時雨345ユニットti-ti.uu、単独公演で広がった静けさと余韻

レポート
音楽
2016.4.3
ti-ti.uu

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ti-ti.uuが4月1日に東京・下北沢440にてワンマンライブを開催した。

このライブはti-ti.uu初の単独ツアー「ti-ti.uu Tour 2016『tone』」の最終公演。345(凛として時雨、geek sleep sheep)と、なるけしんご(もらん)は温かな拍手に迎え入れられ、ライブ会場および通販限定で販売されている6曲入りCD「tone」の収録曲を散りばめたセットリストを披露した。

普段は凛として時雨やgeek sleep sheepといったロックバンドで活躍している345。ti-ti.uuではアコースティックギターでのアルペジオと、ささやくような歌声で観客を魅了。一方なるけはオブリガードやリードギターを中心に奏でて楽曲に抑揚を与え、345とともに場内を豊かなアンサンブルで包み込んだ。

序盤のMCでは余韻を味わうような静かな楽曲が多いこともあり、「静かですが……途中で咳とかしてもいいので、最後までよろしくお願いします」と345が観客に気遣いを見せる場面も。またライブ中盤には、今回の初ワンマンツアー実施にあたり、初めてエレキピアノをフィーチャーした楽曲を制作したことが明かされ、新曲1曲と「ゆうどき」という曲では345がキーボードで弾き語り、なるけはエレキギターを演奏した。

また「澄んだこと」以降の5曲では、345がフィールドレコーディングしたという鳥の鳴き声、街中の音、雨音などがうっすらと流される演出が用意され、観客がライブハウスではなく日常生活の中で2人の生演奏を聴いているような雰囲気になる場面も見られた。そして終盤のMCで345はグッズ紹介のあと、「いつまで経ってもMCがうまくならなくて(笑)」と素直な心情を吐露しつつも、「まだ次のライブは決まっていませんが、静かな気持ちになりたいときはまたいらしてください」とコメント。その後2人はラストに「帰り道」「おわり」とラストにぴったりな楽曲を届け、ライブを締めくくった。

ti-ti.uu Tour 2016「tone」
2016年4月1日 下北沢440 セットリスト

01. 朝
02. ふと
03. わすれもの
04. ならぶ同じもの
05. たより
06. 新曲(※タイトル未定)
07. ゆうどき
08. 澄んだこと
09. 新曲(※タイトル未定)
10. 待つ間
11. 初夏
12. 新曲(※タイトル未定)
13. 窓
14. 帰り道
15. おわり

音楽ナタリー
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