Ken Yokoyamaがスカパラを迎えコラボ楽曲も披露した『Rumble Of The Month』第一弾

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Ken Yokoyama

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今年3月に8年ぶり、2度目となる日本武道館公演が伝説的な盛り上がりをみせたKen Yokoyama。その熱狂が冷めぬなか、今度は都内・平日限定でマンスリー・ライヴ『Ken Yokoyama「Rumble Of The Month」』をスタートさせ、その第一弾が5月16日(月)豊洲PITにて開催された。

 毎回ゲストを招いておこなわれる『Rumble Of The Month』。記念すべき第一回目に参加したのは、東京スカパラダイスオーケストラである。開演時間(19時)と同時にステージに登場した彼ら。全員が白を基調にしたスーツをビシッと着こなしたダンディなたたずまいだ。そんな彼らが響かせるワイルドでスリリングなスカ・ビートに、会場を埋め尽くした3000名のオーディエンスは瞬く間にダンス。あっという間に、独特のピースフルな空間に変えてしまうところは、さすが常に世界中の人々を魅了させているバンドである。

そんなハッピーなビートの途中、耳にしたことのあるお昼の長寿トーク番組のテーマ曲を彼らが披露すると、白のジャケットを羽織ったKen Yokoyamaがステージ(スカパラの部屋)に参上。そして、6月22日にリリースされるスカパラの新曲「道なき道、反骨の。」を本邦初披露した。これは6月25日公開映画『日本で一番悪い奴ら』(主演・綾野剛)の主題歌であり、作詞を谷中敦、作曲を川上つよしが担当、Ken Yokoyamaが初めて日本語オリジナル曲のヴォーカルをとったナンバー。パンクとスカ、選んだ音楽は異なるが、それぞれが反骨の精神を持って、常に道なき道を開拓し続けている男たち(彼ら)の生きざまを感じる、軽快ではあるのだが、なぜか鼻の奥がツンとしてしまうナンバー。初パフォーマンスであったのにも関わらず、そんなメッセージが観客ひとりひとりの心に強く響いたのであろう、このセッションを終えると、大歓声が会場内に轟き、「早くこの曲を聴きたい」という反応があちらこちらから聞こえる。また、Ken Yokoyamaもとても充実した表情をみせ、「すげー、うれしい」と語っていたのが印象的だった。さらに「(スカパラに向けて)兄さんたち、もう1曲やりてぇずら〜」と、Ken Yokoyamaの「Punk Rock Dream」をセッション。いつもは、リーダー的存在としてサウンドをリードしている印象が強いKen Yokoyamaであるが、ここではスカパラ兄貴の胸を借りて、少年のような眼差しでうれしそうに演奏している姿を目にすることができた。これは貴重な瞬間だったように思う。

わずか1時間のステージであったが、圧倒的なパフォーマンスで観客全員の心をわし掴みにしたスカパラ(そこで体力を使い果たし、転換時間ではロビーですでにぐったりしている人の姿も見受けられたほど)。しかし、再びステージにライトが当たり、Ken Yokoyama率いるKen Bandが登場すると、疲れなどあっという間に吹き飛んでしまったような大騒ぎに。そして「楽しんでいこう」という合図とともに、昨年発売された最新アルバム『Sentimental Trash』のオープニングに収録された「Dream Of  You」を披露。瞬く間に大合唱やモッシュの渦が生まれ、Kenワールドが展開していく。また、今回のスカパラとの共演のせいもあったのだろうか、メロディアスなパンクというよりも、踊らせるグルーヴの効いた楽曲を多くセレクトして演奏しているような気がした。

また、Ken BandのベーシストであるJun Grayプロデュースによるガールズバンドコンピ第二弾『And Your Birds Can Sing II』にKenco Yokoyama名義で発表した「If The Kids Are United」を初パフォーマンス、スカパラのカバーのお返しにと、彼らの楽曲でザ・クロマニヨンズの甲本ヒロトをヴォーカルに迎えた「星降る夜に」を披露(演奏する前から、カバーすることがうれしくてウズウズしている様子のKen Yokoyamaが印象的だった)。さらには観客からのリクエストに応えて2曲を即興で演奏するなど、この日しか体感できない、もしくは初体験の楽曲もパフォーマンスしてくれた、充実の内容。

Ken YokoyamaはMCで「パンクもスカもレゲエもハードロックも(ジャンルなんて)関係ない。どんだけ(心が)あるか?ってことなんだよな」と語っていたが、どの楽曲もさまざまなエモーション(情緒)を閉じ込めていながらも、根底にはとても熱いハートが流れていることを実感した。また、その思いが観客のハートに響いた結果、全員がダンスをしたり叫んだりなど、全身全霊で盛り上がる、あの熱狂的な空間が生まれているのだと思う。週明け早々、月曜の公演であったが、これから始まる日常をエネルギッシュに歩んでいけそうな力を授けてくれたライヴだった。

6月22日には、東京スカパラダイスオーケストラの新曲「道なき道、反骨の。」と共に、先日の日本武道館公演の模様をおさめた映像作品『DEAD AT BUDOKAN RETURNS(仮)』もリリース。また「Rumble Of The Month」は、6月にCrossfaith、7月にサンボマスター、さらに8月3、4日の2デイズも決定(この日のゲストは未定)。さらに、7月24日のフジロックにも出演するKen Yokoyama。ぜひ、これらの作品やライヴなどを通じて、熱いハートをしっかり受け止めてほしい。
 

撮影=Teppei Kishida レポート・文=松永尚久

ライヴ情報
Going North Tour

 日時:5月28日(土)
 会場:釧路 NAVANA HALL
 出演者:LIKE ARGUMENTS

 

Ken Yokoyama pre Rumble Of The Month

 日時:7月5日(火)
 会場:恵比寿 LIQUID ROOM
 出演者:サンボマスター

 
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