TOSHI-LOW(BRAHMAN) × Riddim Saunter 音楽性や世代は異なれど確実にシンクロしてきた互いの本音
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BRAHMAN/TOSHI-LOW × Riddim Saunter/田中啓史、浜田将充、古川太一 撮影=山川哲矢
昨年11月、3日間に渡って開催されたBRAHMANの30thアニバーサリー『尽未来祭2025』。熱い交流や衝撃のトピックは多々あったが、最も歓迎された祝福のシーンは、初日、Riddim Saunter復活にあった。緊張した様子もなく始まる演奏と、最後に披露されたカラフルな新曲、そして1年限定で続けると宣言していたツアーの発表。いかにもRiddimらしい軽やかさに満ちたステージだったが、その裏にはどんな意志と動きがあったのだろう。きっかけを作ったBRAHMANは、今どんな眼差しで後輩たちの再始動を見つめているのか。音楽性や世代は微妙に異なるが、確実にシンクロしあってきた互いの本音。BRAHMANからはTOSHI-LOW(Vo)、Riddim Saunterからは田中啓史(Vo)、浜田将充(Ba)、古川太一(Dr)に集まってもらった。
――まず去年の『尽未来祭』の話を伺います。Riddim Saunter復活はどんなふうに決まったんでしょう?
田中啓史:それぞれメンバーに声はかかってたと思うんですけど、僕で言うと、TOSHI-LOWさんから「来年BRAHMAN30周年なんだ」ってメールが来たんですよ。その瞬間に自分の鼓動がはっきり聞こえました。ずっと10年前の『尽未来祭2015』を断ったことが引っかかってて。でも、まだ誘われてもないのに僕から「誘ってくれてます?」って言うのも変じゃないですか。だから「おめでとうございます」だけを返して続きを待ってたんですけと……1週間何も来ないんですよ。
――逆に怖い(笑)。
田中:で、1週間待って我慢できなくなって「これ、続きってあります?」って僕から返して。「祝ってもらうんだ」「そうですよね。白々しくすみません」って感じでやりとりが始まりました。その段階から、僕の中ではもう前向きな気持ちになっていたんですね。ただ、まだメンバーの誰とも喋ってない状態だったから「ちょっと待っててください。メンバーと話します」と。それが『尽未来祭』の1年半ぐらい前、春のことです。
TOSHI-LOW
メンバーそれぞれが音楽を続けてる今のうちに、「俺らのため」っていうきっかけさえあればやってくれるんじゃないかなって。
――TOSHI-LOWくんは、他にも解散したバンドがいる中で、なぜRiddimの再結成を望んだんですか。
TOSHI-LOW:望んだっていうか、20周年で誘った時に約束してるから。当時「今回は出られません」って話だったけど「じゃあ30周年の時よろしくな」って言ったら、たぶんみんな、ない話だと思ったんだろうね。すんごい気持ちよく「はいっ!」って(一同笑)。
古川太一:そうだ、そうでした(笑)。
TOSHI-LOW:それを俺はしっかり覚えてた。あと最近はご近所にハマ(浜田将充)がいるから、メンバーの様子とかも聞いてはいて。もちろんほんとにできない感じだったら誘わないと思うんだけど、話を聞いてるぶんには、もしかするとこれは最後のチャンスじゃないかなと思ってた。ここからさらに大人になっていくとどんどん気持ちも離れていくじゃない? 別にRiddimをやる必要性もなくなるし、逆に言ったら誰かの追悼ライブとか、もう悲しいことでしか集まれないかもしれない。その手前、まだメンバーそれぞれが音楽を続けてる今のうちに、「俺らのため」っていうきっかけさえあればやってくれるんじゃないかなって。そういう期待は正直あった。
田中:うん。ちゃんと一人ひとりと話したかったので返事をするまで時間はかかりましたけど。でも正直「やらない」ってことにはならないと思ってたんです。別にみんなを説得しにいったわけでもないし。
古川:僕はもう「やるしかねぇ」でしたね。ほんとそれだけ。「やらない」とか、そんなつまんないこと言ってる場合じゃなかった。
浜田将充:もちろんバンドが仕上がるのかどうか、考えましたけどね。やりたい気持ちはあるんだけど、バンドがちゃんとあの場所で体現できるかどうか。全員が確信を持ってないとできないと思ってたのかな。
田中啓史(Vo)
またみんなでRiddim Saunterを動かすのは大変だけど、その先に何かあるだろう、みたいな。それもやろうと思えた理由のひとつです。
田中:それはあった。ただ、もう「できない」って断るのはつまらないなって。10年前は、まぁ解散してからの月日が短いこともあって首を縦に振ることはできなくて。それは自分の中で必要なプライドだったんです。でも今回の30周年はそうじゃなかった。その違いを当事者たちはわかっていたし、お客さんにもこれは伝わるだろうなと思ったから。だから、話は止まることなく進んでいきましたね。
TOSHI-LOW:質問! 2011年に1回終わった理由って、いろんなとこで話してる? ちゃんと発表してる?
田中:当時はしてないっす。だから今回の(再始動タイミングでの)インタビューで軽く話してはいるんですけど。一言で言うと、面白いと思えなくなってたってことです。別に仲悪くなってはないんだけど……。
TOSHI-LOW:や、軽く悪かったよ。ギスギスしてないってことはなかったと思う。
田中:2010年にBRAHMANとツアーやって、客観的にはそう見えてましたかね。年が明けて「次はどうする?」って話になったときに、自分の中から創作意欲が出てこないのを感じたんです。そうこうしてたら東日本大震災が起きた。「その話はちょっとストップ」ってことで東北に行ったりして。それで6月くらいにもっかい改めて話して、そのあと9月に解散。そういう流れでしたね。
古川:あの時は辞めるしかなかった。もう辞める一択。
浜田:活動を止める=解散っていう選択以外なかった。
――とりあえず休止、とは言えなかった?
古川:うん。それはすごくありました。
田中:バンドを止める決断と同時に、僕はソロをやると決めて。そうなるとモチベーションがめちゃめちゃ高くなったんですね。1人でやるのはめちゃめちゃ大変だったけど、音楽やるの楽しいなと思ったし、解散してよかったな、とも思ってた。それを14年続けてたんですけど、でも今は逆のことが起きてて。またみんなでRiddim Saunterを動かすのは大変だけど、その先に何かあるだろう、みたいな。それもやろうと思えた理由のひとつです。
古川太一(Dr)
BRAHMANきっかけで動き出して、また全国のライブハウスに行ける。ここからまた何かを次に繋げていけるのかなって思います。
――復活のステージで、すでに翌年のツアーは発表されています。未来に何かがあるというイメージは最初から全員が共有してました?
古川:最初は『尽未来祭』の1本だけが決まって。でも復活するなら、震災の前からBRAHMANがやってきた活動、第一線で活動してるバンドが全国各地に出向くこと、地方のライブハウスを細かく回り続けることへのリスペクトがまずあったので。そういうバンドと一緒にやってきた後輩である僕らなりの、ひとつアンサーがないと納得いかなかったんですね。1本だけライブやって「はいはい、お祝いです」っていうのは絶対違う。ここから全国のライブハウスに向けた活動をもう一回ちゃんとやれるなら、『尽未来祭2025』で復活することにも筋が通るんじゃないかなと思って。それで僕から次のツアーのことを提案して。
浜田:だから、最初のミーティングからその話ばっかりでしたね。「久しぶり!」とかじゃなくて「ツアー、どうしよっかね?」って。
古川:この姿勢がアンサーだと思ってくれたら嬉しいです。こういう話、あんまり表立って言う機会もないので。コロナ以降、いろんなバンドがそうだと思うけど、動きづらかったところもあったんですよ。でもBRAHMANきっかけで動き出して、また全国のライブハウスに行ける。ここからまた何かを次に繋げていけるのかなって思います。
TOSHI-LOW:……ここまで聞いてわかったと思うけど。Riddimってルックスも柔らかいし音も暴力的じゃないじゃん。けど、むちゃくちゃ我が強いバンドなの。それぞれ意固地な部分もあるし、辞める時も解散じゃなきゃ気が済まなかっただろうし。また始める時も、それくらい強いものが一人ひとりに必要で。音楽的には器用に見えるけど、みんなむっちゃ不器用。
田中:ふふふっ。
TOSHI-LOW:そんなバンドをまた起こすなら、1年限定っていう期間が必要だったのもわかる。他の人から見たら「なんで? 普通にまたやればいいじゃん」って思うだろうけど、本人たちは「1年限定」とか、ちゃんと自分たちで納得するものがないとできなかったんだと思う。
――では『尽未来祭』当日の話です。それぞれの感想は?
TOSHI-LOW:もう余裕だったよね? 鼻くそほじりながら出てる、みたいな感じだったよ(笑)。
田中:ははは。一応聞きますけど、いい意味で?
TOSHI-LOW:うん。解散前となんも変わらない。客の空気もさ、なんか「じゅ……15年!」みたいな感じで号泣してるような奴が誰もいない(笑)。「おぉ、早くやれー!」ぐらいの雰囲気でバンドを待ってて。
田中:それは確かに。むしろ(シークレット・ゲストで出た)ヌンチャクのほうがすごい空気で。そのコントラストもよかったですね。ヌンチャクが出て、次が僕らっていう出順もよくて。そのことで緊張したわけでもなかった。もちろん鼻くそほじって出てはないですけど(笑)、あとはやるだけというところまで持っていけてたので。
浜田将充(Ba)
(BRAHMANは)こういうバンドでこういうふうに音楽人生続けられたらなって、一番最初に目標にしたバンドですね。そこは今も変わらず思います。
浜田:僕はもう、ライブ見たいアーティストばっかりだったので当日は最初から行って。市川さん(LOW IQ 01)見てる時に「やべぇ、ここでやるのか」って一瞬冷や汗をかきましたけど、でも楽しもうと思って。そこからはずっと客席で遊んでましたね。そしたら全然余裕で「あ、そろそろステージ上がんなきゃ」って感じで出ていくことができて。よかったです。
古川:僕は……けっこう一番考えたかもしれない。出順も、14年ぶりのライブってことも、新曲をやるって決めたこともそうだし。BRAHMANの30周年に何を残せるんだろう、生きてたらこんなことがあるのかって、ずーっと考えてましたね。あれは緊張っていうより……何だったんだろう? もう二度と味わえないような気持ちだったと思います。
田中:確かにね。あと、Riddim Saunterってあんな広い会場でやったことないんですよ。あとフェスだとリハもないじゃないですか。本番に初めてステージに立って歌うだけで。やりにくさは最初から覚悟してたんですけど、なんか不思議とやりやすくて。歌いながら「どういうこと?」って思いましたけど、それが休まずに歌い続けてきたってことなんだろうなと。
TOSHI-LOW:初日なら必ずいい雰囲気でライブができるって、俺は最初から思ってた。Riddimって結局90年代の申し子だと思ってるから。90年代に生まれたカルチャー、俺が大好きだった部分を、すべてブラッシュアップして持ち合わせてるバンド。だから俺は好きだったの。先端だし、ハイブリッドだし、でも全部が90年代ユースカルチャーにあるものだった。
田中:僕ら、数字的には確実に2000年代のバンドなんです。だけどあの日にトリ前でライブができて「これ流れおかしい」って言われることもなく。僕らもちゃんと説得力を出したかったし。
TOSHI-LOW:Riddimってどっちもあるんだよね。俺らみたいなパンクとかライブハウスの系譜もあれば、90年代初頭のクラブカルチャー、ネオアコとか渋谷系の系譜もあって。俺らの界隈で言えばチャーベ(松田“CHABE”岳二)とかイッちゃん(LOW IQ 01)とか田上(TGMX)の流れ。その融合点がRiddimだと思ってる。ただ、クラブカルチャーからバンドになる系譜図、ジャンルとして言葉になってないんだよ。バンドだけどダンスミュージックで、いわゆるクロっぽいだけじゃなくストリートっぽさもある。それを何と呼ぶか、言葉がないの。
――確かに。のちにNiW! Recordsになっていく流れ。
TOSHI-LOW:90年代の前半にチャーべとかイッちゃんがやってたことは実はデカい。それがのちにこうなっていったから。だから、初日の最後にRiddimが出れば絶対いい空気になると思ってた。スタートはイッちゃんで、間にはヒップホップもいればエゴラッピンみたいな人たちもいて。こういう流れをすべて包括できるのって、実はRiddimなんだよね。
古川:最初は「BRAHMANのお祝いです、出ましょう」って話だったけど、ラインナップを知った時は別の意味で嬉しくて。今TOSHI-LOWさんが言ってくれたように、僕らはずっとそこを貫いてきたし、90’sのカルチャーに影響を受けた自分たちを、僕らなりにアップデートして表現したかったんです。あの『尽未来祭』に出れたことで、自分たちの活動がすべて肯定された気がして。嬉しかった。
――素敵なイベントでした。ただ、あれが大団円というわけではなく、年が明けてもBRAHMANのツアーはまだまだ続いています。
TOSHI-LOW:ねぇ? 俺らもあと1年で終わるって言おうかな。
――誰も信じない(笑)。グランドファイナル、東京ガーデンシアターはどんな内容になりそうですか。
TOSHI-LOW:まだ何も決めてない。結局俺らはやれる限り続けることを今のところ動力にしてるから。今の状態をそのまま出すだけ。まだそんなに衰えてるとは思わないし、歌ってても限界は感じない。マイナスの要素より、もっとできることを感じるし。だから、今できる最高峰をずっとやるだけ。もちろん第4コーナーを回ってるのはもうわかってるから、最後の100メートルダッシュをちゃんと見せる。そのためにみんな生きてるところはあるし、そこはまだ綺麗に揃ってると思う。誰かが大病をしたり、誰かがついていけなくなるとか、そういう段階になってないのはありがたい。
――ここまで一枚岩のバンドって、3人にはどう見えるものですか。
浜田:こういうバンドでこういうふうに音楽人生続けられたらなって、一番最初に目標にしたバンドですね。そこは今も変わらず思います。
田中:うん。高校生の時にコピーしてたし、憧れてました。でも僕らは同じバンドを30年やることはできなかった。さっきTOSHI-LOWさんが僕らのこと「不器用」って言いましたけど、BRAHMANは器用なんですかね?
TOSHI-LOW:いや、そこまでこだわりがないんだと思う。俺らって音楽の何かをやりたいんじゃなくて、どっちかって言うとみんなBRAHMANをやりたい。Riddimは一人ひとりにこだわりがあって、しかもニッチじゃん。自分が好きなものに対して病的なくらい愛がある。太一なんて「碓氷峠鉄道文化むら」のデザインもやってるけど、電車見て泣く男なんだよ?
一同:ははははは。
TOSHI-LOW:震災のあと南相馬行ったじゃん。原発で動けなくなったスーパーひたちっていう特急があって。乗り物って動いてないとすぐ錆びるの。で、太一はそれ見て号泣してる(笑)。俺どんな顔していいかわかんなかった。膝から崩れ落ちて「あぁ……可哀想だ、可哀想だ」って泣いてんだよ。
古川:(真顔で)今思い出しても泣きそうですね。
一同:はははははははは!
TOSHI-LOW:こんなバンドだよ? 誰か一人が「そんなのどうでもいいじゃん」とか言ったらすぐ解散ってことになる。一人ひとり育ってきたカルチャーも違うし、まとまったチーム感はあんまりなくて。でも逆に言えばそれは強さになる。そういうバンドが「じゃあやろう」って同じ方向を向いてしまえば、一晩限りの復活にはならないと思ってたし。だからツアーがちゃんと決まってたのは俺も嬉しかった。
――Riddimはツアーに合わせて、新作『Seasons of Love』も完成させています。これは全員がそれぞれ作詞作曲を担当した作品。
古川:そうです。まず『尽未来祭』出演の話を受けて僕が1曲作って。復活して昔を振り返るんじゃなくて、やってきたことを新曲に残そうと思ったことがきっかけなんですけど。
TOSHI-LOW:最初どれ作ったの?
古川:「Seasons of Love」。これを書いた時、BRAHMANの音楽を思い浮かべたんですよね。民族音楽というか、日本、アジアのエキゾチックなメロディ。「Seasons of Love」の最後のメロディ、《あいの季節は~》っていう部分はBRAHMANをヒントにしてます。もしかしてTOSHI-LOWさんが歌ったらBRAHMANになるかな、とも考えて。今までのRiddimになかった音階。
――面白い。そこも意識して聴いてみますね。
古川:「Seasons of Love」がわりと早い段階で完成したので、これをヒントにメンバー全員、1曲ずつ作詞作曲できるんじゃないかと思って。「そういう作品を残してツアーをするのはどうだろう」って提案して。
田中:昔のRiddim Saunterの作り方だったら、太一が曲を書いて、俺が歌詞を書くこともできたと思うんですよ。でも太一が一気に歌詞まで書いてきた。ほぼ初めてのことだったんでびっくりはしたけど、誰かのクリエイティブな気持ちにNOを言いたくなかったんです。時間もあったし、一人1曲、5曲くらいは作れるだろうって。別にもう次もないし、だったらやりたいこと全部やったほうがいいと思って。
TOSHI-LOW:曲はそれぞれが作って、アレンジはみんなでやるの?
浜田:スタジオでみんなで練りますね。構成もめっちゃ変わります。
古川:曲それぞれの大事なテーマを軸に、ほぼ全部変えます。細かいネタをちょっとずつみんなでいじっていく。
TOSHI-LOW:そこが秀逸なんだよね。リズム作ったりメロディ作るなら、音楽やってる人はある程度できるようになるけど。でも編曲って難しい。情報量がいっぱいある中で、大事なものをどうやって詰めていくのか。しかも3分くらいでキュッと収められるか。ほんとムズい。
古川:3分はほんとに難しい。その通りなんですよ。
田中:TOSHI-LOWさん、めっちゃ聴いてくれてる。嬉しい。特に今回の曲はソロっぽくアレンジしても意味ないじゃないですか。Riddimの感じにならないと意味がないから、なるべく受け入れるし、逆に提案もするし。だからよけい全曲がRiddim Saunterっぽくなっていったと思う。
古川:そう。たとえば啓史のソロで僕が叩く時は何も言わないけど、でもRiddimでやるとなったら何でも言う。「ビートはこうしたほうがいい」「ここはちょっとどうなんだろう?」とか。「これはセットリストの何曲目に入るんだろう?」ってこともイメージしながら。やっぱりバンドの曲ってライブのために作るので。
こういうオリジナリティのあるバンドが俺は好きで、それが終わってしまったことがすごく悲しかった。でも、いつかチャンスがあるんだったら、このバンドはすごい風景が見れると思ってた。
――今後、ツアーでは2バンドの共演も控えています。6月20日の高松トゥーナイス。ツーマンは久しぶりですよね。
古川:ほんと解散前、2010年ぶりの共演。
田中:あの時は10本くらい、西から回って北海道まで行ったんですよね。
TOSHI-LOW:そっちもバンドが終わる寸前だったかもしれないけど、震災前って俺、自分が終わる寸前だったから。でも最後、帯広だっけ? クルマ止まっちゃったことがあるの。BRAHMANの機材車が故障して、運転手以外は全員ベロベロだったけど、みんなでワァワァ言いながら押してさ。なんか、終わりそうだった自分が「こういうのいいな、もうちょっとだけ旅を続けたいな」って思えた瞬間だった。くじけるのがもう少し早かったら震災来る前に俺は音楽を辞めてたと思うから、Riddimと行ったあのツアーがなかったら、超えられたかどうかわかんない。あの時にクルマを押したように、俺自身がみんなに押してもらったんだと思う。
田中:『尽未来祭』の前に飲みに行った時、「なんで僕らをまた誘ってくれたんですか?」って聞いたら、今の話をしてくれて。なんか、そんなこと後輩に言わなくてもいいじゃないですか。自分が弱ってた時の話だから。それを隠さずに言ってくれたのもすごく響きましたね。
TOSHI-LOW:似てるんだと思う。俺、オリジナリティのある音楽、オリジナリティのあるバンドが好きで。でもそれって前例がないことでもあるから、解散したら「ああいう音やってるの、あの人たちだけだったね」ってことになってしまうんだけど。俺らにも直属の後輩っていないの。民族音楽でミクスチャーみたいなバンドも別にいない。でも精神的にはRiddimが後輩だと思ってる。こういうオリジナリティのあるバンドが俺は好きで、それが終わってしまったことがすごく悲しかったけど。でも、いつかチャンスがあるんだったら、このバンドはすごい風景が見れると思ってた。押し付けがましいかもしれないけど「ここはひとつ、先輩の言うこと聞いて山登り行こうよ」みたいな感覚。朝日見て「すごくね? 10年前には気づかなかったよね?」って。みんなそれがわかる年にもなってきただろうしね。だから誘えたんだと思う。
取材・文=石井恵梨子 撮影=山川哲矢
BRAHMAN情報
ライブ映像『尽未来祭 2025』
完全生産限定盤A(BLU-RAY/2枚組) 9,350 円 (税込)
完全生産限定盤B(DVD/3枚組) 8,580 円 (税込)
<ライブ情報>
tour viraha final
日程:2026年5月15日(金)
会場:東京 ガーデンシアター
時間:OPEN 18:00 / START 19:00
<
アリーナスタンディング ¥5,980
スタンド指定席 ¥5,980
▼
イープラス https://eplus.jp/sf/word/0000000945
<関連リンク>
Riddim Saunter情報
EP『Seasons of Love』
※4/11(土)~ツアーより会場先行販売開始
<収録曲>
01. Intro
02. Seasons of Love
03. Makin' A Life
04. Theme from Kite
05. Here and There
06. Lights
07. Outro
<ライブ情報>
w/ FRONTIER BACKYARD, CBSMGRFC
w/ スーパーアイラブユー
DJ: KIKUCHIHIDEAKI
w/ Someday’s Gone, PINK POLITICS
DJ: kanbara
w/ FRIDAYZ, THE SENSATIONS
w/ to overflow evidence
w/ やまも
DJ: COICHI, BOB, CHIGON, NAKAO, MAKOTO (Notorious Rock), Nakajima (URAOMOTE)
w/ IdolPunch
DJ: AYAKA, ぬるま湯よしだ
w/ neil and iraiza, THE ZOO
DJ: DAI, のりんちょ, HIROYAN
w/ THE ACOUSTICS
DJ: GunChain
w/ デュビア80000cc
DJ: Yamarchy, Edmond, Kappy, KIN, MIZUARAI
w/ Coelacanth, ONOMATOPEE
DJ: odamy, tetsuoman, Nori (ROCK TRIBE)
w/ BRAHMAN
DJ: shota_yam, 832boy
w/ the band apart
DJ: ITAMI (EACHTIME.)
DJ: Kazuo
DJ: DAWA (FLAKE RECORDS)
DJ: OYAZI (SO NICE! BE HAPPY!)
DJ: YAMARCHY
DJ: RYO YAMAGUCHI (Ernie Palo)
<関連リンク>
■Keishi Tanaka https://www.keishitanaka.com/
■Hiroshi Sato https://x.com/hiroshisato
■Masamichi Hamada https://www.instagram.com/masamichihamada/
■Taichi Furukawa
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