキー/幻想的序曲「ロメオとジュリエット」
チャイコフスキー/懐かしい土地の思い出 作品42
プロコフィエフ/バレエ音楽「ロメオとジュリエット」 作品64より
        シトコヴェツキーセレクションによる組曲
■料金:A席6,500円 B席5,000円 C席3,500円 D席1,500円
(一般発売:6月3日(水) 10:00~)
■問合せ:センチュリーサービス 06-6848-3311

第250回定期演奏会
■日時:2020年11月12日(木) 19:00開演(18:00開場)
■会場:ザ・シンフォニーホール
■指揮:飯森範親
■独唱:
二塚直紀(テノール・フロレスタン役)
木下美穂子(ソプラノ・レオノーレ役)
松位浩(バス・ロッコ役)
石橋栄実(ソプラノ・マルツェリーネ役)
松原友(テノール・ヤキーノ役)
町英和(バリトン・ドン・ピツァロ役)
萩原寛明(バリトン・ドン・フェルナンド役)
■合唱:日本センチュリー合唱団
■曲目:
ベートーヴェン/歌劇「フィデリオ」作品72 (演奏会形式)
■料金:A席6,500円 B席5,000円 C席3,500円 D席1,500円
(一般発売:7月8日(水) 10:00~)
■問合せ:センチュリーサービス 06-6848-3311

第251回定期演奏会
■日時:2020年12月17日(木) 19:00開演(18:00開場)
■会場:ザ・シンフォニーホール
■指揮]秋山和慶
■曲目:
モーツァルト/交響曲第39番 変ホ長調 K.543
ブルックナー/交響曲第4番 変ホ長調 「ロマンティック」 WAB104
■料金:A席6,500円 B席5,000円 C席3,500円 D席1,500円
(一般発売:8月5日(水) 10:00~)
■問合せ:センチュリーサービス 06-6848-3311

第252回定期演奏会
■日時:2021年1月21日(木) 19:00開演(18:00開場)
■会場:ザ・シンフォニーホール
■指揮:飯森範親
■独奏:イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)
■曲目:
リゲティ/ルーマニア協奏曲
バルトーク/ヴァイオリン協奏曲第2番 Sz.112
J.シュトラウスⅡ世/ワルツ・ポルカ集
J.シュトラウスⅡ世/ポルカ ハンガリー万歳 作品332
J.シュトラウスⅡ世/ポルカ 観光列車 作品281
J.シュトラウスⅡ世/ポルカ オーストリアからの挨拶 作品359
J.シュトラウスⅡ世/皇帝円舞曲 作品437
J.シュトラウスⅡ世/シャンペン・ポルカ 作品211
J.シュトラウスⅡ世/ポルカ 狩り 作品373
J.シュトラウスⅡ世/ポルカ 雷鳴と電光 作品324
J.シュトラウスⅡ世/ポルカ ドナウのほとりから 作品356
J.シュトラウスⅡ世/ワルツ 美しく青きドナウ 作品314
■料金:A席6,500円 B席5,000円 C席3,500円 D席1,500円
(一般発売:9月16日(水) 10:00~)
■問合せ:センチュリーサービス 06-6848-3311

第253回定期演奏会
■日時:2021年3月18日(木) 19:00開演(18:00開場)
■会場:ザ・シンフォニーホール
■指揮:ジョナサン・ブロックスハム
■独奏:ブルーノ=レオナルド・ゲルバー(ピアノ)
■曲目:
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 作品73 「皇帝」
ラフマニノフ/交響曲第2番 ホ短調 作品27
■料金:A席6,500円 B席5,000円 C席3,500円 D席1,500円
(一般発売:11月11日(水) 10:00~)
■問合せ:センチュリーサービス 06-6848-3311

<ハイドンマラソン>
 
ハイドンマラソン HM.19
■日時:2020年6月12日(金) 19:00開演(18:00開場)
■会場:ザ・シンフォニーホール
■指揮:飯森範親
■曲目:
ハイドン/交響曲第95番 ハ短調 Hob.I:95
ホルスト/吹奏楽のための第1組曲 変ホ長調 作品28a
ハイドン/交響曲第93番 ニ長調 Hob.I:93
ハイドン/交響曲第97番 ハ長調 Hob.I:97
■料金:A席 5,000円 B席 4,000円 ※1階席のみの販売となります。 
■問合せ:センチュリーサービス 06-6848-3311
 
ハイドンマラソン HM.20
■日時:2020年8月7日(金) 19:00開演(18:00開場)
■会場:ザ・シンフォニーホール
■指揮:飯森範親
■独奏:安井悠陽(ファゴット)
■曲目:
ハイドン/交響曲第33番 ハ長調 Hob.I:33
ジョリヴェ/ファゴット協奏曲
ハイドン/交響曲第36番 変ホ長調 Hob.I:36
ハイドン/交響曲第48番 ハ長調 Hob.I:48 「マリア・テレージア」
■料金:A席 5,000円 B席 4,000円 ※1階席のみの販売となります。
(一般発売:3月23日(月) 10:00~)
■問合せ:センチュリーサービス 06-6848-3311

ハイドンマラソン HM.21
■日時:2020年10月23日(金) 19:00開演(18:00開場)
■会場:ザ・シンフォニーホール
■指揮:飯森範親
■独奏:ファブリス・ミリシェー(トロンボーン)
■曲目:
ハイドン/交響曲第40番 ヘ長調 Hob.I:40
M.ハイドン/アルトトロンボーン協奏曲 ニ長調
ハイドン/交響曲第34番 ニ短調 Hob.I:34
ハイドン/交響曲第72番 ニ長調 Hob.I:72
■料金:A席 5,000円 B席 4,000円 ※1階席のみの販売となります。
(一般発売:5月25日(月) 10:00~)
■問合せ:センチュリーサービス 06-6848-3311
 
ハイドンマラソンHM.22
■日時:2020年2月19日(金) 19:00開演(18:00開場)
■会場:ザ・シンフォニーホール
■指揮:飯森範親
■曲目:
ハイドン/歌劇「薬剤師」 Hob.Ia:10より序曲
ハイドン/交響曲第75番 ニ長調 Hob.I:75
ハイドン/交響曲第79番 ヘ長調 Hob.I:79
ハイドン/交響曲第83番 ト短調 Hob.I:83 「めんどり」
■料金:A席 5,000円 B席 4,000円 ※1階席のみの販売となります。
(一般発売9月23日(水) 10:00~)
■問合せ:センチュリーサービス 06-6848-3311

<センチュリー豊中名曲シリーズ>
 
センチュリー豊中名曲シリーズVol.14
■日時:2020年5月23日(土) 15:00開演(14:15開場)
■会場:豊中市立文化芸術センター 大ホール
■指揮:粟辻聡
■独奏:アレッシオ・アレグリーニ(ホルン)
■曲目:
R.シュトラウス/13管楽器のためのセレナード 変ホ長調 作品7, TrV106
R.シュトラウス/ホルン協奏曲第1番 変ホ長調 作品11, TrV117
ドヴォルザーク/交響曲第8番 ト長調 作品88, B.163
■料金:S席 5,000円 A席 4,000円 B席 2,500円
■問合せ:センチュリーサービス 06-6848-3311

センチュリー豊中名曲シリーズVol.15
■日時:2020年9月19日(土) 15:00開演(14:15開場)
■会場:豊中市立文化芸術センター 大ホール
■指揮:ヤーノシュ・コヴァーチュ
■曲目:
チャイコフスキー/イタリア奇想曲 作品45
チャイコフスキー/バレエ音楽「くるみ割り人形」組曲 作品71a
ショスタコーヴィチ/交響曲第5番 ニ短調 作品47
■料金:S席 5,000円 A席 4,000円 B席 2,500円
(一般発売:5月13日(水)10:00~)
■問合せ:センチュリーサービス 06-6848-3311

センチュリー豊中名曲シリーズVol.16
■日時:2021年1月31日(日) 15:00開演(14:15開場)
■会場:豊中市立文化芸術センター 大ホール
■指揮:秋山和慶
■独奏:辻彩奈(ヴァイオリン)
■曲目:
モーツァルト/交響曲第25番 ト短調 K.183
ブルッフ/ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 作品26
ブラームス/交響曲第2番 ニ長調 作品73
■料金:S席 5,000円 A席 4,000円 B席 2,500円
(一般発売:9月16日(水) 10:00~)
■問合せ:センチュリーサービス 06-6848-3311
 
センチュリー豊中名曲シリーズVol.17
■日時:2021年3月27日(土) 15:00開演(14:15開場)
■会場:豊中市立文化芸術センター 大ホール
■指揮:川瀬賢太郎
■独奏:若林顕(ピアノ)
■曲目:
グリーグ/「ペール・ギュント」組曲第1番 作品46
グリーグ/ピアノ協奏曲 イ短調 作品16
ラヴェル/マ・メール・ロワ
ラヴェル/ボレロ
■料金:S席 5,000円 A席 4,000円 B席 2,500円
(一般発売:11月11日(水) 10:00~)
■問合せ:センチュリーサービス 06-6848-3311

<特別演奏会>
 
びわ湖定期公演Vol.13
■日時:2020年10月3日(土) 15:00開演(14:15開場)
■会場:滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール 大ホール
■指揮:秋山和慶
■独奏:奥井紫麻(ピアノ)
■曲目:
ドビュッシー/牧神の午後への前奏曲
ショパン/ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 作品21
ベルリオーズ/幻想交響曲 作品14
■料金:S席 4,500円 A席 3,500円 B席 2,500円
(一般発売:6月15日(月)  10:00~)
■問合せ:センチュリーサービス 06-6848-3311
 
三重特別演奏会
■日時:2020年10月18(日) 15:00開演(14:15開場)
■会場:三重県文化会館 大ホール
■指揮:飯森範親
■曲目:
モーツァルト/交響曲第41番 ハ長調 K.551 「ジュピター」
ホルスト/組曲「惑星」作品32
■料金:S席 4,500円 A席 3,500円 B席 2,500円
(一般発売:6月16日(火) 10:00~)
■問合せ:センチュリーサービス 06-6848-3311

■公式サイト:https://www.century-orchestra.jp/
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