スマイリー原島さんの誕生日に盟友たちが集結! 『ハメチ a-GOGO CARNIVAL!!』最終日公演を振り返る

レポート
音楽
2026.9.25
SMILEY'S CONNECTION スマイリー原島BIRTHDAY FESTIVAL 6days~ ハメチ a-GOGO CARNIVAL!!~<day 6新宿LOFT編>

SMILEY'S CONNECTION スマイリー原島BIRTHDAY FESTIVAL 6days~ ハメチ a-GOGO CARNIVAL!!~<day 6新宿LOFT編>

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SMILEY'S CONNECTION スマイリー原島BIRTHDAY FESTIVAL 6days~ ハメチ a-GOGO CARNIVAL!!~<day 6新宿LOFT編>
2026.9.7 新宿LOFT

とにかく賑やかで楽しかった人を偲ぶには、とにかく賑やかで楽しいパーティーがよく似合う。9月2日から6日間連続で開催された『SMILEY'S CONNECTION スマイリー原島BIRTHDAY FESTIVAL 6days~ ハメチ a-GOGO CARNIVAL!!~』の、今日は最終日。前日までの5日間は下北沢のライブハウスを舞台に、原島氏の薫陶を受けた後輩バンドの世代中心に盛り上げ、彼の66回目の誕生日となる今日の新宿LOFTは、80年代をよく知る同期や同郷の仲間がずらりと揃った。はソールドアウト、宝島世代とおぼしきファン層でフロアはぎっしり。パーティーの準備は万端だ。

オープニングを飾るのは、この日のために6年半ぶりに集結したというザ・スリル。MCのちわきまゆみを交えた「ハッピーバースデー・トゥ・ユー」で幕を開け、分厚いホーンセクションとパーカッションを含むファンキー&ハッピーな演奏でフロアをあたためる。原島氏が愛したビッグバンド編成のロックバンド、オープニングセレモニーにふさわしい熱演だ。

続いては、1曲ごとにボーカルが入れ替わる「ハメチ a-Go Go BAND」で、メンバーは内藤幸也(Gt)、澄田健(Gt)、市川勝也(Ba)、高橋浩司(Dr)の4名。最初に登場したウルフルケイスケが「原島さんがうらやましくなるぐらい盛り上がって行こうぜ!」と叫んで忌野清志郎「JUMP」を歌うと、ニューロティカのイノウエアツシにバトンタッチ。《ピエロに疲れて眠れぬ夜は》という歌詞がぴったりすぎるARB「魂こがして」を熱唱し、次はG.D.FLICKERS稲田錠がルースターズ「恋をしようよ」を歌う、意味がわからないほどの豪華マイクリレーにフロアは大騒ぎ。リズム隊を穴井仁吉(Ba)と田中ゲンショウ(Dr)にチェンジして、澄田がボーカルを取るザ・ロッカーズ「恋のファンファーレ」、さらにシアターブルックのサトウタイジ(Vo,Gt)がまるで持ち歌のように歌うサンハウス「地獄へドライブ」、そしてシーナが憑依したかのような、ちわきまゆみの歌う「レモンティー」は全ボーカリストが参加して一大セッションへと発展する。これは一体何だろう。楽しすぎるじゃないか。

各セクションのオープニングでは、ちわきまゆみのMCに加えて、在りし日の原島氏のノリノリMCが流れるから盛り上がらずにはいられない。続いては「SMILEY&THE DOCTORS」のステージ、中島芳生(Gt)、穴井仁吉(Ba)、大島治彦(Dr)、伊東ミキオ(Key)、松藤雷蔵(Sax)にザ・プライベーツの延原達治(Vo&Gt)を加え、「Suki Suki Suki」と「Fishin'」を披露。延原のしゃがれたブルースボイスは情緒たっぷり、「Fishin'」のような可愛らしくのどかな曲に深みが増して聴こえる。さらに藤沼伸一(Gt)を呼び込んで「Success」を、そしてTHE DOCTORSのオリジナルメンバー・工藤和彦(Ba)と共に「Blue Bird」を。病後の工藤が椅子に座ってでもこの場でベースを弾きたかったのは、原島氏への思いを届けたかったからだろう。ここにいる一人ひとりに動機がある。想像がじんわりと胸を熱くさせる。

ライブは開演から90分を過ぎたがまだまだ宴半ば。ここから60分間は「CONNECTIONS」の独壇場で、メンバーは山川のりを(Gt)、篠原太郎(Gt)、岡本雅彦(Ba)、田中ゲンショウ(Dr)、伊東ミキオ(Key)、松藤雷蔵(Sax)。CONNECTIONSは原島氏が80年代のアクシデンツを経て、SMILEY&THE DOCTORSの次に組んだバンドで、歌うよりもMCが長くてリードボーカルならぬ「リードMC」と呼ばれた生粋のライブバンドだった。今日は「リードMC」の座を山川と岡本が分け合いながら、笑いもたっぷり盛り込んで和気あいあいとライブは進む。まずは山川が「イヤな事」を、伊東が「NA NA」を歌い、篠原が「お散歩」を、再び山川が「歌をうたおう」を歌う。サックスとピアノが入った、オリジナルロックンロールの香り高いサウンドが素晴らしい。ここにはロックがあってロールがある。

ここからは曲替わりゲストを迎え、アクシデンツの楽曲を中心に披露する特別な時間だ。「原島、どこにおる?」と呼びかけながら、宙也がドアーズのカバー「Break On Through」を歌う横で、下山淳がサイケに歪むギターを弾きまくる。同じコンビでアクシデンツ「太陽もとどかない」をプレイする、宙也の声のサイキックな魅力は未だ健在。「フジロックより凄いメンツだな」と言いながら現れた仲野茂がアクシデンツ「I Wanna Be A Star」を歌うのも胸熱だが、「天国にいる原島とマリに捧げます」と言って歌った「心の銃」はさすがに来た。ここにいる一人ひとりに歌う理由がある。そしてレピッシュのMAGUMI(Vo)と杉本恭一(Gt)によるアクシデンツ「Human Zoo」、さらにレピッシュ「リックサック」で、フロアを埋めた宝島世代のファンが何もかも忘れて飛び跳ねる。素敵な光景だ。

演奏は3時間を優に超えたが、お楽しみはこれからだ。およそ24年ぶりとなるアンジーの登場を誰もが待っていた。三戸華之介(Vo)は「こんばんは、我々です」「我々は、ほぼアレです」と、フロアを焦らせて楽しんでいる。「サーカス」「祈り」「すべての若き糞溜野郎ども」と、禍々しくコミカルで暗くてポップで踊れる楽曲を続々投下。受けて立つオーディエンスもタテノリジャンプで大喜び、全曲のコーラスと振り付けに完璧に対応する。みんなどれだけアンジーが好きなのか。さらに「ミミズ」「銀の腕時計」「でくのぼう」と、わずか6曲だが極めて濃厚な30分間。あまりにノスタルジックで美しい「銀の腕時計」に原島氏への思いを重ねてしみじみ聴いてしまったのは、自分以外にもいたと思いたい。三戸華之介、中谷ブースカ(Gt)、岡本様ひこ(Ba)、大島治彦(Dr)、みんな素晴らしかった。

長い長い誕生日のパーティーもついに終わりの時間が来た。ステージにはボーカリスト中心に、今日の出演者がほぼ勢ぞろい、歌うはアクシデンツの代名詞と言える「雨のメインストリート」。そしてもう1曲、原島氏が大好きだったという「Peace,Love&Understanding」に、三戸華之介が原島氏に捧げるオリジナルの歌詞を付けて全員が歌う。新宿LOFTから愛を込めて、今も生きている全ての若きロック野郎どもと一緒に歌う感謝の歌。「原島!」と三戸が天を指さす。「誕生日おめでとう!」とちわきが叫ぶ。賑やかで楽しい誕生日パーティーを締めくくるにふさわしい、心に刻まれる1曲。
 
ライブ中のMCで、「毎年やりますよね?」という声も多数あった。参加を打診されたが、スケジュールの都合で出られなかったアーティストも多数いると聞く。この6日間に集まったすべての出演者の健康と幸福を願いながら、今後の展開に期待しよう。アクシデントは起こり続ける。
 
 取材・文=宮本英夫 撮影=Mariko Miura

 

 

セットリスト

SMILEY'S CONNECTION スマイリー原島BIRTHDAY FESTIVAL 6days~ ハメチ a-GOGO CARNIVAL!!~<day 6新宿LOFT編>
2026.9.7 新宿LOFT
 
ハメチ a-Go Go BAND
M1「JUMP」Vo,Gウルフルケイスケ
M2「魂こがして」Voイノウエアツシ
M3「恋をしようよ」Vo稲田錠(Ds)
M4「恋のファンファーレ」Vo,G澄田健[B:穴井仁吉/Ds:田中ゲンンショウ]
M5「地獄へドライブ」Vo,Gサトウタイジ
M6「レモンティー」Voちわきまゆみ

SMILEY & THE DOCTORS with 延原達治(Vo,G)& 藤沼伸一(G) 
M1「Suki Suki Suki」
M2「Fishin’」
M3「Success」
M4「Blue Bird」

CONNECTIONS & singin’ アクシデンツ
M1「イヤな事」山川のりを
M2「NA NA」伊東ミキオ
M3「お散歩」篠原太郎
M4「歌をうたおう」山川のりを
M5「Break On Through」宙也、下山淳(G) 
M6「太陽も届かない」宙也、下山淳(G)
M7「I Wanna Be A Star」仲野茂
M8「心の銃」仲野茂
M9「Human Zoo」MAGUMI & 恭一(G)
M10「リックサック」MAGUMI & 恭一(G)

アンジー
M1「サーカス」
M2「祈り」
M3「糞溜野郎」
M4「ミミズ」
M5「銀の腕時計」
M6「でくのぼう」

アンコール
EN1「雨のメインストリート」Vo選抜
EN2「Peace Love & Understanding」Vo選抜
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