石丸幹二、濱田めぐみ、笹本玲奈らが迫力の生歌披露!!「ジキル&ハイド」稽古場見学会レポート

レポート
舞台
2016.2.15
石丸幹二「ジキル&ハイド」

石丸幹二「ジキル&ハイド」

石丸幹二「自分探しの旅に出ませんか?」

2月13日(土)、都内にてミュージカル「ジキル&ハイド」の稽古場見学会が催され、約2000人の応募者の中から選ばれたファン50人が「宣伝特派員」として稽古場に招待された。

見学会冒頭では、演出の山田和也から挨拶が。「稽古場とは地球上でもっとも寛容な場所。誰かがこんなことを試してみたい、こんなアイディアがあるんだ…それがどんなささいな意見であっても誰の提案であっても尊重される場所なんです」と観客に説明し、日々、いろいろなことを試しながら作品を作り上げていると語った。また、この稽古場が都内でも本番用のセットを組める有数の稽古場であることに触れたうえで、舞台セットの全貌がわかるミニチュアを披露。「ここの階段がこう動く」とか、実際に触って動かしながら説明する山田。その後「実際に動かしてみましょう」と、アルミと鉄骨で作られている本物の舞台セットをが人の手で動かされると、観客たちは食い入るようにその様子を見つめていた。

山田和也「ジキル&ハイド」

山田和也「ジキル&ハイド」

「ジキル&ハイド」の舞台セットを動かしながら説明する山田和也。(左は舞台監督の中村貴彦)

「ジキル&ハイド」の舞台セットを動かしながら説明する山田和也。(左は舞台監督の中村貴彦)

「ジキル&ハイド」模型と同じ場所を実際に動かしてみる

「ジキル&ハイド」模型と同じ場所を実際に動かしてみる

そして、本作、「ジキル&ハイド」の説明へ。
山田は、「ジキル&ハイドという作品は観客だけでなく、作り手にとってもものすごく魅力のある作品。引き込まれるというか、つい頑張ってしまうマジックを持っている。ラブストーリーでもあり、ゴシックホラーの要素もあり、人間ドラマでもあり、友情の物語でもある。華やかなエンターテイメントでもあり哲学的要素もある。運命批評まである。様々な要素が含まれている上にこれをミュージカルでやるのが非常に特徴的。すべての要素が凝縮されている」と解説をした上で、「キャストの皆さんは、ものすごいパワーやエネルギーが必要。1曲やるとみんなヘロヘロになりますから、ナンバーが終わって袖に引っ込んでからどのくらいヘロヘロになっているかぜひご覧ください」と口にするとスタンバイ中のキャストたちから笑い声が。

今回披露された楽曲は『嘘の仮面』『その目に』『時が来た』の3曲。大人数で歌い上げる『嘘の仮面』が終わると、ルーシー役の濱田とエマ役の笹本が二人で『その目に』をデュエット。

「ジキル&ハイド」♪『嘘の仮面』

「ジキル&ハイド」♪『嘘の仮面』

笹本玲奈「ジキル&ハイド」

笹本玲奈「ジキル&ハイド」

濱田めぐみ「ジキル&ハイド」

濱田めぐみ「ジキル&ハイド」

そしてジキル/ハイド役の石丸が本番さながらの迫力で『時が来た』を熱唱。肌がビリビリと震えるくらいの声量に、詰めかけた観客から拍手が沸き起こっていた。

石丸幹二「ジキル&ハイド」

石丸幹二「ジキル&ハイド」

楽曲披露が終わると、キャストがご挨拶。今回初出演となるベテラン・今井清隆は「新参者の今井です」と笑いを取った後で「初演の頃からこの作品が大好きで出れて非常にうれしい。生声でこんな明るい中で、こんな近くであれだけ歌えるというのは相当な歌唱力と度胸がないと(笑)」とカンパニーのポテンシャルの高さを口にした。

初演ぶりに「ジキル&ハイド」に戻ってきた石川禅は、「初演にも出ていた方がちらりほらりと(笑)しかも、ストライド(役をやった役者)が全員そろっているという妙なカンパニーで。とても楽しい現場です」、笹本は「4年ぶりでいろいろなことが新鮮。鏡に映る自分が果たして本当の姿なのかな、とか、口にしていることって本心なのかな、とか、この作品を通して投げかけられることが多い。いったん立ち止まって自分自身を見つめなおすきっかけになる作品になるかも」とコメント。

濱田は「すみません!歌詞を間違えました!すごく安らげるなあと思っていたら“安らぎ”って歌っちゃいました!」と自ら挙手。「今回は新たな気持ちで、と思ったけれど、前に自分の中にいたルーシーがむくむくと顔を出してきて、あの時やれなかったことはこうだった、とか、今回これをやりたい、と感情的・情緒的・感覚的・視覚的なものなど、彼女の中でできなかったことが今芽生えてきています」と語る。

最後に石丸が「2012年版から鹿賀丈史さんからバトンをいただいて走っていますが、その都度新しいことをやろうとスタッフ・俳優が想いをもってやろうとしています。12年版、それ以前の版をご覧になった方はまた違う新しい16年度版を楽しみに、初めてご覧になる方は『ああ、人間ってこんなに汚いのね、こんなことを本当は思っているんだな』そんなことを感じられるんじゃないかな。そういったことも楽しみつつ、自分探しの旅に出ませんか?」と綺麗にシメると、キャストやスタッフから「おおお!」という歓声と拍手が沸き起こっていた。

(左から)石川禅、笹本玲奈、石丸幹二、濱田めぐみ、今井清隆、花王おさむ「ジキル&ハイド」

(左から)石川禅、笹本玲奈、石丸幹二、濱田めぐみ、今井清隆、花王おさむ「ジキル&ハイド」

ちなみに、今回稽古場見学会に参加した宣伝特派員の感想は、Twitterで ♯ジキル稽古場 のハッシュタグを使ってお楽しみを。

公演情報
ミュージカル「ジキル&ハイド」
■日時・会場:
2016年3月5日(土)~20日(日) 東京国際フォーラム ホールC
2016年3月25日(金)~27日(日) 梅田芸術劇場 メインホール
2016年4月9日(土)~10日(日) 愛知県芸術劇場 大ホール

■原作:R・L・スティーブンソン
■音楽:フランク・ワイルドホーン
■脚本・詞:レスリー・ブリカッス
■演出:山田和也
■出演:
石丸幹二、濱田めぐみ/笹本玲奈
石川禅、畠中洋、花王おさむ、今井清隆、宮川 浩、林アキラ、阿部裕、松之木天辺、塩田朋子ほか
■公式サイト:http://www.tohostage.com/j-h/
シェア / 保存先を選択