P★リーガー列伝 Vol.6「サイレント・ビューティー 名和 秋」
名和 秋 (なわ・あき) プロ ©P★LEAGUE実行委員会
BS日テレ『ボウリング革命 P★LEAGUE』のレギュラー放送が、2015年4月で10年目を迎えた。P★LEAGUEの「P」にはPretty(キュート)、Performance(魅せる)、Passion(情熱的な)、Power(力強い)、Perfect(300点GET)という5つの意味が込められている。 出場するP★リーガーは、その5つのキーワードを象徴するかのように、技術、体力、美貌を兼ね備えた女性アスリートばかりだ。SPICEでは、このP★LEAGUE10周年を記念し、P★リーガー24名に単独インタビューを敢行。今回は、クールな容姿とプレースタイルから「サイレントビューティー」と呼ばれる名和秋プロが登場してくれた。
©P★LEAGUE実行委員会
――名和秋プロのキャッチフレーズは「サイレント・ビューティー」ですね。これはP★LEAGUE開幕戦の時からですか?
そうです。最初にうかがった時は「え! どうしてですか?」と、思わず聞いてしまいました。まだP★LEAGUEの制作の方とお話する機会もほとんどなかったので、写真を見て決めていただいたみたいですね。口数も少なそうだし、表情もあまり出ないというイメージだったみたいで。
――でも、実は全然違った?
ウフフ(笑)。普通に喋りますし、笑いますしね。これは今もですが、チャレンジマッチなどで全国を回ると、「イメージと違いますね」とお客さまによく言われます。「もっと喋らない、ツンとした人だと思っていた」と。キャッチフレーズって、けっこうみなさんの頭の中にインプットされているんですね。
――できたらキャッチフレーズを変えたい?
いえいえ、もう大満足です! むしろ、カッコいい名前を付けていただいて、ありがたいなと思っていますよ。
――名和プロは、酒井美佳、姫路麗、吉田真由美各プロと共に開幕戦から出場を続ける“P★LEAGUEチャーターメンバー”の1人。開幕第1戦のことは覚えていますか?
もちろん、忘れられないです。私、開幕戦の第1投目だったんですよ。当時は1対1のトーナメント方式だったんですが、対戦相手の谷川章子プロと「どうしよう、どうしよう」と言っていたのをよく覚えています。
――今は対戦の組み合わせを抽選で決めますが、当時は?
当時も抽選。だから1投目になったのは全くの偶然です。ふだんの公式戦ではお客さまは後ろにいますし、距離も離れているんです。だから、お客さまもいつ拍手していいのかな……という感じで戸惑っていましたね。私にしても、「カメラに向かってガッツポーズしてください」というのが、なかなかできなくて。
――普段の公式戦では、あまり大きなリアクションはしないですよね。
そうですね。それに、私は國學院大学ボウリング部という体育会系出身なんですが、当時のコーチが「勝っても喜ぶな」という人だったので。まあ、そのコーチというのは私の父だったんですが(苦笑)。とにかく、自分の中ではすごく喜んでいるのに、レーンでは感情が表に出せなくて苦労しました。「サイレント・ビューティー」って、たぶんそういうところからも来ていたんでしょうね。
――P★LEAGUEは今年11年めに突入しました。これほどの長寿番組なると予想していましたか?
いえ、当時は全然です。私たちが観ている方に受け入れてもらえなかったら、すぐに終わってしまうかもしれないと思っていて。3年目かな? 「オフィシャルDVDを作ります」と言われた時に、「私たちも、ちょっと受け入れてもらえているのかな」と感じられて、嬉しかったですね。スタッフの方たちと手探りの中で作ってきて、それがやっと一つの形になったのかなと。
――1期生のご苦労は、AKBグループなどにも通じるものがありますね。
ああ、ちょっとシンパシーはあるかもしれません。アイドルの方たちも、1期生は売れていない時からやってきているから、売れた時にこそスタッフやお客さまを大事にすると言いますよね。それを若い子たちに伝えていくのも大変そうだし。私たちも「今のP★LEAGUEの状況は当たり前じゃないよ」と伝えていかないとですね。
――では、P★LEAGUEで若手と対戦する時のほうが「絶対に負けたくない!」という気持ちが強い?
いえいえ、全員に負けたくないから、全員イヤです!(笑) でも、2年くらい前の準決勝で全員1期生という時があったんですね(第50戦で吉田vs姫路vs名和の組み合わせ)。その時はさすがに感慨深くて、「ああ、みんな1期生だね! 誰か頑張れ!」みたいな気持ちになりましたね。若い子に関しては、とにかくガツッとぶつかってくるので、それを受け止められるほど大きなものを自分で持っていないといけないし、それに押しつぶされそうな時ももちろんありますし。
――ボウリングのゲームで「ガツッとぶつかってくる」とは?
たとえば、初めて投げるにしても全然緊張していない感じ? 私が苦手だったガッツポーズも自然に出ているし、自分のボウリングをしっかりできている子は凄いなあと思います。若手プロとは、まだ一緒に投げる機会も少ないので、どういうゲーム運びをするか予測できないということもありますね。だから、投げているのを後ろで見て、ひたすら勉強しているんです。
――公式戦のほうでは昨年(2015年度)、ポイントランキングで過去最高の4位と絶好調でしたね。
それも、P★LEAGUEで勉強させてもらっていることが、すごく大きいですね。お客さまの前で投げることや、テレビカメラの前で1ゲームマッチの対戦をすることもそうですし。やっぱり、公式戦でも活躍してこそ、P★LEAGUEでのゲームも面白くしていけると思うので、両方頑張ろう、と思いますね。
――P★LEAGUEと公式戦では、観る側の楽しみ方もまた違いますか?
そうですね。公式戦のトーナメントには予選を含めて100名以上エントリーする大会も多いですし、また独特の緊張感があるんです。P★リーガーたちも、P★LEAGUEとは違うコスチュームだったり表情だったり。P★LEAGUEがきっかけになって、トーナメントの観戦に来てくださるお客さまが増えるといいなあと思いますね。
――最後に、名和プロにとってP★LEAGUEの魅力とは?
やっぱり、この10年間常に変化し続けているところだと思います。ルールもスタジオのセットもそうですし、メンバーにしても、気づいたら「あれ? 10代の子ばかりだけど?」と私が驚いてしまうくらい変わってきています(笑)。でも、変化する中にもずっと同じでなければならない部分もあると思うんです。P★LEAGUEに興味を持った方が、DVDなどで歴史を振り返った時に、「こういうところが変わったんだな、ここは変わらないんだな」と、いろいろ発見していただけたら、私たちが10年間やってきた意味も出てくるのかなと思いますね。
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9月11日(日)23:59まで
11月15日生まれ、東京都出身
相模原パークレーンズ所属
JPBA35期生
JPBA公認パーフェクト:4回
P★LEAGUEオフィシャルサイト:http://www.p-league.jp/