明日を担う音楽家による特別演奏会

オペラの未来を担う逸材たちが集結

 音楽家の経歴の留学に関する記述に、「文化庁」という文字を目にすることが多いだろう。その多くは同庁が1967年から実施する「新進芸術家海外研修制度」(2001年までは「芸術家在外研修」)によって派遣されたことを示すものだ。音楽だけでなく、あらゆる芸術ジャンルからこれまで3,000人を超える若き才能がこの制度を活用し、海外で吸収した経験を生かして国内外で活躍している。

 2月に開催される「明日を担う音楽家による特別演奏会」は、この制度によって海外で研鑽を積んだ歌手たちによるコンサート。つまり近未来の日本のオペラ界を担うフレッシュな面々が顔を揃える公演だ。今回の出演者は12〜14年度に留学を経験した以下の10人。

 坂井田真実子(ソプラノ/研修先:ウィーン 以下同)、柴田紗貴子(ソプラノ/ロンドン)、竹多倫子(ソプラノ/ミラノ)、古瀬まきを(ソプラノ/ドレスデン)、吉田和夏(ソプラノ/カーディフ)、新海康仁(テノール/カターニャ)、曽我雄一(テノール/ボローニャ)、又吉秀樹(テノール/ウィーン)、後藤春馬(バス・バリトン/ロンドン)、三戸大久(バス・バリトン/ウィーン)。

 すでに二期会のオペラ出演経験もある歌手から、これが実質的なデビューとなる新人まで、多彩な顔触れが歌声を競う。共演は園田隆一郎指揮の東京フィルハーモニー交響楽団。アリアを中心に、重唱なども交えたオペラ名曲の一夜。明日のスターを探しに行こう。

文:宮本 明
(ぶらあぼ + Danza inside 2016年2月号から)


明日を担う音楽家による特別演奏会
2/3(水)19:00
東京オペラシティ コンサートホール
問:チケットスペース03-3234-9999
http://www.ints.co.jp


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