indigo la Endの全国5都市6公演ツアー「ナツヨのマジック」ツアーファイナルが、渋谷公会堂にて終演!
indigo la End
夏の一夜にかけられた魔法
7月31日(金)に東京・渋谷公会堂(2,000人を動員)で、indigo la Endが全国ツアー「ナツヨのマジック」のファイナル公演を実施した。佐藤栄太郎(Dr)加入後初となる今回のツアーは5都市6会場で開催、全10,000人を動員。そのファイナル公演で彼らはどんな姿を見せたのか。
以下、レポートより
初日となった7月1日(水)のNHKホール公演から一か月を経て、再び東京に戻ってきた4人は、さらに成長した姿を見せてくれた。
本ツアーのテーマソングとも言うべき「夏夜のマジック」のミュージックビデオを使ったオープニングの映像に続いて、メンバーがステージに登場。一曲目の「瞳に映らない」が始まると、すぐに会場中からクラップが巻き起こる。
序盤はメンバー全員が立ち位置を離れずに歌と演奏に集中し、レベルの高いプレイヤー集団と化した現在のバンドを印象付ける。中でも、長田カーティス(G)の伸びやかなプレイが楽曲を先導し、「さよならベル」では鋭いキメに合わせて腕を振り上げる派手なアクションも見られた。
「今日はツアーファイナルです。この日を楽しみにしていました」という川谷絵音(Vo/Gt)の短いMCを挟んで、美しいコーラスワークが光る「ワンダーテンダー」へ。後鳥亮介(B)のスラップで始まる「billion billion」、インタールード的な「まなざしの予感」に続き、バンドのレパートリーの中でも最もヘヴィな「実験前」では、サイケデリックな映像が映し出される。アウトロではフロントの3人が交互にステージ前方に出てきて、それぞれが暴力的とも言えるような激しいソロを聴かせると、場内からは大きな歓声が沸き上がった。
中盤には「彼女の相談」、「染まるまで」とミドルテンポでしっとりとメロディーを聴かせる曲が並び、ここでこれまでラストに演奏されることが多かった「幸せな街路樹」を早くも披露。
轟音とコーラスが混ざり合い、スケールの大きなサウンドスケープが広がった。
続くMCでは6月に出たシングルについて触れ、「ぜひCDで買って聴いてもらいたいです」と話し、表題曲の「悲しくなる前に」へ。佐藤の手数の多いドラムを中心に、メンバー4人がせめぎ合うかのようなアンサンブルが抜群にかっこいい。
イントロでフロントの3人が一斉にステージ前方に駈け出した「夜明けの街でサヨナラを」からは最後の盛り上がりに突入し、「名もなきハッピーエンド」で本編が華やかに締め括られた。
アンコールでは9月16日(水)に発売される両A面シングル『雫に恋して / 忘れて花束』から「雫に恋して」を初披露。ラストはAOR調の「夏夜のマジック」を川谷がピンボーカルで歌い上げると、コーラスの2人を含むメンバー6人が整列をしてオーディエンスに挨拶をし、過ぎ去った夏に思いを馳せるかのようなエンディングの映像が流れて、この日のライブが終了。
バンドの充実ぶりが伺える、まさに魔法のような夏の一夜が、こうして過ぎて行った。
レポート=金子厚武
今夏は『MONSTER baSH 2015』や『SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2015 -20th ANNIVERSARY-』への出演を控え、9月16日(水)には初の両A面シングル「雫に恋して / 忘れて花束」を発売するindigo la End。
彼らの「夏の魔法」はまだまだ解けることはなさそうだ。
1.瞳に映らない/2.夜汽車は走る/3.ダビングシーン/4.さよならベル/5.ワンダーテンダー/6.渇き/7.billion billion/8.実験前/9.彼女の相談/10.染まるまで/11.心ふたつ/12.幸せな街路樹/13.悲しくなる前に/14.夜明けの街でサヨナラを/15.緑の少女16.名もなきハッピーエンド/
En.1)雫に恋して(新曲)/En.2)夏夜のマジック