鷹之資が欧州の地で歌舞伎の魅力を鮮やかに描き出す 『女方ができるまで』欧州公演が開催決定
『藤娘』中村鷹之資(C)渡辺文雄
若手実力派の歌舞伎俳優・中村鷹之資が出演し、歌舞伎の「女方」の芸術性に焦点を当てたヨーロッパ巡業『MEETKABUKI -The Art of “Onnagata” Europe Tour 2026-』を開催することが発表された(主催・製作:松竹株式会社)。2026年4月、パリ・ローマ・ケルン三都市の国際交流基金日本文化会館で行われる。
400年を超える歴史をもつ日本伝統文化である歌舞伎。男性が女性の役を演じる「女方(おんながた)は、化粧、衣裳、所作、そのすべてが数百年にわたり芸術的に磨き上げられ、歌舞伎特有の手法として発展を遂げてきた。今回の『MEETKABUKI -The Art of “Onnagata” Europe Tour 2026-』は、そんな女方の芸術性に焦点を当てた特別なイベントだ。ヨーロッパにおける松竹製作の歌舞伎イベントは、2018年にパリを中心に開催されたジャポニスム2018に「松竹大歌舞伎」が参加して以来となる。
中村鷹之資(C)Tadao Matsuda
出演は、五世中村富十郎(人間国宝)の長男、中村鷹之資。高い身体能力に加え、古典に向き合う真摯な姿勢で観客を魅了し、次代の歌舞伎界を担う存在として注目を集めている。イベントでは、通常は楽屋で行われる化粧や衣裳の着付けを観客の前で実演し、長唄舞踊の名作「藤娘」を披露する。また、幕開きとなるパリ公演では、女方から獅子へと姿を変え、勇壮な毛振りを見せる「石橋」も上演が予定されている。
(C)渡辺文雄
(C)小川知子
公演に向け鷹之資は「ヨーロッパ公演は憧れでございました。父(五世中村富十郎)も、‟アヅマカブキ”で欧米十数カ国、四十都市以上を巡り、歌舞伎の海外公演にも多く出演しておりました。今、世界的にも歌舞伎への注目が集まる中、魅力をより近くで感じて頂けるよう、そしてこの公演を通して新たな知見を得て帰ってきたいと思います」と、コメントを寄せている。
公演情報
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