こまつ座 第161回公演『兄おとうと』横田栄司、彩吹真央、岡本圭人ら出演者&演出の鵜山仁らのコメントが公開

2026.8.31
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こまつ座第161回公演 『兄おとうと』

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2026年10月11日(日)~11月1日(日)東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA、11月3日(火・祝)大阪・茨木市文化・子育て複合施設おにクル ゴウダホールにて上演される、こまつ座 第161回公演『兄おとうと』。この度、演出の鵜山仁、こまつ座代表の井上麻矢、そして出演者の横田栄司、彩吹真央、岡本圭人、霧矢大夢、松角洋平、平体まひろ、朴勝哲のコメントが公開された。

本作は、大正デモクラシーを代表する有名な政治学者で、民本主義を唱えた兄・吉野作造と、農商務省の高級官僚、戦前の商工大臣を務めた弟・吉野信次の兄弟を描く音楽劇スタイルの評伝劇。

2003年に初演し、演出の鵜山仁が読売演劇大賞最優秀演出家賞に、ピアノ演奏の朴勝哲さんが読売演劇大賞優秀スタッフ賞に輝くなど、高い評価を受けた。2006年には作者が大幅に加筆をし、二幕構成に仕立て直し、東京だけでなく全国を巡演、さらに圧倒的な好評を得た。2009年、宮本裕子と高橋紀恵を加えた新たなキャストでの再々演では、剣幸が読売演劇大賞優秀女優賞に輝き、引き続き高い評価を受けた。

「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをゆかいに、ゆかいなことをまじめにかくこと」(井上ひさし『ゆれる自戒』の一部)を主義としていた井上ひさしが、今の時代に「なぜ?」と立ち止まり問いかけ続けることの大切さを織り込んだ本作。宇野誠一郎の音楽と、謝珠栄の振付が加わり、吉野作造の「歌い踊り、憲法を考える」芝居になっている。

そして今回はキャストを刷新し、名実ともに個性豊かな俳優陣を迎え、こまつ座評伝劇の決定版ともいえる本作を届ける。

【あらすじ】
民本主義を唱えた吉野作造(横田栄司)の実弟吉野信次(岡本圭人)は兄とは正反対の道を歩み農商務省の官僚からついには商工省の大臣にまでのぼりつめた人物。作造、信次の兄弟は、それぞれ玉乃(彩吹真央)、君代(霧矢大夢)という姉妹と結婚した。つまり二組の兄弟姉妹が、二組の夫婦となったのです。右翼などの攻撃を受けながら言論の自由のために闘った作造と、有能な官僚として国家のために仕事をし、兄を「非国民」と批判する信次との対立、そんな顔を合わせれば必ず対立する二人の夫の関係をよくしようと姉妹は懸命になる。 この四人を軸に、ときに右翼の男(松角洋平)が作造の暗殺をはかり、またときに説教強盗の女(平体まひろ)が信次を縛り上げ説教する……。こうして各場で上を下への騒動が巻き起こります。


[演出]鵜山 仁 コメント

鵜山 仁

「人間らしい生き方」とか、「よりよい社会のあり方」とか、「国のもとになるのは何か」とか、誰もそんなことを話さなくなったこの乱世。その混乱の先に、どんな未来を描けばいいのか、もう一度しっかりと考える時なんだろうという気がします。
普通の生活をどうやって守るのか、まずそこに軸足を置かないと、僕らは肥大化した欲望という、とんでもない怪物に引きずり回されてしまう。
『兄おとうと』は、作者・井上ひさしの、現代への警鐘だと思います。

[統括]井上麻矢(こまつ座代表)コメント

井上麻矢

吉野作造先生が説いたこの言葉はいつも私たちを励ましました。
そして、今こそこの言葉の意味を深く考える時代はないと思います。
「私たちが最も心がけるべきことは、今現在正しいとされることを守り続けることよりも、常により正しいことを追求する向上的な態度をもつことでなければなりません」
実行の人であり続けた姿は、時代が変わりゆく清々しい勇気を与えてくれます。
その弟である、信次さんも、ある意味実行の人でした。過剰になりすぎた現代に、演出家の鵜山仁さんが、素晴らしいキャストをお迎えして、おしゃれに真面目に、そして過激に挑む新しい『兄おとうと』です。

出演者コメント

■吉野作造 役:横田栄司

横田栄司

吉野作造役の横田栄司と申します。
作造さんはとんでもないインテリです。知のお化けです。でもどこかチャーミングなお方で、井上ひさしさんのモットーに服を着せたような人です。
「むずかしいことをやさしく やさしいことを深く 深いことをおもしろく」
たくさん稽古をして皆さまのご来場をお待ちしております。どうぞお楽しみに。
 
 ■吉野玉乃 役:彩吹真央

彩吹真央

横田栄司さん演じる吉野作造の妻・玉乃役を務めます。
「三度のごはんをきちんと食べて元気で生きる」という小さな幸せを散りばめ、様々な「なぜ?」を楽しい芝居や歌、踊りで綴る物語。
作中で描かれる“姉いもうと”を、宝塚の同期である霧矢大夢と演じられることも楽しみです!
井上ひさし先生が紡ぐ明治・大正・昭和に生きる人びとの“生きた言葉”に触れ、笑顔と明日への元気をお持ち帰りください。
劇場でお待ちしております!

■吉野信次 役:岡本圭人 

岡本圭人

『兄おとうと』の台本を読み、僕は改めて、「疑問を持つ」ということの素晴らしさを感じるようになりました。「なぜ?」と問いかけることによって、世界に色が付いていく感覚が好きなんです。なぜ空は青くて、綺麗なのだろう?なぜ自分は当たり前の日常や、平和な生活をおくることが出来ているのだろう?なぜ舞台に立つことが出来るのだろう?明確な答えはまだ分かりませんが、きっとこの舞台をお客様に届ける頃には答えが出ているかもしれません。僕はこの作品を読み、なんだか世界が少しだけ変わったような気がしています。きっと皆様にもそんなきっかけになるかもしれない……そんな想いを胸に、精一杯稽古を重ねて、井上ひさし先生の言葉を届けたいと思っています。よろしくお願いします。

■吉野君代 役:霧矢大夢

霧矢大夢

『兄おとうと』のおとうと、吉野信次の妻、君代を演じさせて頂きます。私にとっては2023年『連鎖街のひとびと』以来のこまつ座参加です。鵜山仁さん演出、井上ひさし先生の織りなす世界の住人に、またなれる事が大変待ち遠しく、とても楽しみにしています。宝塚時代の同期である彩吹真央の妹役というのも、何という妙縁でしょうか。
出演者がたった6人と、朴さんのピアノで、エネルギッシュな昭和の物語をご堪能頂きたいと思います。
 
■青木存義 役:松角洋平

松角洋平

戯曲の中の井上先生の言葉に、「ここでともによりよい生活をめざそうという願いが国のもとになる。」という一文がある。これは全ての組織でいえることであり、さらに言えば、主語を我々「地球人」として考えられるようにこの『兄おとうと』という戯曲は書かれているのではないか。今だけ金だけ自分だけという考えの地球人が少しでも減ることを願うばかりである。
愛 だろっ、愛。
 
■大川勝江 役:平体まひろ 

平体まひろ

戯曲をはじめて読んだ時、「この作品に出会うために演劇を続けていたんだ」と身体の奥底から血がたぎりました。歴史は繰り返すとは言いますが、あんまりに繰り返しすぎだろ!な世の中で、この作品に携われることを、光栄にも、おそろしくも、感じています。
にんげんと、くにと、むかしと、いまに、「なぜ?」と問い続けながら、素敵な先輩方と精一杯創作に励みます。劇場でお待ちしております!
 
 ■演奏:朴 勝哲 

朴 勝哲

もう12年ぶりですか? 前回は息子が一歳の時の長い旅公演で、メールで送られてくる写真が楽しみだった記憶があります。その息子も中学生になり公演を楽しみにしてくれています! 『兄おとうと』も素敵な歌がたくさんあります。今回、新たな出演者たちと素敵な時間を作れたらいいなと思います。楽しみにしてください!

公演情報

こまつ座第161回公演 『兄おとうと』

作 : 井上ひさし  演出 : 鵜山 仁
 
■キャスト
横田栄司  彩吹真央  岡本圭人  霧矢大夢  松角洋平  平体まひろ  朴 勝哲(演奏)
 
■スタッフ
音楽 宇野誠一郎  美術 乘峯雅寛  照明 服部 基
音響 秦 大介  振付 謝 珠栄  衣裳 前田文子
歌唱指導 満田恵子  宣伝美術 チャーハン・ラモーン  アクション 渥美 博
演出助手 中嶋彩乃  舞台監督 森 和貴  統括 井上麻矢

 
【東京公演】
■日程
2026年10月11日(日)~11月1日(日)
■会場
紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA
※上演時間:3時間00分予定(休憩含む)。
※当日券:開演1時間前より劇場入り口にて販売。 ※開場:開演の30分前。
※10月22日(木)・23日(金)は貸切公演。
※11月1日(日)の東京公演千穐楽のみ12:00開演。
 
★スペシャルトークショー : 10月18日(日)・20日(火)・27日(火)・29日(木)各公演、終演後に開催。
登壇者: 
10月18日(日) 鵜山 仁(演出)
10月20日(火) 横田栄司 彩吹真央 岡本圭人 霧矢大夢
10月27日(火) 彩吹真央 霧矢大夢 平体まひろ
10月29日(木) 横田栄司 松角洋平 平体まひろ
※トークショーは開催日以外のをお持ちの方でもご入場いただけます。
ただし、満席になり次第締め切らせていただくことがございます。
※登壇者は都合により変更の可能がございます。
 
■料金
入場料:9,500円 (全席指定・税込み)
夜公演:8,500円 (全席指定・税込み)
U-30:7,000円 (観劇時30歳以下)
高校生以下:3,000円 (こまつ座のみ取り扱い)
■鑑賞サポー:10月11日(日)・11月1日(日)を除く全公演で聴覚サポート用の台本タブレットの貸し出しあり。
■こまつ座2026年5作品観劇特典キャンペーン 対象作品
こまつ座が2026年に上演する5作品「国語事件殺人辞典」「花よりタンゴ」「マンザナ、わが町」「頭痛肩こり樋口一葉」「兄おとうと」すべてにご来場のお客様にオリジナルグッズをプレゼントいたします。
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【大阪公演】
■主催 茨木市文化・子育て複合施設おにクル
■日程 2026年11月3日(火・祝) 16:00開演
■会場 茨木市文化・子育て複合施設おにクル ゴウダホール
■料金 (いずれも全席指定・税込み)
A席5,000円 / B席3,500円 / U25割2,000円(観劇時25歳以下)
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