J クレイジーでパワフルな生誕祭で宣言「去年以上にやんちゃで、貪欲で、わがままな俺でいようと思ってます!」
J 撮影=Rina Asahi
J Birthday LIVE 2016 -Special 2 Nights-
2016.8.12(FRI) 赤坂BLITZ
言うまでもなく灼熱空間。8月12日に『J Birthday LIVE 2016-Spesial 2 Nights-』と題して赤坂BLITZでJのバースデーライブが開催された。前日の11日には長きにわたりJと共に音を鳴らしてきたギタリストの藤田タカシ率いるDOOMと初共演を果たしたが、この日は毎年恒例のF.C.限定の無礼講のJ生誕祭だ。
J 撮影=Rina Asahi
ハンドクラップでJの登場を待ちわびる中、SEが大きくなると前に前に押し寄せるフロアのパイロ(Jファンの呼称)たち。大歓声の中、メンバーが登場した。もちろん、誕生日だからと言ってJがハッピームードを醸し出すわけはなく、のっけから血がたぎる「Go with the Devil」が投下され、場内はモッシュの嵐。左手でベースを高く掲げ、右手を挙げて「もっと!」と煽り、ソリッドなバンドサウンドが痛快な「Verity」へと。“限りある時の中 無限の時を刻め”と歌うJのメッセージに呼応するようにオーディエンスのタフな歌声が響く。
「赤坂! 昨日に引き続き、会いたかったぜ! 今年もこの日がやってまいりました! あいにく誰かさんの誕生日で忌まわしき日です! 今夜は誰かさんのために思いきり盛り上がってくれ!!」
いかにもJらしい挨拶に続いて放たれたのは、上がったテンションに火をつける「PYROMANIA」だった。いつものようにみんながいっせいにライターの火を灯す光景がこの日ばかりは誕生日を祝福するかのようだが、次の瞬間、解き放たれたように爆発し、クラウドサーフ続出。さらに炎を燃やし尽くすような「BURN OUT」へと移行するセットリストはやばいとしか言いようがなく、Jが前に出てフロアを指差して煽り、masasucksと溝口“ゴッチン”和紀の鋭くて重いカッティングが興奮を加速させていく。
溝口“ゴッチン”和紀 撮影=Rina Asahi
その熱を保ったままの状態でミドルチューン「SQUALL」へと突入し、最新アルバム『eternal flames』収録曲の「I Know」は骨太でスケール感たっぷりの演奏と刹那と包容力を感じさせるJのボーカルが秀逸! 年齢を重ねたからこそ歌えるロックナンバーは近年のJのライブに欠かせない新たな武器となった。毎年、赤坂BLITZでバースデーライブを開催できていることついて感謝の想いを伝え、久々に披露されたアルバム『URGE』からの収録曲「Mirage ♯9」では歓喜の拍手が巻き起こった。
masasucks 撮影=Rina Asahi
昨年から今年にかけて開催された全国ツアーの中で披露されたインストを挟んで、ライブは弾け飛ぶ「RECKLESS」で後半戦に突入。JのベースとMASUOのドラムのコンビネーションも息がピッタリの「never gonna die」ではドライブ感たっぷりの太いサウンドを響かせ、「break」では数え切れないほどの拳がフロアに突き上げられた。ラストナンバーはモッシュ&クラウドサーフの渦となった「Go Charge」。ベースを掲げ、耳に手を当てて大歓声の中、嬉しそうな表情を見せたJ。一瞬たりとも途切れない熱を双方がぶつけあうような素晴らしいライブだった。
MASUO 撮影=Rina Asahi
Jコールがやがてバースディソングへと変わり、再び場内に炎が揺れたアンコール。両耳に手を当てみんなが歌う声に耳を傾けていたJは拍手を送り、この日を迎えた心境について伝えた。
「本当にどうもありがとう! 最高の誕生日になりました! ライブが終わっていつも思うことは“じゃあ、自分はこれから先、どういう世界を見たいんだ?”って。まだまだ飢えてるんだよね。もっと見たい景色がたくさんあって、そこに向かって突っ走っていく。いつも(頭を指して)このへんに幼い頃の自分、楽器を持ったばかりの頃の自分がいるから、ソイツと一緒に全速力で走って俺たちが見れる限りの世界を見たいと改めて思っています。46(歳)になっても去年以上にやんちゃで、貪欲で、わがままな俺でいようと思ってます! これからも一緒に熱い熱いロックな人生を歩んでいこうぜ!」
J 撮影=Rina Asahi
続いて2017年の春にソロデビュー20周年のベストアルバムをリリースすること、F.C.Pyro.発足14周年を記念して、この日のライブを含む映像作品を発売すること、今年の12月30日の『放火魔大忘年会』に続いて、12月31日にF.C.限定のカウントダウンライブを開催することがJの口から報告され、MASUO、溝口、masasucksをステージに呼び込みメンバー紹介。最後に登場したmasasucksはビッグサイズのバースデーケーキ(Jの好物のストロベリー、ラズベリー、ブルーベリーを乗せたショートケーキ)を持ち込み、大喝采を浴びた。
J 撮影=Rina Asahi
今年はこのタイミングでスクリーンにケーキが映し出され、みんなでケーキの記念撮影タイム。ロウソクの炎を勢いよく吹き消したJは「美味そうだな。味見してみようかな」と一口、食べるのかと思いきや、次の瞬間、ケーキに空手チョップ! 期待を裏切らず、今年も手づかみやんちゃスタイル(?)でケーキが次々とフロアに投げ込まれた。
クリームとベリーまみれになったフロアーからの「タオル!」というリクエストに、ステージから何枚ものタオルが渡され「床拭く前にオデコ拭いたほうがいいと思うよ」というJのツッコミに場内は爆笑。スクリーンに映像が映し出されたまま、すべてを吹き飛ばすような痛快さで「Feel Your Blaze」が鳴らされ、ラストナンバーは「Evoke the World」。
J 撮影=Rina Asahi
メンバーが去ったあともJコールはいっこうに鳴り止まず、「OK! じゃあ、最後に1曲だけ!」と特別な日にしか演奏しない「・・・・・」を投下。こうして今年もクレイジー且つ超パワフルなJのバースデースペシャルライブは幕を閉じたのだった。
取材・文=山本弘子 撮影=Rina Asahi
J 撮影=Rina Asahi
2016.8.12(FRI) 赤坂BLITZ
01. Go with the Devil
02. Verity
03. PYROMANIA
04. BURN OUT
05. SQUALL
06. I Know
07. Immortal galaxy
08. Vida Rosa
09. Mirage #9
10. ~Inst.~
11. RECKLESS
12. never gonna die
13. break
14. Go Charge
[Encore]
15. Feel Your Blaze
16. Evoke the World
[W Encore]
17. ・・・・・
2017年春発売
J 2016 LIVE 『10 Days of GLORY -10 Counts for Destruction-』
Special Guest: ヒトリエ
10/2(日) 東京・新宿BLAZE 17:00 / 18:00
Special Guest:The Cheserasera
10/7(金) 東京・渋谷TSUTAYA O-EAST 18:00 / 19:00
Special Guest: Nothing's Carved In Stone
10/8(土) 東京・渋谷TSUTAYA O-EAST 17:00 / 18:00
Special Guest: lynch.
10/23(日) 大阪・BIG CAT 17:00 /18:00
Special Guest:KNOCK OUT MONKEY
10/28(金) 東京・ 渋谷CLUB QUATTRO 18:00 /19:00
Special Guest: GOOD4NOTHING
10/29(土) 東京・ 渋谷CLUB QUATTRO 17:00 /18:00
Special Guest: BACKLIFT
11/19(土) 東京・恵比寿LIQUIDROOM 18:00 /19:00
Special Guest: minus(-)
11/20(日) 東京・恵比寿LIQUIDROOM 17:00 /18:00
Special Guest: AA=
(SOLD OUT公演あり)
『放火魔暴年会』
12/30(金) 東京・渋谷TSUTAYA O-EAST 17:00 /18:00
Special Guest:DOOM / RADIOTS
※上記公演は各種先行受付中
http://www.j-wumf.com/10days-of-glory/
F.C.Pyro. Members' Only '16~'17 COUNT DOWN LIVE
12/31(土) 新宿BLAZE 22:00/23:00
■Jオフィシャルファンクラブ“F.C.Pyro.”にて予約受付開始!
【受付期間】 8/12(金)~9/6(火)23:59
◎9/4(日)23:59までにご入会手続きを完了された方までお申し込みいただけます。
http://www.fancube.jp/fcpyro/