MELLOWSHiP×ぜんぶ君のせいだ。 バンド界・アイドル界のネクストブレイク2組の激レア対談をレポート
MELLOWSHiP×ぜんぶ君のせいだ。
関西を拠点に、ジャンルを問わない“新世代ミクスチャーサウンド”を武器に一歩一歩着実に歩みを進めネクストブレイク有力候補との呼び声も高い4人組「MELLOWSHiP」。過剰なまでに攻めまくる衝撃の3rdミニアルバム『OVERKILL』をリリースしたばかりの彼ら。そしてアイドルという世界で「病みかわいい」をコンセプトに、人間の心の奥底にある“病み”を探求するという唯一無二の世界観でファンを増やしている5人組「ぜんぶ君のせいだ。」。ぞれぞれフィールドは違えど熱い気持ちと攻める気持ちのボルテージは常にMAX。初対面の2組に活動の事からプライベートな事まで話してもらった。
――2組は初対面とのことなのですが、ぜんぶ君のせいだ。(以下、ぜん君。)の皆さんの活動はアイドルという枠を超えてバンドとの対バンやロックフェスへの出演も多いですよね。個人的にもMELLOWSHiP(以下、メロシ)のようなミクスチャーサウンドだったり、ロックが好きなメンバーさんもいらっしゃるんですか?
如月愛海(以下、如月):そうですね。音楽だと一番ましろが。
ましろ:元々バンドとかが好きなので、今でも全然聴きますね。
――そうなんですね。例えばどんなアーティストがお好きなんですか?
ましろ:あの、ラウドロックとかが好きです。
――じゃあ結構ライブにも行かれたりするんですか?
ましろ:はい、行ってました。ぜん君。に入る前とかよくライブハウスにいました。
――では、これから活動していく上でバンドとの対バンも増えていきそうですね。
如月:そうですね、これから先の対バンの予定は結構バンドさんも多いですね。
――アイドルという枠に限られず、バンドのイベントに出演されるメリットだったり喜びって何があります?
十字:気分が上がります!(一同爆笑)
如月:何て言うんだろう、激しい感じで出来る。
成海5才(以下、成海):ヘドバンとか。
如月:そう、自分たちの曲がヘドバン出来るハードな曲が多いので、バンドさんとやった方が刺激をいただくというか。学べる所は凄くあります。
――メロシの皆さんはこれまでアイドルとの共演をされた事はありますか?
$ENKIN:山梨でありますね。フロアの空気も僕らもいつもと全然違うので勉強になりますね。やっぱり一緒に楽しみたいんで。アイドルを観に来てるお客さんにも響かせたいんでそういう日のライブって凄く勉強になりますね。
――なるほど、ライブ中に自分たちのファン以外のお客さんにも伝わってるなって感じる瞬間とかありますか?
$ENKIN:今の所、そういう日は優しい方が多いというか(笑)。アイドルのファンの方ってノリが全然違うじゃないですか。自分達の出番前にグァーと盛り上がったライブを観て、僕らの時この人達どうなるんかなって思って、MELLOWSHiPのライブが始まってみたらその人達なりの表現を返してくれる事が多いから……あざーっす!(一同爆笑)
如月:逆も然りで、バンドさんを観に来てる方が私達のファンの方と一緒にMIXとかヲタ芸と呼ばれるものをやってくれて(笑)。こちらもありがとうございまーす!みたいな(笑)。
$ENKIN:音楽っていう共通点がりますもんね。音が鳴ってる。それに合わせて感情とか動きが出るっていうのは一緒だと思うので、どんどんやっていきたいですね!
ぜん君。一同:やりたいやりたい!!
――2組とも結構、プライベートでも遊んだりご飯行ったりされるんですか?
如月:会って一年位なんですけど、昨日初めて一週間空いた位です。
成海:ずっと一緒にいる。
十字:会わないと寂しくって、「一週間空くね」ってバイバイした時にゼブンイレブンでオールドファッション(ドーナツ)買って、帰りの電車で食べてたら切なくなっちゃって、あざは泣きながらドーナツを食べて帰って(笑)。
$ENKIN:セブンイレブンのオールドファッション美味しいですもんね。菓子折りとしても持っていける(笑)。
Tatsuya:そこ拡げていくんや(笑)。
如月:1人になっちゃうとそれぞれ籠っちゃうというか、誰かに会う訳じゃないんですよね。
ましろ:他に会う人居なくて、家に居すぎて熱出しちゃって……寂しかったですね。
――逆にメロシはいかがですか?
$ENKIN:僕ら結構、バンドとしては仲良い方ですけどね。
Toshiki:こないだ初めて呑みに行ったんですよ。
――仲良くないじゃないですか(笑)。
Toshiki:結成して4年目で。宅呑みとかはあったんですけど、お店に呑みに行ってそのまま二次会でカラオケに行くっていう(笑)。
――ちなみに何を歌うんですか?
$ENKIN:湘南乃風歌うんです。僕が若旦那のパートで、tomokiがHAN-KUNのパートとか。
Toshiki:僕、森山直太朗です。
Tatsuya:GReeeeN歌ったっす。
$ENKIN:Tatsuyaの声が一番高いんですよ。
――結構ポップなんですね。ぜん君。の皆さんはカラオケとかどうですか?
ましろ:数回行った事あります。
如月:十字と一十三四はボカロとかアニメ系とか。
Toshiki:(ましろに対して)ラウド系て例えばどういうバンドが好きなんですか?
ましろ:声がそんなに低くないので、カラオケではJUDY AND MARYさんとか。男の人の声が出ないので。
Toshiki:ラウド系が歌えるのなら、何が歌いたいですか?
ましろ:マキシマム ザ ホルモン(以下ホルモン)とか。
メロシ一同:おぉーーーーー!!
Tatsuya:出会った時にtomokiはホルモンのコピーしてたんですよ(笑)。
ぜん君。一同:そうなんですか?!
$ENKIN:ナヲちゃんのパート歌ってましたからね。
tomoki:是非二人で(笑)。
ましろ:えっ。ナヲちゃんしか居ない!(笑) ナヲちゃんとナヲちゃんになっちゃう(笑)。
tomoki:やろ。やりたい(一同爆笑)。
$ENKIN:僕も楽曲を聴かせてもらったんですけど、うぇゆうぇゆうを……何て読むんですか?
ぜん君。一同:うぇゆうぇゆうぉっ~ヒネクレノタリ~(1stシングル「無題合唱」収録の楽曲)。
$ENKIN:あれは英語ではないんですか?
ぜん君。一同:When You×2 WANT。
$ENKIN:英語ですよね! ウェカピポのWake Up People(音楽グループ SOUL'd OUTのデビューシングル)みたいなことでしょ? 凄い面白いなーと思って。
如月:そういうの多いですね。英語を造語みたいにしたり。Kiss me no say=君のせいとか。(2ndデジタルシングル「ShitEndプラシーボ」)
$ENKIN:その造語はどこから出てくるんですか?
如月:歌詞を書いてる“GESSHI類”さんという方が居まして、病み可愛いの神みたいな存在で。その方がほとんど作ってくれていますね。メンバーが考えたパートとかもちょっとあります。
$ENKIN:コンセプトが“病み可愛い”ってお伺いしてたんですが、今お話していて病みの部分をあまり感じないのですが。
ぜん君。一同:病んではないんです。
如月:「病みかわいいを探していこうぜ!」みたいな! みんなで統一して言えるのは愛が重いとか。それが私たちの楽曲には全部入ってる。あと、ぼっち。元々ひとりぼっちだったとか、人間の裏面や本当は出したくない所を出している感じが“病み可愛い”かなっていうのを今みんなで認識していて。それを探しています。
――2組ともリリースががありましたね。MELLOWSHiPの皆さん、今作『OVERKILL』には、どういった思いが込められているんですか?
$ENKIN:そうですね。基本のミクスチャーロックの軸はぶれずに、常にミックスしていくのが意義というか。『OVERKILL』でいうとぜん君。さんとは逆に新しく日本語詞を取り入れてみたり。常に自分たちにないものをどんどん吸収していって、それを新しく提示する。それが自分たちの核になって征服しにいくっていう。
如月:新しいこといいですね。確かに英詞メインなのでみんなで聴いてて「これ歌ってるって凄くない?!」ってなったんですよ(笑)。だからもし、その中で新しいものを発見していく中で日本語詞が出た時に、また逆にすんなり入ってくるのかなって。
$ENKIN:僕らも今回、今までで一番多く日本語詞を入れてみて、やっぱり日本でやってる以上ここでもうちょっと伝わってほしいなって。なので、どういう反響が返ってくるのかは今からなんですけど。
ぜん君。一同:こっちが楽しみになってきちゃった(笑)。聴きながら心の中で“oi!”とかやってたんで!(拳を振り上げる)
如月:自分たちが英語を歌えないじゃないですか? それを歌ってらっしゃるって時点でもう、「凄いよね」って話してて。
$ENKIN:いや全然ですよ! 僕一度アメリカに行ったんですよ……でも英語通じなかったです。ほぼボディランゲージ。所詮受験英語なので(笑)。でもライブでは気持ちでカバーしていくんで!
如月:最終的に気持ちですよね。
――ぜん君。さんは7月13日(水)に2ndシングル「僕喰賜君ノ全ヲ」がリリースされますが、そちらはどういった楽曲になっているのでしょうか。
如月:「僕喰賜君ノ全ヲ」はこれも凄い愛が重くて。1つになりたくて好きな人を食べちゃうっていう歌詞なんですけど。重い歌詞をめちゃポップに歌ってるんですよ(笑)。凄く重いけど、それを基に元気に生きてるよみたいな感じで歌ってます(笑)。
$ENKIN:重い曲をポップに歌うとか、逆の発想をやる事によって化学反応って起きますよね。そこで、今までにない感覚が聴いてる人には生まれると思う。
如月:切ない楽曲だと、それが苦手な人も居るじゃないですか。でもポップだから1度聴く分にはスーっと入ってくると思うんです。なので、入り口は広くなったんじゃないかなぁと。
――そう言った意味では、メロシの皆さんが新作『OVERKILL』で日本語を増やしたのと近いですよね?
$ENKIN:そうですね。僕たちも聴いてくれる人を増やしたいっていうのがあって。でも難しい、ずっと英詞でやってたんで。日本語詞って間違えちゃうと凄いわかるじゃないですか。それが大変です(笑)。でも逆に、日本語詞だと伝わった時にめっちゃでかいですよね。
――英語は誤魔化せてしまう所もあるけど、日本語は直球ですもんね。
$ENKIN:はい。なのでそこは勝負していきたいですね。
――2組とも新作に併せてツアーが始まりますね。メロシは6月17日(金)大阪JANUSを皮切りに『MELLOWSHiP“OVERKILL TOUR 2016”』がスタート。そのツアー・ファイナル(10月23日(日))は、初めてのワンマンとなっていますね。ぜん君。は7月16日(土)HIROSHIMA BACK BEATを皮切りにワンマンツアー『7都市ワンマンツアー〜僕喰賜君達ノ全ヲ〜』がスタートします。2組とも普段の対バンと違う、ワンマンに対する意気込みがあれば教えてください。
MELLOWSHiP×ぜんぶ君のせいだ。
$ENKIN:僕らにとって、本当に念願のワンマンで。意味がある時にやりたくてずっと大事に取っておいてました。ワンマンって今まで僕達を応援してきてくれてる人だけしか居ないじゃないですか。その人たちに何を返せるかなっていう思いがあるので、凄く気合い入ってますね。
如月:ワンマンに来てくれた方と向き合いたいです。その気持ちは一緒だなって思います。ワンマンだとその都度、自分たちも模索しながらやってるんです。今ファンの方達の事、“患いさん”って呼んでるんですけど(笑)。
$ENKIN:“患いさん”?(笑) ドSですね!
如月:“患いさん”とちゃんと向き合うには、やっぱりワンマンが一番かなと思うので、めちゃくちゃぶつかり合いが凄くて、痣だらけになっちゃいますね。
――ここまでお話を伺ってみて、フィールドは違えど2組とも熱い想いを持って活動されているんだなって思いました。今後、メロシとぜん君。の2マンライブが開催される日も遠くないかもしれないですね。
ぜん君。一同:是非やりたいです。
メロシ一同:面白そうですね、ぜひアメリカで!
ぜん君。一同:アメリカ! やりたい! テキサスで!!(一気に全員笑顔で声が大きくなる)
$ENKIN:アメリカでめっちゃテンション上がるやん!(笑)
――楽しみにしています(笑)。では最後に、本日対談をしてみていかがでしたか?
$ENKIN:普段の活動しているだけだったら、出会えない人たちが一緒にやるイベントって最近増えてきてるじゃないですか。それをお互い規模を大きくして、本当にどこかで実現できる繋がりとして、ムーヴメント起こせたらいいなぁと思うので、末永くよろしくお願いします(笑)。
――ぜん君。の皆さんはいかかですか?
如月:そうですね……英語を教えて下さい(笑)。
$ENKIN:全然大丈夫です! 過去形や動詞から教えていくんで(笑)。
ぜん君一同:じゃあSTAYからお願いします(笑)。
$ENKIN:STAYから! わかりました、デスティニー系で(笑)。これを機に!
取材・文=松永くるみ
7月8日(金)石川県 vanvanV4
7月9日(土)富山県 Soul Power
7月10日(日)長野県 ALECX
7月23日(土)茨城県 mito LIGHT HOUSE
7月24日(日)栃木県 HEAVEN'S ROCK Utsunomiya VJ-2
7月30日(土)愛媛県 Double-u studio
7月31日(日)香川県 DIME
8月5日(金)京都府 KYOTO MUSE
8月6日(土)岡山県 CRAZY MAMA 2nd Room
8月7日(日)広島県 HIROSHIMA 4.14
8月26日(金)千葉県 千葉LOOK
8月27日(土)神奈川県 F.A.D YOKOHAMA
9月16日(金)兵庫県 MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎
9月30日(金)宮城県 仙台MACANA
10月2日(日)岩手県 the five morioka
“OVERKILL TOUR 2016″FINAL
10月7日 (金) 福岡Queblick
10月15日(土) 名古屋APOLLO BASE
10月21日(金) 渋谷TSUTAYA O-Crest
“OVERKILL TOUR 2016″FINAL -ONEMAN-
10月23日(日) 心斎橋CLUB DROP