『天使にラブ・ソングを』女性メインキャストが開幕直前会見

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(左から)宮澤エマ、浦嶋りんこ、森公美子、蘭寿とむ、鳳蘭、春風ひとみ

(左から)宮澤エマ、浦嶋りんこ、森公美子、蘭寿とむ、鳳蘭、春風ひとみ


ウーピー・ゴールドバーク主演の大ヒット映画『天使にラブ・ソングを・・・』をミュージカル化、個性的な登場人物たちが巻き起こすハートフルなストーリーと、ゴスペルソングやディスコミュージックなどを融合させたノリノリの音楽で、客席を爆笑と感動の渦に巻き込んだミュージカル・コメディの決定版『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』が、5月22日(日)より東京・帝国劇場にて初日の幕を上げる(6月20日まで。その後、全国8都市を巡演)。この作品は2009年にロンドンで初演、日本では2014年に帝国劇場で初演が行われ開幕直後から大ヒット。これを受けて今回、再演がスピーディーに決まった。

そして再演の開幕が翌日に迫った5月21日、メインキャストの女性陣が帝国劇場で会見を行った。登壇したのは、主役デロリス・ヴァン・カルティエをWキャストで演じる森公美子・蘭寿とむ、シスターたちを演じる春風ひとみ・浦嶋りんこ・宮澤エマ、そして修道院長を演じる鳳蘭の計6名。森と蘭寿は黒人クラブ歌手・デロリスのメイク&衣裳で、他の4人は修道女の衣裳で臨んだ。バックのステンドグラスが作品の内容にぴったりの劇場2階ロビーが会場となった。黒人メイクの森は、カメラマンたちに手を振りながら、「手の内は、白いんですよ~」と笑いを誘う。


--まずはご挨拶をお願いします。

森(デロリス・ヴァン・カルティエ): 明日が初日でございます。本当にこのミュージカルは素晴らしいです。5月病というんですか、心が病んだ方も、このミュージカルさえ観れば、本当に明るく、明日の力になりますので、ぜひ皆さんにいらしていただきたいと思います!

森公美子

森公美子

蘭寿(デロリス・ヴァン・カルティエ): 私は、帝国劇場に初めて立たせていただける喜びを噛みしめながら、この超ハッピーなミュージカルを、お客さんと一緒に盛り上がっていきたいと思います!

蘭寿とむ

蘭寿とむ

春風(シスター・メアリー・ラザールス): ラザールス役の春風ひとみです。(声色をおばあさんに変えて)79歳、ということで、頑張らせていただきたいと思います。よろしくお願いします!!!(「(実年齢ではなく)役柄が79歳、ということですよ」という解説が入り、場内爆笑)

春風ひとみ

春風ひとみ

浦嶋(シスター・メアリー・パトリック): 私は(宮澤)エマの次に若い役をやらせていただいておりますので、張り切ってまいりたいと思います。皆さま、どうぞ劇場にお越しくださいませ!

浦嶋りんこ

浦嶋りんこ

宮澤(シスター・メアリー・ロバート): (まだ覚醒前のシスター・メアリー・ロバートのような小さな声で)初演(2014年)の時に初めて帝国劇場の舞台に立たせていただき、再演でまた帝国劇場に戻って来られて嬉しく思っています。素晴らしいキャスト、ミュージカル、音楽……やっている本人が一番楽しんでいるかもしれません。ぜひ劇場に足を運んでいただきたいと思います。

宮澤エマ

宮澤エマ

鳳(修道院長): 結婚している方にはいつも伴侶が笑顔でいてくれますように。独身の方にはいつも笑顔の伴侶が見つかりますように。神の祝福を。(会場笑)

鳳蘭

鳳蘭

【質疑応答】

--再演について。

森: 再演なんですが、ゼロからの出発と同じでした。初演から2年経って、少しは覚えているかと思いましたが、全く覚えていなかった(笑)。2014年の初演は探り探り皆で創り上げてきましたが、今回はさらにグレードアップしています。素晴らしいものになったと思います。ぜひ皆さん、いらしていただきたいと思います!

--蘭寿さんというWキャストについて。

森: 私と蘭寿さんとでは、カボチャが踊っているのとダンサーが踊っているくらいの違いで(笑)。蘭寿さんは、手足が長くて、いつ見てもキレイ。存在がキレイなんです。私はバタバタバタバタしていて、同じ振り付けでも同じに見えない(笑)。ここもWキャストの面白さなので、ぜひ2回観ていただきたいと思います。

蘭寿: 森さんの明るさ、パワー、歌唱力、素晴らしいなと思っております。最初は「私、どうしたらいいのか」と思いましたが、歌に関してもいろいろ全部細かく教えてもらい、ありがたく、心強いです。ライバルではなく、一緒に創り上げていこうね、というスタンスでいてくださるのがありがたい。

森公美子・蘭寿とむ『天使にラブ・ソングを~シスターアクト~』

森公美子・蘭寿とむ『天使にラブ・ソングを~シスターアクト~』

--蘭寿さん、ミュージカルは初めてとお聞きしました。

蘭寿: 難しいところもたくさんあるのですが、アラン・メンケンの曲が本当にどれも素晴らしくて心躍るものなので、まずそれを忘れず、それを歌えることを喜びに感じながらできたらいいなと思います。

--宝塚のOGが2人いらっしゃいますが、何かアドバイスをもらっていますか?

蘭寿: いつも大きく受けてくれます。鳳さんは、いつも笑顔で「大丈夫よ~」とおっしゃってくださいます。

--鳳さんから見て蘭寿さんは。

鳳: 初めてにしては本当に頑張っていると思います。宝塚で培われた華やかさがあって、大劇場に負けない魅力がありますので、私は安心しています。

蘭寿とむ、鳳蘭、春風ひとみ

蘭寿とむ、鳳蘭、春風ひとみ

--何かアドバイスなさっているのですか。

鳳: 私は、どなたにもアドバイスはいたしません(笑)。

--春風さんは。

春風: 鳳大先輩も含め、宝塚のトップの男役をやってきた方たちは組の一番上にいらっしゃったわけですから、シスターの心配りや愛情は、修道院長(鳳)を筆頭に自然に出るんですね。私は宝塚を卒業して28年くらいになりますが、蘭寿さんを通して、それは培われたものなんだなあと感じました。

--蘭寿さん、役作りは何かされたのですか?

蘭寿: 自分なりのデロリスとしては、パワフルさはもちろん、キュートな部分を出せたらいいなと思いながら作り上げていきました。

--役作りは森さんと相談しているのですか?

蘭寿: 役作りに関しては自分たちなのですが、台本に沿っていれば自然に何か生まれてくるんじゃないかな、と思いながら作りました。

森: お互いに、「ここ、いいよね」「ここ、こういう発見があったね」とか、「急に言われても自分の名前がわからないよね」-例えばデロリスは、急に修道院に入ってきて、
院長先生にシスターとしての名前をつけられて呼ばれるわけですが、そこで「えっ私だ」とビックリする芝居とか。そういうところを手探りで2人でやっていきました。

--森さんはさきほど「ゼロからの出発」とおっしゃっていましたが、今回の役作りは新たにやられたのですか。

森: (ミュージカル版のプロデューサーでもある)ウーピー・ゴールドバーグの映画『天使にラブ・ソングを・・・』をまた7回くらい観まして、彼女の不格好な走り方や歩き方、踊りにしてもキマらないところ……それが、1人しか客がいない、売れないクラブ歌手という役柄、という感じなんです。私はそういうほうがいいかな、と思って、ちょっとマネてみました。

--今回の見どころは?

森: とにかくこのシスターたちがまっっったく歌えない。こんなに音が外れる人たちがいるのか! というくらい。それが、素晴らしい歌を歌い上げるようになって、町の小さな教会に、最後はあのローマの偉い方がいらっしゃるまで、というストーリーなのですが、その中にデロリスは隠され、そこで友情を育んでいく姿に、きっと皆さん涙が出ると思います。客席は見ないようにしているんですよ。2014年は客席が泣いていて、涙が移りそうだったから……。
見どころは、とにかくシスターたちが素晴らしいということ。鳳さんをはじめ、そのシスターたちに育てられるデロリス。一人の女が変わっていくさまを観てほしい。共感するところがたくさんあると思います!

蘭寿: 私も同じように思いますし、"Raise Your Voice"という曲で、教会に来てもシスターに似つかわしくないデロリスと、シスターたちがだんだん心が通わせていくそのシーンと、最後、修道院長とデロリス、あんなに反発し合っていた2人が、心がひとつになるところが大好きなので、そこが見どころです。

--東北では岩手と宮城での公演が予定されています。仙台出身の森さん、「観るだけで生きる力になると思う」ということでした。東北はまだまだこれから元気が必要です。東北公演へ込めた想いとメッセージをお願いします。

森: あ~泣きそう。せっかく化粧したのに(笑)。2014年も盛岡と宮城に行かせていただいて、その時、会館がやっと補強してやってくれた作品なんです。皆さん「本当に元気になった~! 」「素晴らしかった」と言ってくださって、「私たち、この仕事やってて良かったね~」と、私たちが元気をもらったという作品でもあります。来年は九州公演もあるんです。熊本の方にもぜひ観ていただきたいな……。復興にはいろんな問題があるけれど、心は楽しく前に行くように、この作品で少しでも心にあたたかいものが生まれれば……と願っています。黒くて涙がわからないかも(笑)。

宮澤エマ、浦嶋りんこ、森公美子

宮澤エマ、浦嶋りんこ、森公美子

--蜷川幸雄さんが亡くなられましたが……

鳳: 天才。大きな星が流れたみたいな……そんな気がします。ちょうどこの舞台稽古で通夜も告別式も行かれなかったのですが、ずっと心の中で祈っていました。

--(ガートルード役を鳳蘭が演じた)『ハムレット』は再演が予定されていた、ということでしたが。

鳳: 蜷川先生はずっとどこかで観ていらっしゃるし、井上尊晶さんという助手がぴったりついていて、彼が一言一句覚えているので、再演があってもできると思います。それに蜷川さんはしつこく天から言ってくると思いますし、上から灰皿が降ってくるかもしれません(笑)。

蜷川幸雄さんについて語る鳳蘭

蜷川幸雄さんについて語る鳳蘭

今世紀最大の、アガペー全開ミュージカル『天使にラブ・ソングを ~シスター・アクト~』。"Raise Your Voice"は、天にいる人にも地にいる人にも響くはず。今日を生きるのが楽しくなる、明日の活力になるミュージカル、ぜひ劇場でご体感を。

(文・ヨコウチ会長、撮影・安藤光夫)
 
公演情報
ミュージカル『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』

■出演:
森公美子・蘭寿とむ[Wキャスト]、 
石井一孝、大澄賢也・石川 禅[Wキャスト]、 
今井清隆、鳳 蘭 ほか
■音楽:アラン・メンケン
■歌詞:グレン・スレイター 
■脚本:チェリ・シュタインケルナー&ビル・シュタインケルナー 
■演出:山田和也
■公式サイト:http://www.tohostage.com/sister_act/
 
<東京公演> 2016/5/22(日)~2016/6/14(火) 帝国劇場
<大阪公演> 2016/7/2(土)~2016/7/3(日) 梅田芸術劇場メインホール
<名古屋公演>2016/7/8(金)~2016/7/10(日) 愛知県芸術劇場大ホール
<岩手公演> 2016/7/14(木)~2016/7/15(金) 岩手県民会館
<札幌公演> 2016/7/23(土)~2016/7/24(日) ニトリ文化ホール(さっぽろ芸術文化の館)
<仙台公演> 2016/8/6(土)~2016/8/7(日) 東京エレクトロンホール宮城
<福岡公演> 2017/1/7(土)~2017/1/28(土) 博多座
<浜松公演> 2017/2/3(金)~2017/2/4(土) アクトシティ浜松 大ホール
<松本公演> 2017/2/10(金)~2017/2/11(土) まつもと市民芸術館 主ホール
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