壁に分断されたパレスチナで生きる若者の選択、映画『オマールの壁』
映画『オマールの壁』が、4月16日から東京・角川シネマ新宿、渋谷アップリンクほか全国で順次公開される。
同作は、分離壁に囲まれた占領下のパレスチナで生きる若者を描き、『第66回カンヌ国際映画祭』ある視点部門審査員賞に輝いた作品。監視塔からの銃弾を避けながら、分離壁を越えて壁の反対側で暮らす恋人のもとへ通う日々を過ごしていたパン職人・オマールが、イスラエル兵の殺害容疑で秘密警察に捕えられ、拷問の末に一生囚われの身になるか、仲間を裏切ってスパイになるかの選択を迫られるというストーリーだ。
監督を務めるのは、自爆攻撃へ向かうパレスチナの若者たちを描いた映画『パラダイス・ナウ』などを手掛けたハニ・アブ・アサド。なお、『オマールの壁』の製作費は全額パレスチナの資本によって賄われており、スタッフはパレスチナ人のみ、撮影も全て現地で行なわれたという。また、同作のオフィシャルサイトには、Madonnaが「この凄い映画を観るべき!」というコメントを寄せている。
作品情報
『オマールの壁』
2016年4月16日(土)から角川シネマ新宿、渋谷アップリンクほか全国順次公開
監督・脚本:ハニ・アブ・アサド
出演:
アダム・バクリ
ワリード・ズエイター
リーム・リューバニ
ほか
配給:アップリンク