『エクウス』『アマデウス』イギリス劇作家のピーター・シェーファー氏死去

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2016.6.9
ピータ・シェーファー氏とミロシュ・フォアマン監督 (シェーファー氏のfacebookより引用)

ピータ・シェーファー氏とミロシュ・フォアマン監督 (シェーファー氏のfacebookより引用)

現代イギリス演劇界を代表する劇作家のひとり、ピーター・シェーファー氏が6月6日に訪問先のアイルランド南部コーク近郊の病院で死去した。享年90歳。

シェーファー氏は、1926年英国リバプール生まれ。ロンドンのセント・ポール学校、ケンブリッジ大学のトリニティ・カレッジを卒業。1950年に歴史学でケンブリッジ大学の学位を得る。1954年に処女作品『The Salt Land』発表。

最も有名な代表作『エクウス』(1973年)と『アマデウス』(1979年) はそれぞれトニー賞を受賞し、また映画化もされた(ミロシュ・フォアマン監督で映画化された後者では脚本も手掛け、アカデミー賞を獲っている)。さらに『ブラック・コメディ』(1965年)や『レティスとラヴェッジ』(1987年)などの優れたコメディー作品も残し、後者は日本では黒柳徹子のレパートリーとして今年(2016年)10月に再々演がアナウンスされている。

2001年、エリザベス2世よりナイト位を授与され、サー・ピーター・シェーファー(正確な発音はシャファー)となる。双子の兄アンソニー・シェーファーも劇作家で、二人で推理小説を数作共筆したこともある。

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