第23回「読売演劇大賞」杉村春子賞受賞の高畑充希にインタビュー!

2016.3.3
インタビュー
舞台

高畑充希(第23回読売演劇大賞贈賞式にて)

2月29日(月)、第23回読売演劇大賞の贈賞式が帝国ホテルにて催された。年間に特に活躍した新人に贈られる杉村春子賞を受賞した女優 高畑充希(たかはた・みつき)に式典の合間を縫ってミニインタビューを敢行!この模様をお送りする。
 

--改めて杉村春子賞受賞、おめでとうございます。

ありがとうございます!

--受賞の第一報を聞いたときの感想は?

自分、女優をやっているんだなって思いました(笑)  こんな授賞式があるような大きな賞をいただいたことがなかったので、どこか他人事だったんですが、突然こんなに大きな賞をいただいてしまったので、私は女優をやっていていいんだなって思いました。

--『ピーターパン』の頃の高畑さんのイメージを抱いたまま、今回受賞対象となった『いやおうなしに』を拝見したときは、思わず「え!?」って声が出ました。

本当に「え!?」ですよね(笑)

--当時の事を振り返っていただきたいのですが、『いやおうなしに』の真壁芳奈役を演じるにあたり、難しいと感じたことはなんですか?

気持ちで負けないこと。周りの方々がずっと好きだった人ばかりで、かつすごい人たちで。私は最年少だったので経験も浅いので、「自分なんてまだまだダメだ」と後ろ向きにならないようにしていました。「若いから失うものなんてないんだ!」と自分の気持ちをポジティブにもっていくのが大変でした。

--逆に、この役をやって本当によかったことは?

観た人の感じ方が極端なので、あんなにお客さんが帰ってしまう舞台を初めて経験しました(笑) 一方で、舞台が終わった後、興奮して楽屋に来てくださる人があんなに多い舞台も初めてで、本当に幸せでした。

--4月からはNHK朝の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」にも出演されますが、それも含めて今後どんな役を演じてみたいですか?

役をやれるなら何でもいいんです。まさか『いやおうなしに』であんなひどい女子高生をやると思ってなかったし、『靑い種子は太陽のなかにある』では、スラムで生きるなんてことも思ってもいなかった。想像もつかないような役をいっぱいいただいて、取り組んでいった結果、自分に残るものになりましたし。

--次回、ぜひ主演女優賞を狙ってみてはいかがですか?

今回の授賞式で秋山菜津子さんにお会いしたんですが、秋山さんは杉村春子賞を受賞された(第9回)あとに最優秀女優賞を受賞されたと伺って、「先輩を追いかけたいな」と思いました。

高畑充希(第23回読売演劇大賞贈賞式にて)




インタビュー中、吸い込まれそうな大きな瞳でまっすぐ相手を見ながら想いを語る高畑充希。今回受賞対象となった『いやおうなしに』『靑い種子は太陽のなかにある』の2作品で、これまでのパブリックイメージを大きく覆し、女優としての幅を一気に広げた24歳。演技力はもちろん、歌唱力にも定評があることから、今後ジャンルを問わず、さらなる活躍を期待したい。

第23回読売演劇大賞贈賞式の模様はこちらからお楽しみください!