韓国の児童書を原作とする、ミュージカル『長い長い夜』日本初演が決定 小沢道成が上演台本・演出・美術、井上芳雄・葵わかならが出演
ミュージカル『長い長い夜』
2027年6月8日(火)~7月2日(金)シアタークリエにて(大阪公演あり)、ミュージカル『長い長い夜』を日本初演として上演することが発表された。
原作となる児童書『長い長い夜』(作・絵:ルリ、訳:カン・バンファ、小学館刊)は、韓国にて「第21回文学トンネ子ども文学賞」大賞を受賞し、累計発行部数80万部(日韓合計)を超える大ヒットを記録したベストセラー。「自分は何者なのか、どうして生き残らなければならないのか」という人生の根源的な問いに向き合い、つらくて眠れないような「長い長い夜」であっても、この命を精一杯生きようとする勇気と愛、そして種族を超えた絆を描いた感動の物語。
2024年に韓国でミュージカル化され、大反響を呼び、第9回韓国ミュージカルアワードの大賞および作品賞にノミネートされた。
日本初演となる本作の上演台本・演出・美術を手掛けるのは、演劇プロジェクト「EPOCH MAN」を主宰し、第31回読売演劇大賞、「優秀作品賞」および「優秀演出家賞」を受賞するなど独創的な演出と舞台美術で高い評価を得ている気鋭の演出家・小沢道成。東宝演劇にて演出を手掛けるのは本作品が初となる。訳詞・音楽監督・編曲には、数々の話題作で心揺さぶる旋律を生み出してきた和田俊輔。独創的な空間演出と美しく洗練された音楽により、誰もが共感し涙する名作を日本オリジナル演出で立ち上げる。
本作を彩るキャスト陣には、演劇界を牽引する多彩な実力派が集結した。
日本のミュージカル界のトップランナーとして絶大な存在感を放つ井上芳雄は、象の孤児院で育ち、後に家族や大切な友を人間に奪われ、心に深い傷と復讐心を抱えるシロサイのノードンを演じる。
井上芳雄
映像・舞台を問わず輝かしい活躍を魅せる葵わかなは、捨てられた卵から生まれ、巨大なシロサイであるノードンを「父」と慕いながら成長していく好奇心旺盛でまっすぐなペンギンを演じる。
葵わかな
高い歌唱力と柔らかな表現力を兼ね備えた注目の若手俳優・山田健登は、動物園で傷ついたノードンに気さくに話しかけ、心を解きほぐしていく陽気でポジティブなシロサイのアンガブー、チクと共に見捨てられた卵を優しく温める心穏やかなペンギンのウィンボという、種族の異なる二つの役を巧みに演じ分ける。
山田健登
個性豊かな演技と唯一無二の存在感で観客を惹きつける坂口涼太郎は、捨てられた卵を守り、命を懸けて海へ連れて行こうとするペンギンのチクを演じる。
坂口涼太郎
過酷な運命の中で出会った彼らが、互いの存在に支えられながら歩む「長い長い夜」———実力派キャスト陣とクリエイター陣が贈る、命の尊さと真実の愛が溢れるミュージカルに期待しよう。
ミュージカル『長い長い夜』プロモーションビデオ
演出家・キャストコメント
■上演台本・演出・美術:小沢道成
なんとまあ素晴らしい物語に出会ってしまったんだろう。
はじめて原作と脚本を読んだとき、心の震えがとまらなくなりました。
海を越えた優しさに触れたからなのか、生きることへの苦しさと愛おしさに戸惑ったからなのか、人間の愚かさに悔しくなったからなのか。こんなにも、厳しくも温かいまなざしで世界を見ている人がいたんだということにも強く心を動かされ、震えが涙へと変わっていく。
動物たちの物語のはずなのに、いつの間にか、今まで歩んできた僕の思い出が一気に駆けめぐり、これからの人生についても思いを巡らせていました。
日本版の演出でお届けできることが心から嬉しいです。
今、頭のなかでは、うずうずと、あらゆる生きもの達が駆け回っています。
きっと、長い長い時間、誰かの人生にも残り続ける物語。
劇場でお待ちしています。
■ノードン役:井上芳雄
僕自身も韓国で初演を観て大変感動し、是非やりたいと願った作品の日本版初演に出演できることをとても幸せに感じています。
原作は児童文学で人間と同じ世界で生きている動物たちの物語ですが、演劇ならではの構造と手法、想像力を駆使して種類や血縁を超えた普遍の愛が描かれていきます。優しい音楽で想いを伝える、素晴らしいミュージカルになっていますし、小沢道成さんの演出でかつて観たことのないシアタークリエの使い方をご覧いただけるのも大きな見どころです。
内容のわからない初演もので劇場に行くには勇気がいると思いますが、その一歩を踏み出していただくに値する、これがダメだったらそれは僕たちの責任です! というくらいの自信作ですので、是非観にいらして下さい!
■ペンギン役:葵わかな
韓国発のミュージカルには現代を捉えた作品が多いなと思っていて、この『長い長い夜』も、いまの人たちに届けたい普遍的でビビットなテーマがあると感じています。
この作品では、動物たちが主人公。
私はペンギンを演じます。
どのようなキャラクターなのか、どんな動きでどんな気持ちなのか。動物を演じるのは初めてなので、難しい部分もあるかと想像しますが、演出の小沢道成さんをはじめ、井上芳雄さんやチームの皆さんと、ひとつひとつ作っていけたらと思います。
原作の児童書のもつ、ポップでかわいらしい雰囲気とその中に大切なある心を、音楽にのせて、たくさんの皆様にお届けできることを願っています!劇場でお待ちしております!
■アンガブー/ウィンボ役:山田健登
日本では初上演となるこの作品。
初めて作品を見終えた時の心の温度がじんわりと上がり、どこまでも広がっていくような感覚を、ぜひ皆さんにも体感してほしいです。
素晴らしすぎるキャストの皆様と共に、この作品が持つ魅力やメッセージを一つひとつ丁寧に、大切に紡いでいきます。
たくさんの方にお届けできる日を心から楽しみにしています。
■チク役:坂口涼太郎
家族とは何なのでしょうか。命とは何なのでしょうか。
どうしてこの世界には争いが絶えないのでしょうか。
この作品は動物たちの物語ですが、それはそっくりそのまま人間の話であり、いまの社会の話であり、この世界の真理を描いています。
長い長い夜をこえて、この世界に生まれてくるこどもたちの命が、ずうっと日向のように穏やかであってほしいから、私たちはあたたかい音楽と、ぬくもりのあることばと、詩のようなおどりで、もうすぐ孵化する卵のような物語をくるんで、あなたに手渡したい気持ちでいっぱいです。
公演情報
ノードン:井上芳雄
ペンギン:葵わかな
アンガブー/ウィンボ:山田健登
チク:坂口涼太郎
須田遼太郎・角川美紗
スタッフ
原作:ルリ
脚本・作詞:ヤン・ソヨン
音楽:パク・ボユン
上演台本・演出:小沢道成
翻訳:カン・バンファ
訳詞・音楽監督・編曲:和田俊輔
振付・ステージング:黒田育世
美術:小沢道成/小倉奈穂
照明:吉本有輝子
音響:秋山正大
衣裳:藤谷香子
ヘアメイク:笹川知香
造形小道具:篠川理湖
歌唱指導:新良エツ子
稽古ピアノ:西 寿菜
音楽コーディネート:東宝ミュージック
演出助手:西 祐子
舞台監督:弘中 勲
プロデューサー:橋本 薫
スーパーヴァイザー:齋藤安彦
ビジュアルデザイン:植田麗子(TOHOマーケティング) 写真:山岸和人 PVディレクション:鎌田浩平
製作:東宝
【東京公演】
日程:2027年6月8日(火)~7月2日(金)
会場:シアタークリエ
日程:2027年7月