映像を駆使して作品世界を描き出す、東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ シューマン『ゲーテの「ファウスト」の情景』を上演
東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ シューマン『ゲーテの「ファウスト」の情景』
2026年12月12日(土)、13日(日)東京芸術劇場 コンサートホールにて、東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ シューマン『ゲーテの「ファウスト」の情景』が上演される。
コンチェルタンテ・シリーズは、2018年に初回を迎えた人気企画。これまで東京二期会オペラ劇場のレパートリーになかった作品を「セミ・ステージ形式」で上演することをコンセプトに始まったシリーズだが、一般的な「コンサート形式」と一線を画すのが、その演出方法だ。オーケストラをバックに歌手が歌うだけではなく、映像を駆使して作品世界を描き出す。オペラには、事前知識がないと難解に感じられる作品もあるが、映像が作品理解の手助けとなり、予備知識がなくても楽しめる趣向となっている。
2025年『ファウストの劫罰』より (C)堀衛
単なる場面説明のための映像ではない。映像ディレクターを務めるのは上田大樹。ナイロン100℃、劇団☆新感線、大人計画、NODA・MAPなど名だたるカンパニーの舞台映像を制作し、ミュージックビデオやドラマ、映画なども手がける映像作家だ。
2025年『ファウストの劫罰』より (C)堀衛
前回公演『ファウストの劫罰』では、舞台上にとどまらず、劇場の壁や天井までも使用したダイナミックな映像表現が、作品世界への没入感を深めた。今回は東京芸術劇場でどのようなファウストの世界を描き出すのか。他では体験できない“目でも楽しむ音楽体験”に期待したい。
もちろん、主役となるのはあくまで音楽だ。シューマン作曲の『ゲーテの「ファウスト」の情景』は、ロマン派を代表する大作のひとつ。ゲーテの劇詩『ファウスト』を題材に、およそ10年をかけて作曲され、シューマンの最高傑作に挙げる声も少なくない。大編成のオーケストラに加え、多数の独唱者、混声合唱、児童合唱を必要とするため、演奏機会は少なく、本公演は貴重な機会となるだろう。
指揮セバスティアン・ヴァイグレ (C)読売日本交響楽団
小森輝彦、大沼徹、竹多倫子、冨平安希子をはじめとした東京二期会の精鋭歌手とともに音楽を作り上げるのが読売日本交響楽団。指揮は同楽団の常任指揮者、セバスティアン・ヴァイグレが務める。さらに二期会合唱団、NHK東京児童合唱団も加わり、壮大な音楽世界を構築する。
管弦楽 読売日本交響楽団 (C)読売日本交響楽団
東京二期会、読売日本交響楽団、ヴァイグレによる協働プロダクションは、2017年の『ばらの騎士』以来、今回が5回目となる。2019年には『サロメ』の上演で三菱UFJ信託財団音楽賞を受賞するなど、高い評価を得てきた。ドイツ作品に定評のあるヴァイグレと読売日本交響楽団が、シューマンの壮麗な音楽世界をどのように紡ぎ出すのか。期待が高まる。
は現在発売中。若い世代に向けた学生席(28歳未満対象)やU-39(39歳以下対象)
も用意されている。
公演情報
シューマン『ゲーテの「ファウスト」の情景』
全3部 日本語字幕付原語[ドイツ語]上演/セミ・ステージ形式
日程:2026年12月12日(土)14:00開演・13日(日)14:00開演 ※開場は開演の60分前
会場:東京芸術劇場 コンサートホール
映像:上田大樹
合唱:二期会合唱団
児童合唱:NHK東京児童合唱団
管弦楽:読売日本交響楽団
12/12(土)
ファウスト、熾天使の父、マリアヌス博士 大沼徹
グレートヒェン、悔悛する女 冨平安希子
悪霊、メフィストフェレス、深淵の父 狩野賢一
他
ファウスト、熾天使の父、マリアヌス博士 小森輝彦
グレートヒェン、悔悛する女 竹多倫子
悪霊、メフィストフェレス、深淵の父 北川辰彦
他
S席18,000円 A席12,000円 B席9,000円 C席6,000円
U-39席9,000円 学生席3,000円
二期会
※未就学児の入場はお断りいたします。