「一生の記憶に残る経験を」関西フィルハーモニー管弦楽団『東大阪特別演奏会』開催、藤岡幸夫らオフィシャルインタビュー到着

2026.7.14
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クラシック

山本伸子、藤岡幸夫、橋本健太郎

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関西フィルハーモニー管弦楽団による『東大阪特別演奏会』は、今や毎夏恒例の華やかなクラシック公演だ。この企画には、同楽団の総監督・首席指揮者・藤岡幸夫の「普段はクラシックを聴かない人にもクラシックを楽しんでほしい」という想いが強く表れている。今年8月29日(土)開催の特別演奏会は、東大阪市出身のピアニスト・橋本健太郎がソリストとして登場するほか、これまで関西フィルと共演を重ねてきた大阪府立夕陽丘高等学校音楽科が100名を超える合唱で華を添える。藤岡幸夫、橋本健太郎、そして夕陽丘高校で合唱指導をしている山本伸子に公演に向けて意気込みを語ってもらった、オフィシャルインタビューをお届けする。

――藤岡さんと夕陽丘高校音楽科の皆さんは、過去に何度もコンサートで共演されてきたとのこと。最初のきっかけを教えてください。

山本:夕陽丘高校音楽科では年に1度、ザ・シンフォニーホールで定期演奏会を実施しており、2017年に客演指揮者として藤岡先生をお呼びしたのが始まりでした。

藤岡:初めて夕陽丘高校音楽科の皆さんの合唱を聴いたとき、そのあまりのすごさと山本先生の指導の素晴らしさにびっくりしちゃって。ノンビブラートで美しく、聴くだけで心が洗われるんです。それ以来、3年に1度は皆さんを関西フィルの舞台にお呼びし、生徒の皆さんが在学中に1度はプロのオーケストラと共演できる機会を作るようにしています。

――合唱に参加される皆さんは、普段は楽器などを専攻されているのですよね。

山本:音楽科には3学年合わせて120名の生徒がおり、それぞれピアノや声楽、管弦打楽器を専攻しています。週に2時間、管弦打楽器の生徒はオーケストラ、ピアノと声楽の生徒は合唱の授業を受けているのですが、藤岡先生とご一緒するときは、せっかくの機会なので専攻を問わず全員が合唱に参加しています。生徒たちにとって、最前線で活躍されている藤岡先生やオーケストラの皆さんとご一緒できることは、何より豊かな経験になっています。

――次に橋本さん、出演が決定したときの気持ちをお聞かせください。  

橋本:東大阪は地元なのでとてもありがたく、驚きと同時に大きな責任を感じました。地元で関西フィルの皆さまと共演できることが本当にうれしいです。

――橋本さんがソリストを務める2曲目「ラプソディ・イン・ブルー」について教えてください。

橋本:この作品は、藤岡マエストロからご提案をいただき演奏することになったのですが、私も元々大好きな曲だったのでとてもうれしかったですね。この作品が書かれた1924年当時、ニューヨークは激動の最中にあり、光と影の両面性がある時代です。楽譜を読み込むほか、時代背景がよくわかるフィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』を読みながら、当時への理解を深めています。藤岡マエストロの推進力あるタクトに助けていただきながら、この作品のワクワク感と、その裏にある翳りを表現できるようにしたいですね。

藤岡:この作品ほどジャズとクラシックがこれだけうまく融合した曲はそうそうなく、傑作ですよね。これを国際コンクールで受賞経験がある本格派の橋本さんに演奏いただくのが楽しみです。

――3曲目には、ムソルグスキー(編曲:ラヴェル)の「展覧会の絵」が演奏されます。

藤岡:これは、ムソルグスキーがハルトマンという画家の絵を音楽で表現したというだけの作品ではありません。親友であるハルトマンが亡くなってしまったことにショックを受けて書かれたため、すごく強烈な精神が込められた音楽。そういった作曲背景についても、当日はトークで皆さんにお話しさせていただきます。

――藤岡さんは、柿落とし公演が行われた2019年以降、東大阪市文化創造館に何度も登場されていますね。

藤岡:あらゆるホールのいいポイントをすべて取り入れたような理想的な空間で、公立でありながらここまで素晴らしい響きを生み出せたのがすごいと思います。大阪にはクラシック専用ホールがいくつかありますが、東大阪にもこんなにもいいホールがあり、ものづくりだけでなく文化にも力を入れている街なのだということを、公演を通して市内外の方々に伝えたいですね。

――最後に、皆さまよりメッセージをお願いします。

山本:夕陽丘高校の生徒たちは青春の時間をかけて一生懸命音楽に向き合っています。そんな彼・彼女たちのフレッシュな歌声を聴きに来ていただけたらうれしいです。

橋本:家で音楽を聴くのとは異なり、生演奏を聴くと五感を通して空間と音楽を楽しむことができます。スマートフォンにも触れず、音楽だけに集中する環境が用意されている。そんな時間こそ素晴らしいものであり、私自身、そうして得た体験が自分の音楽の一部になっている実感があります。ぜひ皆さまも、一生の記憶に残る経験をこの公演で刻んでいただけたらと思います。

藤岡:東大阪特別演奏会では、普段からクラシックを聴かないような方はもちろん、コアなファンの方まで楽しめるような内容にしています。今回は合唱もあり、初心者の皆さまでも楽しめるような作品たちも揃えているため、必ず楽しんでいただけると思います。ぜひお越しください。

取材・文=桒田萌

は、イープラスにて一般発売中。

公演情報

『関西フィルハーモニー管弦楽団 東大阪特別演奏会』
日程:2026年8月29日(土)
時間:15:00開演(14:00開場)
会場:大阪・東大阪市文化創造館 Dream House 大ホール(東大阪市御厨南二丁目3番4号)
出演:
指揮:藤岡 幸夫(関西フィルハーモニー管弦楽団 総監督・首席指揮者)
ソリスト:橋本 健太郎(ピアノ)
合唱:大阪府立夕陽丘高等学校音楽科
管弦楽:関西フィルハーモニー管弦楽団
演奏予定曲目:
オラ・イェイロ:サンライズ・ミサ(抜粋)
ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー
ムソルグスキー/ラヴェル編曲:組曲「展覧会の絵」
※都合により、演奏曲目、演奏曲順が変更になる場合があります。予めご了承ください。
料金(全席指定・税込):
S席:5,000円 A席:4,500円
※未就学児入場不可
学生席(小中高生に限る):1,500円