日本初確認となったクラゲの繁殖に成功!「九十九島水族館海きらら」vol.1
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イルカ同士のジャンピングキャッチボールは必見!
佐世保湾の外側から、北へ25キロにわたり島々が点在する九十九島(くじゅうくしま)。その玄関口にある「九十九島水族館海きらら」(長崎県佐世保市)は、九十九島の海を再現した地域密着型の水族館です。館内には、目の前に広がる九十九島の海を、そのまま切り取ったような世界が広がっています。国内では珍しい屋外型の「九十九島湾大水槽」や、国内最大級を誇る「クラゲシンフォニードーム」、毎日行われているイルカのプログラム(ショー)などが人気です。
2頭のイルカによるジャンピングキャッチボール
現在、同館で飼育されているのは2頭のハンドウイルカ。イルカのプログラム(ショー)では、ボールやフラフープなどを使って、イルカたちの素晴らしい運動能力や知能の高さを紹介しています。特に注目したいのが、イルカ同士のジャンピングキャッチボール。イルカがジャンプしながら投げたボールを、もう一方のイルカが空中で受け取るという大技です。国内では、同館でしか見られません。
※プログラムのスケジュールは、同館の公式サイトや館内にてご確認ください。
さらに、プログラム(ショー)の時間以外も、イルカたちからは目が離せません! 同館のイルカたちは、トレーニングで習得したことを遊びに変えて、自分たちで楽しんでいるのです。例えばこの日は、イルカが自分でプールサイドに上がって、2つのプールを行き来して遊んでいました。飼育員さんに聞いてみたところ、はじめはプールサイドに上がるのも怖がっていたのですが、トレーニングをして上がれるようになったら、勝手に遊ぶようになったそうです。1Fの水槽に姿が見えないときは、もしかしたら、プールサイドで遊んでいるかもしれません。ぜひ、2Fへ行ってみてください。
カブトクラゲ
「クラゲシンフォニードーム」(1F~B1F)では、九十九島周辺の海で確認されている100種類を超えるクラゲを、随時入れ替えて展示しています。
ホシヤスジクラゲ
「ホシヤスジクラゲ」は、2010年に佐世保市の俵ヶ浦で数個体が確認されました。日本では過去に出現報告がなく、これが日本初確認となったそうです。8本の放射管と、8個の星のように鮮やかな黄色の生殖腺を持つのが特徴で、それが名前の由来となっています。同館では、世界で初めて、繁殖にも成功しました。
クラゲ研究室
クラゲ研究室(B1F)では、クラゲの調査や研究に取り組み、生まれたばかりの小さなクラゲや珍しいクラゲなどを展示しています。小さなクラゲが入っている水槽の水は、飼育員さんが毎日スポイトで取り換えているそうです。
希少種などは、飼育や繁殖についてもわからないことが多いため、常設で展示できないクラゲもあります。公式サイトやフェイスブックで珍しいクラゲの展示情報があったときは、早めに見に行きましょう。