RCサクセション版 「上を向いて歩こう」が『殿、利息でござる!』の主題歌に決まった理由とは?プロデューサーは「この曲しかない」

ニュース
動画
2016.3.8
忌野清志郎 ライブより    ©Babys

忌野清志郎 ライブより ©Babys

画像を全て表示(3件)

5月14日公開の映画『殿、利息でござる!』の主題歌が、RCサクセションによる 「上を向いて歩こう」に決定した。

『殿、利息でござる!』は、『武士の家計簿』で知られる磯田道史氏の近著「無私の日本人」(文春文庫刊)の一編「穀田屋十三郎」を原作とした時代劇。240年ほど前の江戸中期の仙台藩を舞台に、藩の圧政に困窮する宿場町を憂える主人公・穀田屋十三郎こくだや・じゅうざぶろう)ら9人の庶民が、藩に金を貸し利子を全住民に配る「宿場救済計画」のため奔走する姿を描く。

(C)2016「殿、利息でござる!」製作委員会

(C)2016「殿、利息でござる!」製作委員会


「上を向いて歩こう」といえば、坂本九の名曲にして全米でビルボードチャート週間1位も獲得した大ヒット曲。今回主題歌に決定したのは、忌野清志郎が率いたRCサクセションによる、同曲のカバーバージョンだ。なぜ、「上を向いて歩こう」、それもRCサクセションバージョンが主題歌に決まったのか。『殿、利息でござる!』プロデューサー池田史嗣氏が3つの質問に答える形で理由を明かしている。

「上を向いて歩こう」収録アルバム 『PLEASE +4』 RCサクセション  (ユニバーサル ミュージック)UPCY-7057 ©ユニバーサル ミュージック

「上を向いて歩こう」収録アルバム 『PLEASE +4』 RCサクセション (ユニバーサル ミュージック)UPCY-7057 ©ユニバーサル ミュージック

プロデューサー 池田史嗣氏に聞いた3つの質問

 1.なぜ、この楽曲にしたのか。 
まず、曲から決めました。『上を向いて歩こう』はビルボードで全米一位を取った唯一の日本語楽曲。 また多くの悲しみに直面したときに、人々が口ずさむ名曲中の名曲です。 目の前の問題と向き合いながら、悲しみをこらえ、未来に向かって進んで行く庶民にとって これ以上の応援歌はありません。

 2.どうしてRCサクセションのカバーバージョンなのか 
数多あるカバーの中からRCを選んだのは、そこに込められたスピリットが今回の映画製作の志と完全に 共鳴したから。勿論、監督も私もRCサクセションの大ファンです。 (中村義洋監督は過去作『ちょんまげぷりん』でも忌野清志郎の楽曲『REMEMBER YOU』を使用) 清志郎さんはライブのクライマックスでよく『上を向いて歩こう』を歌い、 その際に必ず「日本の有名なロックンロール!」と紹介していたのは有名な話。 “キング・オブ・ロック”忌野清志郎さんは、原曲が持つ単なる歌謡曲に留まらない魅力から、 「名もなき者が持つ強さ」いう、ロックにとって何よりも大切なマインドを感じ取っていた (だからこそ大胆にアレンジしてカバーした)…のかもしれません。

 3.「殿、利息でござる!」との関連性 
製作にあたって目指したのは、このチームだからこそ作れる、新しくてロックなエンターテイメント。 江戸時代であれ現代であれ、例えお上が頼りなかったとしても、庶民は賢くたくましく、 勇気を出して、上を向いて生きていかなければならない。 きっと、いつも世も同じことです。 この話は実話なので、映画に出てくるのは皆実在の人物ですが、歴史上全く無名の存在。 自分たちの町を救うため、己を捨て、強大な権力を持つお上を相手に知恵と工夫で 一世一代の大勝負を挑んだ名もない、勇気ある人々のドラマを締めくくり、 映画を観てくれた方々に爽快なエネルギーを受け取っていただくには、 時代やジャンルなど関係なく、この曲しかないと確信しています。
 

また、中村義洋監督、主演の阿部サダヲも同曲への想いを明かしている。

阿部サダヲ(穀田屋十三郎 役 主演) 
発表しちゃうんですね。 最後清志郎さんの声が聴こえてくるとは思っていなかったので感動しました。 発表しなくていいのに…(笑) 

中村義洋 監督 
このたび、映画のエンディングにRCサクセションの『上を向いて歩こう』を使わせていただきました。 理由についてあまり多くは語れません。 プロデューサーから「どうでしょう?」と提案され、迷わず「イイね!」と答えました。 歌詞はみなさんご存知の通り。久しぶりに聴いてみて、 なぜこの映画を、どうしても今作らねばならないと思ったのか、それを思い出させて頂きました。 清志郎さんはこの曲をライブで演奏する時、「日本の有名なロックンロール!」と紹介していました。 それには、こんなすごい曲があるんだぜ、という意味もあったと思います。 それは、こんなすごい人がいたんだぜ、という、この映画を作る意義にも合致したような気がしています。

江戸時代を舞台として同作で、ロックな同曲がどのような役割を果たしているのか。劇場で確認したいところだ。

『殿、利息でござる!』は5月14日(土)全国公開

作品情報
映画『殿、利息でござる!』
5月14日(土)公開
 

原作:磯田道史『無私の日本人』所収「穀田屋十三郎」(文春文庫刊)
出演:阿部サダヲ 瑛太 妻夫木聡 竹内結子 松田龍平 ほか
監督:中村義洋
制作:松竹、東日本放送
製作:「殿、利息でござる!」製作委員会
給:松竹
公式HP:www.tono-gozaru.jp
 
(C)2016「殿、利息でござる!」製作委員会
シェア / 保存先を選択