サロン劇場、三島由紀夫の生誕百年を記念して「近代能楽集」より『弱法師』と『班女』を和敬塾本館旧細川侯爵邸にて上演
(上段)村松英子(中段左から)飯田邦博、野村万蔵、小林タカ鹿(下段左から)加藤義宗、村松えり、田野聖子
2025年11月26日(水)~12月3日(水)和敬塾本館旧細川侯爵邸にて、サロン劇場公演が決定した。三島由紀夫の生誕百年を記念して「近代能楽集」より、『弱法師』と『班女』を上演する。
サロン劇場の代表・村松英子は三島由紀夫が中心になって立ち上げた浪曼劇場の旗揚げに参加。三島にヒロイン女優として育てられた。演出の大河内直子は演出家の蜷川幸雄の演出助手を長くつとめ、蜷川演出「近代能楽集」にも携わってきた。その経験も踏まえ、日本語に丁寧に向き合った朗読劇として上演する。
また、今回は東京都指定有形文化財である和敬塾本館旧細川侯爵邸サロンが会場となる。普段は一般公開されていない重厚なサロンでの上演は三島由紀夫の遺した豊かな言葉をさらに彩る。
村松英子 コメント
三島由紀夫生誕百年を祝って、「サロン劇場」は久しぶりに和敬塾旧細川侯爵邸サロンで、三島氏の『近代能楽集』から2作品を上演します。『班女』と『弱法師』です。
村松英子はどちらの作品もかつて出演しておりますが、初演から何度も演じた『班女』の花子役は今回、娘のえりが演じます。
『弱法師』にご出演くださる野村万蔵氏のほかは、演出の大河内直子さんはじめ、出演者の皆さまとは初顔合わせです。私自身も実に初心に戻っての上演ですので、皆さまも楽しみにしていただけたらと存じます。
大河内直子 コメント
2022年に演出した『薔薇と海賊』(作:三島由紀夫)からのご縁で、この度三島由紀夫生誕百年のお祝いにお誘いいただきました。
村松英子さんから作品の魂を受け継ぐ貴重な機会に恵まれたこと、様々な分野でご活躍の優れた俳優の皆さんと出会えたこと、何より三島由紀夫氏の言葉に向き合う機会を頂戴したこと、心より有難く、同時に身の引き締まる思いでおります。
歴史ある旧細川侯爵邸にて、お客さまと共に豊かなひと時を過ごせますよう。みなさまのお越しをお待ちしております。
公演情報
三島由紀夫生誕百年記念 『近代能楽集』より
朗読公演『弱法師』 『班女』
【会場】和敬塾本館旧細川侯爵邸
『弱法師』
俊徳:小林タカ鹿
川島夫妻:野村万蔵、村松えり
高安夫妻:飯田邦博、田野聖子
桜間級子:村松英子
花子:村松えり
実子:田野聖子
吉雄:加藤義宗
一般 5,500円/学生3,300円
作:三島由紀夫
演出:大河内直子
舞台監督:小林直幹
演出助手:島田香澄
制作協力:田窪桜子(アイオーン)
主催:サロン劇場
salontheatre@yahoo.co.jp