THE BACK HORN、“運命開歌”させたワンマンツアー千秋楽

レポート
音楽
2016.6.19
THE BACK HORN「THE BACK HORN『KYO-MEIワンマンツアー』~運命開歌~」東京・新木場STUDIO COAST公演の様子。(撮影:橋本塁[SOUND SHOOTER])

THE BACK HORN「THE BACK HORN『KYO-MEIワンマンツアー』~運命開歌~」東京・新木場STUDIO COAST公演の様子。(撮影:橋本塁[SOUND SHOOTER])

THE BACK HORNのワンマンツアー「THE BACK HORN『KYO-MEIワンマンツアー』~運命開歌~」が、6月12日に東京・新木場STUDIO COASTにてファイナルを迎えた。

最新アルバム「運命開花」を携えて全国各地のライブハウスで展開された今回のツアー。新木場STUDIO COAST公演の模様はニコニコ生放送で生中継され、多くのファンがツアーファイナルを見届けた。

いつも通り菅波栄純(G)が走りながらステージに現れ、それに続いてほかのメンバーが悠然とした足取りで登場。4人は定位置にスタンバイすると、ジャジーな雰囲気の「暗闇でダンスを」でライブの口火を切った。そして、菅波がかき鳴らすヘビーなギターリフに合わせてコールが起きた「ダストデビル」、真っ赤な照明が攻撃的な曲の世界を彩った「戦う君よ」と続き、会場内に熱気が渦巻いた。

「音楽で幸せな時間を作りたいと思います」という松田晋二(Dr)の挨拶から「その先へ」で始まったブロックでは、「運命開花」からの楽曲や「赤眼の路上」など懐かしいナンバーが披露される。「コワレモノ」では山田将司(Vo)が軽快なビートに合わせて歌い上げる横で、菅波が自由に踊りまくったり、コール&レスポンスを繰り広げたり、奔放なパフォーマンスでオーディエンスを盛り上げる。また「シュプレヒコールの片隅で」では4人が、オーディエンスと声を合わせて大合唱し一体感を作り出した。

そのあとに続いた「悪人」の余韻が残る中、菅波は「ありがとーう!」と観客に感謝の思いを伝える。松田は「かなりいい感じに咲いてるんじゃないですか?」と満足げな表情を浮かべるも、「八分咲きくらい」とまだまだ盛り上げていく旨を予告。後半戦の幕開けを飾る「君を守る」へとつなげ、山田の感情を爆発させるような歌声が響いた「冬のミルク」、岡峰光舟(B)の柔らかでメロディアスなベースから始まる「美しい名前」を続けて披露した。その後、爽快な「tonight」から再びギアをトップに入れた4人は、クライマックスに向けて「刃」「魂のアリバイ」など激しいナンバーを連投。そしてライブ本編を「カナリア」で締めくくった。

アンコールでは松田が「『運命開歌』において、運命が開歌したことを宣言します!」と高らかに叫び、メンバーとオーディエンスの笑顔を誘う。和やかな雰囲気の中、4人は「舞い上がれ」「罠」「コバルトブルー」を続けてパフォーマンス。「コバルトブルー」では山田の声をかき消すほどの大合唱が起こっていた。これで大団円と思いきや客電が点いたあとも観客の拍手が止まずダブルアンコールへ。うれしそうな表情を浮かべた4人は、ライブアンセムである「無限の荒野」をオーディエンスにプレゼントして3カ月半におよんだツアーを終えた。

THE BACK HORN「THE BACK HORN『KYO-MEIワンマンツアー』~運命開歌~」
2016年6月12日 新木場STUDIO COAST セットリスト

01. 暗闇でダンスを
02. ダストデビル
03. 戦う君よ
04. その先へ
05. 胡散
06. 赤眼の路上
07. コワレモノ
08. シュプレヒコールの片隅で
09. 悪人
10. 君を守る
11. 冬のミルク
12. 美しい名前
13. tonight
14. 魂のアリバイ
15. シンフォニア
16. 刃
17. カナリア
<アンコール>
18. 舞い上がれ
19. 罠
20. コバルトブルー
<ダブルアンコール>
21. 無限の荒野

音楽ナタリー
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