綾野剛がニューヨーク・アジア映画祭でライジング・スター賞を受賞 映画『日本で一番悪い奴ら』はオープニング作品に

6月22日（現地時間）からニューヨークで開催される第15回ニューヨーク・アジア映画祭のオープニング作品にとして映画『日本で一番悪い奴ら』が上映されることが決定した。また、主演の綾野剛が同映画祭のライジング・スター賞を受賞することがわかった。

『日本で一番悪い奴ら』は、覚せい剤取締法違反などの容疑で2002年に逮捕された北海道警察の元警部・稲葉圭昭氏の著書『恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白』の映画化したもので、「日本警察史上の最大の不祥事」と呼ばれる"稲葉事件"をモチーフに描いた問題作だ。悪事に手を染めた北海道警察の警察官・諸星要一の26年間の半生を、主演の綾野が狂気を持って演じている。メガホンをとったのは、『凶悪』で知られる白石和彌監督。

ニューヨーク・アジア映画祭は、今年で開催15回目を迎え、リンカーン・センター映画協会と Subway Cinema が主催する北米有数のアジア映画祭。ライジング・スター賞は、2011年に山田孝之、2012年に長澤まさみ、2014年に二階堂ふみ、2015年に染谷将太らが受賞しており、日本人の受賞は今年で3年連続となる。ニューヨークのリンカーン・センターで行われるオープニング上映には白石和彌監督が、授賞式には綾野剛が参加する予定だ。

なお、同作と主演の綾野について、同映画祭のディレクターサミュエル・ジャミエール氏からのコメントも到着している。

■ニューヨーク・アジア映画祭ディレクター サミュエル・ジャミエール氏コメント
白石和彌監督の『日本で一番悪い奴ら』で目の当たりにした綾野さんの妥協のない演技が、本年の「スクリーン・インターナショナル」のライジング・スター賞の授賞の決め手でした。綾野さんがこれまで演じてきたすべての役柄に、自制と無謀が共存した今作が加わることで、彼のキャリアが完成したといえます。組織的権力の中心にはびこる腐敗を妥協することなく描写した壮絶な主人公の半生は、深作欣二の『仁義なき戦い』のような往年の傑作を想起させます。このような生々しいエネルギーをスクリーンに呼び戻してくれる作品と俳優を発見できたことにワクワクする気持ちが止まりません。

映画『日本で一番悪い奴ら』は6月25日（土）全国ロードショー