「“新しい自分を創る”気持ちで頑張ります!」~舞台『HiGH&LOW THE 戦国 外伝』夏川椎菜インタビュー

2026.5.21
動画
インタビュー
舞台

夏川椎菜

画像を全て表示(6件)


10周年プロジェクト「HiGH&LOW 10th ANNIVERSARY YEAR」の一環として上演される『HiGH&LOW THE 戦国 外伝』に千愛役で出演が決まった夏川椎菜。自ら「自分のイメージとは真逆の役柄です」と語る“姉御キャラ”をどう演じるのか。”戦国時代活劇”というジャンルにも初挑戦、人気シリーズのファミリーとして新境地に踏み込んでいくその胸中を語ってもらった。

ーーはじめに本作への出演が決まった際のお気持ちからお聞かせください。

私の人生の中で触れてこなかったタイプのエンタメだったので、戸惑いはありつつ…でもだからこそいろいろ学べることも多いだろうな、頑張ってみたいなと思いました。もちろん「HiGH&LOW」シリーズの人気は知っていましたし、私の周囲でもどハマりしている子は多かったです。ただ、私自身は派手な喧嘩シーンとかヤンキー的な世界になかなか触れることなくここまで来てしまったので、今、ドラマシリーズから勉強中で改めて「面白いなぁ」って。学生時代に触れていたら、しっかりハマっていたかもしれません。

夏川椎菜

ーー「HiGH&LOW」シリーズの中でもこの舞台はさらにひとひねりした“戦国時代活劇”。時代劇はいかがですか?

自身が出演するという意味では初めてですね。朗読劇で新選組の物語だったり、明治、大正あたりのロマンスものには触れてきましたたけれど。

ーーでは、新たな世界への扉ですね。今回夏川さんが演じられるのは、主人公たちがたまたま足を踏み入れた場所で生きている千愛(ちひろ)という女性。役についてはどんなイメージで捉えているのでしょうか。

カスの里と呼ばれる地域の酒屋で働いている女性で、蒼木陣さん演じる風馬という男性をとある事件の最中に助け、愛を育んだ過去があるキャラクターです。最初にその人物紹介を見たときには恋愛要素担当というか、愛のストーリーを背負うキャラクターなのかなって思ってたんですけど、それだけじゃなく、カスの里っていうのが本当にもうその名の通りの……。

ーー世間から隔離されたような土地、いわゆるスラム街的な場所ですね。

そうなんです。そういう特徴を持った世界でたくましく生きている女性という背景、人生の下地がある女性だったので、まずはそこを大事に演じなければいけない。ただただ風馬とのラブストーリーに一直線になっちゃうと、それこそ「HiGH&LOW」が持つ魅力、「HiGH&LOW」の世界観とはちょっと違ったものになってしまうと思うので、自分の中の…ないんですけど、ゼロなんですけど(笑)、自分の中のヤンキー魂というか、スラムに住んでいるようなたくましさ感というものをどう作っていくかが、今の自分の中の大きなテーマです。

ーーそのあたり、これまで夏川さんを応援して来てくださった方々も、新鮮に楽しめるポイントになるかなと。

私もそれを観てもらうのがとても楽しみなんです。千愛はファンのみなさんが持っている私のイメージとはまた全然違う人物像というか、もうほぼ真逆と言っても過言ではないぐらいのキャラクターになっていると思うので。また、私の目標としては風馬とのエピソードで泣いていただきたいな、感情を高ぶらせてもらいたいなと思っていて、今作は女性のお客さまも多いと思いますし、女性たちに一番共感してもらえるキャラクターというか、自分を投影してもらえたり、みなさんに愛してもらえるキャラクターでいたいですね。そうなれたらきっと、千愛の想いもより伝わると思うんです。蒼木さんとは先日の読み合わせで初めてお会いしたのですが、本読みの段階からもう身体が「動きたくてたまらない」みたいな感じで挑まれていて、作品にかける思いが早速伝わって来ました。一緒に舞台に立つのがすごく楽しみです!

夏川椎菜

ーー先日主演の小野塚勇人さんにもお話を伺ったのですが、“総合エンターテインメント”という理念を引っ提げた「HiGH&LOW」シリーズ。本作も歌、ダンス、芝居…とさまざまなエンターテインメントの要素を持ち込んだ演出を駆使し、非常にパワフルな作品になるだろうと予想されていました。まさに「全身でパフォーマンスする舞台になる」と。

私が演じる千愛にもそういうシーン、そういう見せ場があるとはすでに伺っています。「こういうイメージで」と、リファレンスの動画もいただいていて…いわゆるノンバーバルというかダンスというか、一人で二役演じるみたいなタイプの表現。そこで風馬への恋心みたいなものをちゃんとお客様に伝えていかなきゃいけない重要な場面ですね。私はそもそも声優ですから、声にいろいろな情報を載せていろんなものを伝えるっていう仕事をしているが故に、ノンバーバルって言われると、もう一番の武器を封じられている状態。身体表現は、まさにこれから突き詰めていかないといけない一番の課題です。

ーー体を動かすのはお好きですか?

最近やっと、ちょっと好きになったって感じですね。去年ピラティスを始めたんですけど、これがめっちゃいいんですよ!  私は自分の体はあまり筋肉が定着しないんだって思っていたんですけど、ピラティスを通じて自分にもちゃんと動かせる筋肉があるんだってわかりました。姿勢も良くなったし、数年前のなよなよな体からは卒業できたかなと思うので(笑)、この状態も舞台に活かせたらいいなと思いつつ、でもそれだけではまだ全然足りないところもあるなとも思っていて。さらに鍛えていかないとですね。

夏川椎菜

ーー舞台で俳優として演じるという活動についてはどんな考えをお持ちですか?

声優としてのお仕事はやはり人前でお芝居するというタイミングがあまりなく、収録もスケジュールによっては相手役がその場にいなかったり、一人きりで行うことも多いんです。舞台は逆に目の前に相手役がいて、共演者のみなさんがいて、私のお芝居を受け取ってくれるお客さまがいるのが当たり前になっているので、そのライブ感というか、役をその場で自分として生きている感じが、大きな魅力だなって思いますね。また、声優でのお芝居は細かい情報、身体の動きとか、どういう息づかいをしているのかとか、年齢感とかも全て声だけで表現しますが、一方の舞台では声だけじゃなく、舞台に立っているさまざまな“見た目の情報”も大事になります。意識しないといけない部分が自分の喉だったり口周りだけじゃなくて本当にいろいろあるので、そこはすごく深掘りがいがあるというか、突き詰めがいがあるというか。武器が声だけじゃないという点、むしろ声以外も武器にしていけるんだと思うとまた表現のやりようがいっぱいあって、それがとても楽しいです。「自由だな」って思います。

ーー舞台での表現が声のお仕事にフィードバックされるということも……

もちろんあります。特にリアクションというか、相手のセリフを受けて、それに自分が反応して自分のセリフを言うってことをより意識できるようになったというか…テンポをより自分のものにできるようになった感覚はすごくありますね。受け取ることでさらに自然な会話ができるようになったというか。舞台ではこれまで演出家の深作健太さんとずっとご一緒させていただいてきたんですが、これも声優の現場と違うところなんですけど、舞台って稽古が1カ月ぐらい毎日ありますよね。そこで「稽古なんだから、とりあえず何でもいいから試してみて。トライアンドエラーで、駄目だったらやらなきゃいいだけだから、いろんなことをやってみてほしい」っていうのをすごく言われて。

ーー戸惑いました?

声優業だと自分である程度「完璧」に近い段階まで「こうやりたい」というプランを準備して、事前にしっかり方向性を固めてから現場に行くことがほとんどなんです。本番でその固めたものにディレクションをいただいて微調整する感じなんですよね。リテイクも多くてもせいぜい5回くらいなので、「たくさんトライアンドエラーで」と言われるのは新鮮でした。もちろんお芝居というものは相手役がいたら変わるものということを理解はしていたけれど、舞台の稽古を通してそれを体験としてすごく学べましたね。なので、声優の仕事に戻ったときによりいろんな可能性を考えられるようになったし、ディレクションをいただいたときにもちょっと思い切って、駄目だったら駄目でいいやという気持ちで方向性を探り直したりもできるようになりました。収録現場はスピードも求められたりするので、どうしても最初から絶対に正解を出さなきゃって結構凝り固まっていたところもあったのですが、それが舞台を経験することでちょっと一個外れることができたなと。「こういうセリフはこうやって言うものだろう」みたいな固定概念を持たないほうが自由に飛べるなあっていうのがすごくわかりました。それがまた自分のオリジナリティーにもなりますし。

夏川椎菜

ーー本格的なお稽古はもう少し先からになりますが、今、ご自身で準備されていることなどがあれば。

先ほどもお話ししたノンバーバルのようなシーンのイメージトレーニング。あとは千愛のバックボーン、彼女が生きるカスの里についてもいろいろ想像しています。やはり自分の近くにあるものではないので、ああいうスラムのような環境で生まれ育った女の人はどういうしゃべり方をするんだろうとか、どういう立ち方をするんだろうとか、触れて来たもの、体験して来たもの、そういう部分を想像して自分の中で膨らませると、少しずつリアルに感じられて自分の演技の財産にもなるかなって。最近は映画を観るときにもそういうキャラクターに注目するようになりましたね。

ーー本番までに積み上がっていく思いは大きいですね。

千愛は男たちの激しい戦いに参加するというわけではないんですけど、そのうねりの中で個人の戦いがあるというか、一人の女としての戦いがちゃんとある人。そこはしっかり見せていきたいなと思いますし、私自身もすごく挑戦がたくさんある作品になるかなと思っているので、稽古期間、もう「新しく自分を作る」ぐらいの気持ちで心も体もムキムキになって(笑)、カスの里で生きる素敵な姉御を目指して頑張りたいと思います。

ーー千愛の活躍、期待しています。ちなみに先ほどの撮影でポーズも決めていただきましたが、今回はイープラス貸し切り公演もあります。最後に劇場でお会いするお客様へメッセージいただければ。

貸し切り公演でを確保していただいた方は多分「絶対観たい」という気持ちの方たちだと想像していて、きっと同じ熱量の方たちが集まっているのだろうなと想像しています。そういう場所でのお客さま同士の熱の高まりとかもきっとすごく自分の経験になると思うし、客席と舞台上、相乗効果でどんどん熱い現場になっていくんじゃないかな。そういう空間で演技できることがすごく楽しみだし、いらしてくださるみなさんもその時をぜひ楽しんで欲しいですね。『HiGH&LOW THE 戦国 外伝』はダンスあり、歌あり、お芝居ありで、舞台装置もすごくド派手で、衣装もド派で…と、本当に視覚的な楽しみ方ができる作品。何度観ても楽しめる作品だと思いますし、全公演、ぜひたくさんの方に観ていただけたら嬉しいです。

貸切公演の7/18は夏川さんのお誕生日です! 観劇をして一緒に盛り上げましょう!

舞台『HiGH&LOW THE 戦国 外伝』公演PV

取材・文=横澤由香     撮影=中田智章

公演情報

舞台『HiGH&LOW THE 戦国 外伝』
 
■脚本:平沼紀久 渡辺啓
■演出:平沼紀久
■出演:
小野塚勇人 笹森裕貴 彩風咲奈
山田健登 蒼木陣 小澤竜心
八木将康 うえきやサトシ 土井ケイト 夏川椎菜 佐藤日向 伊勢大貴 納谷健
川久保拓司 伊達暁 伊藤正之 ほか

■日程・会場:
【東京公演】
日程:2026年7月15日(水)~7月30日(木)
会場:東京建物 Brillia HALL
 
【大阪公演】
日程:2026年8月7日(金)~8月9日(日)
会場:梅田芸術劇場メインホール
 
【愛知公演】
日程:2026年8月14日(金)~8月16日(日)
会場:御園座

料金:
【東京・大阪公演】
平日
S席:¥14,000(税込)
A席:¥10,000(税込)
B席:¥5,000(税込)
土・日・祝
S席:¥14,500(税込)
A席:¥10,500(税込)
B席:¥5,500(税込)
 
【愛知公演】
S席:¥14,500(税込)
A席:¥10,000(税込)
B席:¥5,500(税込)
 
 

夏川椎菜さんにイープラスポーズをしてもらいました。貸切公演は東京・大阪にて実施です!

 
<e+貸切公演>
日程:2026年7月18日(土)
会場:東京建物 Brillia HALL
開演:17:15~
【お得!観劇応援】特別限定価格
受付期間
2026/4/1812:00~2026/7/1817:15

<e+貸切公演>
日程:2026年8月8日(土)
会場:梅田芸術劇場メインホール
開演:17:00~
【お得!観劇応援】特別限定価格
受付期間
2026/3/2712:00~2026/8/817:00

貸切公演のは【こちら】から

■企画・制作:梅田芸術劇場
  • イープラス
  • 夏川椎菜
  • 「“新しい自分を創る”気持ちで頑張ります!」~舞台『HiGH&LOW THE 戦国 外伝』夏川椎菜インタビュー