第42回日本ショパン協会賞を中桐望が受賞
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日本ショパン協会 公式サイトより
第42回日本ショパン協会賞を中桐望が受賞した。日本ショパン協会賞は各年におけるピアノ演奏会で、フレデリック・ショパン作品に特に優れた演奏を示したピアニストに贈られる賞で、昨年4月8日の「中桐望ピアノ・リサイタル」(浜離宮朝日ホール)でのショパン作品の演奏や将来性が評価された。この賞は1974年から始まり、過去には海老彰子、横山幸雄など日本を代表するピアニストが数多く受賞している。なお、ここ2年は該当者なしとなっていたため3年ぶりの受賞者となった。授賞式は、4月23日(土)東京・表参道のカワイ表参道コンサートサロン「パウゼ」において、日本ショパン協会第273回例会「佐野麻衣子ピアノ・リサイタル」の開演に先立って行われる。
この賞を授与している日本ショパン協会はショパン生誕150周年を記念して、1960年に当時の著名な音楽家、野村光一、遠山一行、井口基成、永井進といったメンバーで設立された。設立当初はショパンの好きな人たちが集まって食事をしながら議論をするような同好会的のようなものであったが、徐々に活動が公共性を帯びてくるようになり、若手演奏家のためのリサイタルシリーズやコンクール、フェスティバルなどを行い、ショパンの音楽普及活動を行っている。こうした活動によって今ではワルシャワのフレデリク・ショパン協会本部や、世界各地にあるショパン協会からも一目置かれる存在になっている。
中桐は東京藝術大学ピアノ専攻を首席卒業後、同大学大学院を首席修了。日本音楽コンクール第2位、マリア・カナルス国際音楽コンクール第2位・聴衆賞、第8回浜松国際ピアノコンクールでは過去日本人最高位となる第2位を受賞。2015年1月、デビュー・アルバム『ショパン&ラフマニノフ』(オクタヴィア・レコード)をリリース。現在、ポーランドのビドゴシチ音楽学校に留学中だが度々帰国し、日本国内でもソロの演奏会を始め、ソリスト、室内楽奏者として演奏活動を行っている。