川村毅×白石加代子による“恐怖のご家庭残酷喜劇”『愛情の内乱』が12日開幕

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2016.5.12

川村毅(ティーファクトリー)の作・演出による新作『愛情の内乱』が5月12日(木)より東京・吉祥寺シアターで幕を開ける(25日まで)。

この作品は、日本の、とある地方の広い家で、母と三人の息子たちを中心に展開するブラックコメディ=“恐怖のご家庭残酷喜劇”という。川村はドストエフスキーの小説『カラマーゾフの兄弟』にインスパイアされて本作品を書いたというが、こちらのドラマでは父ではなく母の強さが前面に描かれ、母の愛とは? 家族の絆とは? が問われてゆく。

この舞台で強烈無比なる母親を演じることになるのが、川村作品には初出演となる女優・白石加代子である。また、謎の家政婦の役として蘭妖子も出演する。白石は元・早稲田小劇場、蘭は元・天井桟敷。そして川村は元・第三エロチカ。この三人が揃うと聞いて、往年の利賀フェスティバルの記憶が召喚されるオールド演劇ファンも少なくはないのではないか(いや、少ないか!)。さらに、息子たちを演じる兼崎健太郎末原拓馬大場泰正や、ドキュメンタリー作家を演じる笠木誠も含め、キャスティングだけでもその期待値が高まることは確かである。

折しも現在、渋谷(東急文化村)で上演中の某アメリカ現代演劇のほうは、強烈な母と三人姉妹を中心に、とある地方の広い家で繰り広げられるブラックな家族コメディである。気の利いた演劇マニアならば、吉祥寺と渋谷という両端から挟み込まれるようにして「母とは? 家族とは? 」が問われる京王井の頭線に揺られ、文字通り右往左往しながら両作品を見比べるのもまた楽しからずや、とはいえないだろうか。


<Story>
 
遠い未来の近い過去。 
とある地方の広い家。 
立ち退かねばならなくなったその家に、母(白石加代子)と次男(兼崎健太郎)と謎の家政婦(蘭妖子)が暮らしている。 
一家を絶対的に支配しているのは母のようだ。 
その地に居座っているこの一家に興味をもつ男(笠木誠)がTVドキュメンタリーを撮りたいとやって来る。 
そこへ戦争帰りの英雄の長男(大場泰正)、そして長年家出をしていた三男(末原拓馬)が帰ってきて…。
なにやらみんなお互いに不信感をもっているこの一家。 
どうやら一家には秘密があるようだ。 
行方不明になった、かつて一家の独裁者であった父は何処に?
滑稽で深刻なゆえに妙なリアリティをもった家族争議。 
母親のもつ愛情と狡猾さ、やさしさとエゴ、圧倒的な生命力。 
それに否応なく屈服していく息子たち。 
ドストエフスキーの小説『カラマーゾフの兄弟』の兄弟たちにインスパイアされ、 
しかしこちらのドラマでは父よりも母が強し? 
母の愛とは?家族とは?を描く、ブラックコメディ!

◆川村毅コメント

母の愛は、やさしい。家族の絆は、美しい。
しかし、それは本当にやさしいのだろうか?
本当に美しいのだろうか?
遠い未来の近い過去。日本とおぼしき国の、とある地方の広い家。
母と息子たちの果てしない葛藤が、愛と絆の秘密を暴いていく。
そのスリル、サスペンスとコッケイに身を投じていただきたい。
 

公演情報
ティーファクトリー『愛情の内乱』

■日程:2016年5月12日(木)~5月25日(水)
■会場:吉祥寺シアター
■作・演出:川村毅
■出演:白石加代子/兼崎健太郎、末原拓馬、大場泰正/笠木誠/蘭妖子

■公式サイト:http://www.tfactory.jp/data/aijononairan.shtml
 
☆川村毅+ゲストによるポストパフォーマンストーク
トークゲスト&テーマ: 
15日(日)15:00「時代を創った女優」 白石加代子、蘭妖子 
19日(木)15:00「家族について」 穂村弘(歌人) 
21日(土)18:30「2016年のドストエフスキー」 島田雅彦(作家)

 
☆ミニミニトーク☆ (終演後引き続き5分位「母について」少し語ります) 
5月13日(金)19:30 末原拓馬 
5月16日(月)19:30 大場泰正 
5月17日(火)19:30 笠木 誠 
5月23日(月)19:30 兼崎健太郎

 

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