2015年 東京国際音楽コンクール〈指揮〉 入賞デビューコンサート~難関コンクールを制した俊英の希有な才能を聴く


 アジア圏で開催される唯一の指揮者コンクールで、過去4回にわたって第1位を出さないなど、“世界最難関のひとつ”として知られる東京国際音楽コンクール〈指揮〉。3年に一度開催され、第2位や第3位も「該当者なし」が珍しくない登竜門に2015年、15年ぶりの第1位が遂に誕生。21年ぶりに第1〜3位の入賞者が顔を揃えた。『入賞デビューコンサート』では、そんな俊英たちが紡ぐ、瑞々しいサウンドが一気に味わえる。

 40ヵ国・地域から応募のあった239名の頂点に立ったのは、スペイン出身のディエゴ・マルティン・エチェバリア。母国やドイツでオーボエと指揮を学び、昨年5月からはチューリッヒ・トーンハレ管弦楽団に所属、受賞時には「準備万端で臨めた。言葉がないほど嬉しい」と語った。そして、東京芸大在学中の弱冠21歳で第2位となったのが、北海道出身の太田弦。第3位にはドイツ出身の女性指揮者、コリーナ・ニーマイヤーが入った。

 『入賞デビューコンサート』は、3都市で開催。エチェバリアは大阪公演(管弦楽:大阪フィル)と名古屋公演(同:名古屋フィル)でブラームスの第1番、東京公演(同:読響)ではチャイコフスキーの第5番と、2つの交響曲を披露。また、太田は3公演とも、チャイコフスキー「ロメオとジュリエット」を。そして、ニーマイヤーは大阪でR.シュトラウス「ドン・ファン」、名古屋でストラヴィンスキー「火の鳥」組曲、東京でプロコフィエフ「ロメオとジュリエット」第2組曲を振る。

文:笹田和人
(ぶらあぼ + Danza inside 2016年5月号から)


2015年 東京国際音楽コンクール〈指揮〉 入賞デビューコンサート
5/11(水)19:00 大阪/ザ・シンフォニーホール(公演事務局06-6966-8000)
5/15(日)14:00 愛知県芸術劇場 コンサートホール(MIN-ON中部052-951-5391)
5/19(木)19:00 東京オペラシティ コンサートホール(MIN-ONインフォメーションセンター03-3226-9999)
http://www.conductingtokyo.org
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