すごろくにかるた、マラソンに“火の鳥”で新年を祝福!Poppin'Party New Year LIVE「Happy BanG Year!!」レポート

レポート
アニメ/ゲーム
2026.1.8
 写真:福岡諒祠(GEKKO) (C)BanG Dream! Project

写真:福岡諒祠(GEKKO) (C)BanG Dream! Project

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■2026.01.03Poppin'Party New Year LIVE「Happy BanG Year!!」@東京ガーデンシアター

2026年1月3日、Poppin'Partyのライブ「Happy BanG Year!!」が東京・東京ガーデンシアターで開催された。このライブは2026年の正月記念公演。そのコンセプトどおり、三が日ならでは、そしてなによりPoppin'Partyならではの遊び心にあふれたプログラムでガーデンシアターに集まったファン・通称“ポピパー”をとことんエンタテインした。

(C)BanG Dream! Project

(C)BanG Dream! Project

新春定番の1曲、「春の海」が流れる中、ゆっくりとステージの緞帳が開くと、そこにはライブのために描き下ろされたキービジュアルと同じカラフルな衣装を身にまとった愛美(Gt.&Vo./戸山香澄役)、大塚紗英(Gt./花園たえ役)、西本りみ(Ba./牛込りみ役)、大橋彩香(Dr./山吹沙綾役)、伊藤彩沙(Key./市ヶ谷有咲役)の姿が。階段ステージの上階に恭しく正座する5人は「みなさま、新年あけましておめでとうございます」とあいさつする影ナレーションのガイドに従って、今年のPoppin'Partyへの想いをしたためた書き初めを披露する。

そして愛美が「モグモグウマウマ」、大塚が「命」、西本が「チョココロネよりもポピパ」、大橋が「パン制限」、伊藤が「国宝」と、それぞれなんとも不思議な筆を揮った半紙を披露し、楽器のもとへと歩を進めたところでライブはスタート。

愛美による《さあ、飛びだそう!明日のドアノックして》というおなじみのフレーズと「『Happy BanG Year!!』始まりました!」「最後まで盛り上がっていきましょう!」の掛け声とともに「Yes! BanG_Dream!」が投下されるや、ガーデンシアターは割れんばかりの歓声で包み込まれる。しかもラブリーかつ鉄壁なPoppin'Partyならではのアンサンブルや、ステージ最前に飛び出して小気味よくタンバリンを鳴らす伊藤のパフォーマンスは客席をさらに魅了。バンドとポピパーたちはノリ良くコール&レスポンスし、またサビ前には《5, 4, 3, 2, 1! BanG_Dream! Let’s Go! 5, 4, 3, 2, 1! BanG_Dream!》と声を合わせてコールをキメるなど、ライブ最序盤にして、いきなりクライマックスかのような盛り上がりを演出していた。

前述のとおり、この日のライブは正月仕立て。メンバーが年末年始のできごとを振り返りつつ、ステージ最奥にはキャラクターのイラストが描かれた5枚の凧が掲げられ、門松や鳥居が置かれた新年らしいセットを紹介していると、愛美が「今日はみなさんと遊びたいと思います」「特別なすごろくを用意しました」と、新春企画「新春おたのしみすごろく」がスタート。

これは普通のすごろくのように、サイコロの出目のとおりにコマを進め、止まったマスに書かれた指令やお題に沿った楽曲を披露するというもの。ステージ最奥と左右に設置された巨大スクリーンにすごろく盤が表示され、愛美とポピパーによる「すごろく」「スタート」のコール&レスポンスで振られたサイコロの目は『2』。駒代わりの愛美の得物・ランダムスターのイラストは「みんなで初詣お願いごとをしよう」と書かれたマスに止まった。

写真:福岡諒祠(GEKKO) (C)BanG Dream! Project

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すると彼女たちは間髪入れずにセルフタイトルナンバーとも言える「What's the POPIPA!?」をドロップする。そして各楽曲の名前やエピソードが盛り込まれたフレーズをマイクリレーしながら、覚悟を決めて夢に向かう青春の尊さを歌う、かわいくもシリアスなPoppin'Party流ロックで客席の歓声を誘うも、2コーラスが終わったところでいったんブレイク。メンバーはステージ上手に設えられた鳥居の前に集まり、その奥のカメラに向かってそれぞれ担当キャラクターとして2026年の抱負を語り、その笑顔をスクリーンに大映しにするという、座席によってはメンバーの表情まではしっかり見えないケースも多い大きな会場だからこそのサービス精神あふれる演出でまたもポピパーたちを盛り上げていた。

2投目のサイコロの目は『1』。「年明けらしい曲を演奏しちゃおう!」とのお題を聞いて「年明け?」「年が明けたら……」と首をひねった大塚が「開けたらDream!」とダジャレのような答えを導き出すと5人はこの曲をプレイ。お年玉という名のカラーボールを客席へと投げ込むプレゼントタイムを挟みつつ、ランダムスターからシロフォンへと得物をチェンジした愛美と、ショルダーキーボードを背負った伊藤、鼓笛隊の一員のようにロータムを構える大橋が鳴らすトイミュージックと、グルーヴィな西本のスラップベースと大塚のカッティングギターが混ざり合う、なんとも不思議でコミカルなサウンドでガーデンシアターを踊らせた。

その後も「新春おたのしみすごろく」は進み、5マス進んだ先の「みんなを怖がらせちゃえ!」のコマでは愛美の「みんな踊らないとオバケが来ちゃうぞ!」の声を合図にハロウィンをイメージした正統派四つ打ちダンスロック「Hello! Wink!」と、タイトルからしてラブリーなホラーテイスト満載のスウィングナンバー「DOKI DOKI SCARY」を2連投。

写真:福岡諒祠(GEKKO) (C)BanG Dream! Project

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和テイストあふれる衣装のお気に入りポイントをそれぞれ紹介し、ライブ冒頭に披露した大塚の書き初め「命」の横棒が1本足りていないことが発覚するなど、にぎやかなMCタイムを挟んで2マス先の「前へ進め」が表示された刹那、会場からどよめきが。そしてその指示に素直に従ったPoppin'Partyの面々は、愛美と楽器隊のコーラスやマイクリレーが楽しい邦ロックチューン「前へススメ!」でそのタイトルどおり、ポジティブなメッセージを熱く熱く届けてみせる。

さらにすごろくが終盤に差し掛かった「サプライズ曲をお届け」のコマでは「全バンドリーマー待望!」「あの曲がついに!」の煽り映像とともに「切ないSandglass」を初披露。2018年にリリースしながらも、それから7年、メンバーもポピパーも待望しながらもライブで演奏されることのなかった曲だけに、伊藤のピアノの音色が聞こえてきた瞬間、客席のそこここから驚きの声が沸き上がる。複雑な転調を繰り返しながらもセンチメンタルな青春のひと幕を描き出すこの曲を文字どおり熱演した5人は、同じくライブ初披露となる昨年のクリスマスイブリリースの最新Single曲「Drive Your Heart」を矢継ぎ早にプレイ。エモーショナルな伊藤のピアノと、大橋の強力な2ビートとそれを自在に乗りこなす西本のスリリングなベースライン、リズム隊に負けず劣らぬスピードで畳みかけてくる愛美のボーカルと大塚の単音バッキングは、それまでも熱すぎるほどに熱かった客席の温度をさらに何度も上へと押し上げた。そのオチサビ、「みんな歌って」という愛美のシャウトを受けたポピパーが拳を高々と突き上げて《wow wowwow,wow wowwow》とシンガロングする光景は、間違いなくこの日のハイライトにひとつといえるだろう。

2つの新曲に万雷の拍手が集まったところで、すごろくは小休止。伊藤が「Drive Your Heart」がリハーサルのときに想定していた以上に盛り上がっていたことに感激するなど、初披露の2曲について語り合ったメンバーは新たなるゲーム「ぽっぴんかるた」をスタートさせる。

これはかるたの絵札のように、右肩に五十音のいずれか1字が書き加えられたバンドのCDジャケットの画像を見て、それにふさわしい読み札の内容を考える、愛美曰く「大喜利ですね、要は」なコーナー。そして「せ」の字が加えられた『Poppin'on!』のジャケットを見た伊藤が「背が伸びて高校生になっちゃった」、木陰でランチボックスを広げるメンバーの姿が描かれた『キラキラだとか夢だとか~Sing Girls~』に大橋が「あーあ、1週間も同じ弁当だそろそろメニュー変えてほしいな」と添えるなど、Poppin'Partyの面々はなんともノンキな言葉遊びで客席を笑わせた。

ところがスクリーンの映像がすごろくに戻り、コマが「みんなでお正月マラソンチャレンジ!ついてこれるかな?」に止まると、バンドはゆるゆるとしたムードを一掃。ストロングスタイルなライブを展開する。

5人の流れるようなハーモニーから「Time Lapse」が始まると、愛美は、大塚のワイルドなリフと西本のパワフルなスラップを背に「みんなついてこれるかなー!」と客席を挑発。これをポピパーが《oh oh...》のシンガロングで受けて立つと、センチメンタルなメロディと、オールドスクールなハードロックを下敷きにした野趣あふれるアレンジのマッチングが光る1曲でマラソンチャレンジをスタートさせ、その後も大ネタをつるべ打ちする。

大橋のドラムソロから正統派ロックナンバー「Moonlight Walk」に雪崩れ込むや、大塚と西本はステージの両端から伸びたランウェイへとそれぞれ展開。上手の大塚がのけぞりながらタッピングでソロを奏で、下手の西本が客席へと乗り出さんばかりの前傾姿勢で重低音を放ってポピパーたちに接近戦を仕掛けてみせる。そしてステージ上では愛美が月明かりを頼りに〈キミ〉と一緒に夜明けを目指す物語を熱くも、どこか優しげな歌声で紡ぎ、伊藤が大橋のシャープなビートに乗せてチャーミングなダンスを披露。キャリア10年を誇るライブバンドならではのメンバー同士の信頼感に裏打ちされた自由なプレイスタイルで魅せると、彼女たちはライブアンセム中のライブアンセム「キズナミュージック♪」を続けて、またもハイライトを生み出してみせる。

愛美が肩で息をしながら「マラソンもラストスパート!みんなのキズナで最後まで走りきろう!」をシャウトし、伊藤のピアノが流れ出すと、客席からはこの日一番の歓声が。その熱狂の中、バンドはメンバー同士、そしてリスナーとのキズナを手に〈大好きな歌約束の歌永遠の歌届けよう!〉と、感極まったかのような表情で高らかにに宣言。その姿にポピパーたちが熱いコールを返すその景色はドラマチックの一語に尽きた。

おとそ気分などという言葉からは、およそほど遠いガチ感満載のマラソンチャレンジが終わりを告げるとライブ本編も最終盤に。「それじゃあここからはフィーバータイム!みんな楽しく飛び跳ねちゃいましょう!」と煽る愛美に応えたバンドはラストナンバーに「ぽっぴん'どりーむ!」をセレクト。かわいらしくバウンスするリズムでポピパーたちが“楽しく飛び跳ね”る中、愛美が満面の笑顔でピースサインを突き出し《上手にできました!(Yeah!)》とこの曲を締めくくると、Poppin'Partyの面々はいったんステージをあとにした。

写真:福岡諒祠(GEKKO) (C)BanG Dream! Project

写真:福岡諒祠(GEKKO) (C)BanG Dream! Project

熱烈な声援に応えたPoppin'Partyメンバーがアンコール1曲目に選んだ(?)のは「Yes! BanG_Dream!」だ。「ぽっぴん'どりーむ!」からアンコールまでの幕間、スクリーンが灯り「新春おたのしみすごろく」が表示されると、Poppin'Party不在の中、なぜかゲームは続行。勝手にサイコロが振られ、コマがあがりマスの1つ手前まで進むも、そこには「『ふりだし』に戻っちゃった!」の文字が……。その直後、ステージが明転。ステージに舞い戻っていた愛美、大塚、西本、大橋、伊藤が「『Happy BanG Year!!』始まりました!?」「最後まで盛り上がっていきましょう!」と、1時間半前に聴いたはずのMCとともに、やはり1時間半前に聴いたはずの同曲をまたも披露した。

しかし、メンバーの様子は1時間半前とは少し違う。大橋はなぜか赤いハートのサングラスをかけて無表情のまま太鼓を叩き続け、先ほどはタンバリン片手にステージを闊歩していた伊藤の手にはでんでん太鼓。西本は大塚の立ち位置前に設置されたお立ち台に腰掛けながらニッコニコでベースをプレイ。確かにセットリストこそ“「ふりだし」に戻っ”てはいるものの、なにかが違うステージを展開した。

その後、愛美が「もう1回最初からライブできるってことでしょ?」とすっとぼけ続けるも伊藤が「いやいやいや、おかしいでしょ?」とツッコむなど、果たして“「ふりだし」に戻る”べきか、議論を重ねていると、またもスクリーンが灯り、そこにはPoppin'Partyの盟友バンドRoseliaのボーカル・湊友希那役の相羽あいなの姿が。4月29日にPoppin'PartyとRoseliaがSingleを同時発売することと、5月3日には両バンドの合同ライブが開催されることをアナウンスした彼女は、Poppin'Partyが今のおかしな状況から抜け出してすごろくのあがりを目指せるボーナスチャンスをプレゼントする。

そのお題は「潰えぬ夢へ燃え上がれ」。メッセージが表示された刹那、Poppin'Partyの面々はそのフレーズが歌詞に登場するRoseliaのキラーチューン「FIRE BIRD」をカバー。Roseliaのライブよろしく客席エリアが赤いペンライトの光で溢れかえる中、ゴシッキーなサウンドを指向する彼女たちのそれとはまた違う大胆で豪快なアンサンブルですごろくのコマをあがりのひとマス手前まで進めてみせた。

そして客席と「すごろく」「スタート!」とコール&レスポンスして無事すごろくをあがってライブは大団円を迎えた。

……かと思われたが、「でもなんか歌い“TARINAI”気がするし、ポピパのみんなも演奏し“TARINAI”んじゃない?」「みんなもまだまだ盛り上がり“TARINAI”んじゃない?」と首をかしげる愛美がポピパーと「まだまだ遊び“TARINAI”」と声を合わせると、Poppin'Partyは仁王立ちの西本のブーミーなリードベースとともに「TARINAI」をパフォーマンス。高速フロウと和テイストのメロディ、大胆にリズムチェンジしながらも確実に踊れる横ノリダンスビート、せわしなく動き続けるギターの単音バッキングと、パーティチューンでニューイヤーパーティを締めくくった。

写真:福岡諒祠(GEKKO) (C)BanG Dream! Project

写真:福岡諒祠(GEKKO) (C)BanG Dream! Project

Poppin'Partyの前回のワンマンライブは昨年、2025年5月の東京・日本武道館での10周年記念公演。ポップな演出とラブリーなパフォーマンスが目を引きつつも、Poppin'Partyとポピパーの10年の歴史を振り返りつつ、11年目以降の未来の姿を思い描くという、バンドのナラティブに真摯で丁寧に寄り添うものだった。

ところが今回の「Happy BanG Year!!」は、

ポピパーたちと一緒に新年を祝いたい! 正月休みに一緒に遊びたい!
 

当日、愛美と大塚と西本と大橋と伊藤はおそらくそんなことを考えていたのではないだろうか? そう思わせるくらいに楽器を弾き、歌を歌い、大喜利に笑い、ガールズトークに花を咲かせる彼女たちは楽しげだったし、だからこそ客席の我々もただただ楽しむことができた。

しかもご存じのとおり、Poppin'Partyのパフォーマンスはとにかく極上。この日、東京ガーデンシアターに集まった面々と生配信視聴者たちは盤石のプレイでグッドミュージックを浴びる、得がたい“音楽始め”を迎えられたことだろう。

写真:福岡諒祠(GEKKO) (C)BanG Dream! Project

写真:福岡諒祠(GEKKO) (C)BanG Dream! Project

なお、アンコール中の映像とMCのとおり、Poppin'Partyは4月29日に通算22枚目のSingle(タイトル未定)をリリース。なお当日にはRoseliaの19th Singleも同時発売される。さらに5月3日には両バンドによる合同ライブが東京・有明アリーナで開催される。Singleの収録内容や公演情報など、続報はBanG Dream!の公式Xでチェックしてほしい。

取材・文:成松哲 写真:福岡諒祠(GEKKO)

セットリスト

■Poppin'Party New Year LIVE「Happy BanG Year!!」@東京ガーデンシアター

■アーカイブ配信受付中
【配信】価格:5,500円(税込)
販売期間:~2026年1月10日(土) 21:00まで
配信期間:~2026年1月10日(土) 23:59まで
国内配信受付URL:https://eplus.jp/pp_260103/st/

01.Yes! BanG_Dream!
02.What's the POPIPA!?
03.開けたらDream!
04.Hello! Wink!
05.DOKI DOKI SCARY
06.前へススメ!
07.切ないSandglass
08.Drive Your Heart
09.Time Lapse
10.Moonlight Walk
11.キズナミュージック♪
12.ぽっぴん'どりーむ!

EN01.Yes! BanG_Dream!
EN02.FIRE BIRD
EN03.TARINAI

■セトリプレイリスト公開中
https://bmu.lnk.to/ppp_live2026pr

リリース情報

Poppin'Party・Roselia New Single(タイトル未定)

4月29日(水)に同日リリース
 

ライブ情報

Poppin'Party×Roselia 合同ライブ


2026年5月3日(日)開場 16:30/開演 18:00(予定)
会場:有明アリーナ
出演:Poppin'Party、Roselia

◆最速先行抽選申込
受付期間:~2026年2月1日(日) 23:59
申込券は以下の2タイトルの初回生産分に封入。
・11月19日(水)リリース Roselia 18th Single「Steadfast Spirits」
・12月24日(水)リリースPoppin'Party 21st Single「Drive Your Heart」

(C)BanG Dream! Project
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